2013年12月13日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2014年1月号

『まんがタイムジャンボ』2014年1月号、昨日の続きです。

『ほのかミステリーノート』はクリスマスのエピソード。児童館でのクリスマス会、これを中止しろという脅迫状が届いたというんですが、まあ子供だろうと目星はついてるから、その捜査はついでというか、メインは助っ人なんだそうです。脅迫状の主は女の子たち。シャーロッ子さんの従兄、青十郎のことが好き。けどクリスマス会が終わると青十郎は留学しちゃうという。それで思いあまっての犯行だったっていうんですね。シンプルな話。けど、子供たちの気持ちを理解して、子供たちにちゃんと謝るよううながした潤。ええ、潤のほのかな恋心とか、それが見事に破れるとことか、素敵でナイスでした。ええ、途中まではなんかいい雰囲気だったのになあ。

『おとぎのシソン』は、先祖返りを強調しない方が面白いのかも知れない、なんて思ったりした今回。先祖返りしたくない、そうした彼女らの気持ちが出てるといいますか、簡単には返らない。だからこそ、最後の最後に返ってしまった柿音の悲哀がよくわかる。ええ、面白かったです。加えて、宇佐川の好き勝手な感じ、これもよかった。ぬくくていい匂いとか、アンダスタン? とか、ほんと、いいキャラクターですよ。かと思ったら小箱がいい子なんですね。柿音の欲しがってた髪留め、誕生日のプレゼントにと買ってくれていた。それで、つけて貰ってちょっと嬉しい柿音など、こうした普通のコミュニケーション? ここにも面白みがしっかりある。ええ、大変よかったと思います。

『お隣さんゲーム』は蘭子、お姉さんですね。お隣の賢司のことが好き、あからさまに好きだっていうんですが、そうか、いつものあのあたふたしてるの、自分のイメージではあんななんだ。全然違うじゃん。でもこの人、賢司の前でさえなければ、結構したたかで、計算づくなんですね。蘭子お姉ちゃんは天然、晩ご飯のおかず、作りすぎちゃった、お隣にお裾分けという、そうした一連の行動が計算だっていう。妹たちに買い出しをお願いする。その量がすごい。ええ、作りすぎること前提になってるんですね。おかしいですよ。賢司を好きになったきっかけは10歳のころの迷子だった。そうしたエピソード。昔から朴念仁、けどたまに見せる笑顔が素敵、そんな賢司にめろめろの蘭子ですけど、あれ、賢司は賢司でなんらかの思いがあるんじゃないのかなあ。なんて思わされて、いやどうなんだろう。気になるので、今度は賢司編をやってください。

『テイクアウト!』は秋の風物詩、石焼き芋なのですが、いつもならそろそろくる頃だというのに、いまだその音を聞くことがない。しかしそれで、この寒くなる時期に屋上にたたずむというのですから、このみ、さすがです。そんなにも石焼き芋が食べたいのね。うん、楓ならずともそう思いましたよ。楓はこのみのために芋を用意して、焼き芋会開いて、でもこのみの求めてたものは違ったんですね。まさに風物詩なんだと思う。街に響く石焼き芋屋さんの音。ピィー、と鳴るあの音。その情緒を求めていたんですね。ああ、ごめんよ、普通に食い気なんだと思ってました。

  • 『まんがタイムジャンボ』第20巻第1号(2014年1月号)

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