『まんがタウン』2014年1月号、発売されました。表紙は、今月から始まる連載、『ど先端ナース』をメインに、そして同じく新連載の『ちょい能力少女あゆむ』の告知カットもございます。それと、『新クレヨンしんちゃん』のカットですね。映画のコミック版、その告知でありますよ。
『ど先端ナース』。先日、ナースマニアが出てくる長期連載が終わりを迎えたと思ったら、またナースマニアが出現しましたよ。俺は井坂育郎、お医者さんだ!! そしてナースが大好き!! 祖父、梅太郎の病院でともに働く育郎ですが、この性癖のためにナースがみんなやめてしまってさあ大変。で、ナースがいないのも困るからと、営業にきたど先端研究所、通称ど研のコバセ氏から受け取ったのが、超ナースコール。押せばたちまちナースがやってくる。そうしてやってきたナースというのが、超ナース、椎名とがりなんですね。小柄、きつ目、ミニマム、フラット気味、完璧じゃなくって? けど育郎にとっては足りないというのか。怖ろしい話であります。とがりをナースとして認めない、いやナース云々じゃなくて変態性欲の面でどうたらこうたらですよね、そんな育郎と、ナースの中のナースを自称するとがりの果てなき戦いの火蓋が切られた、そんな感じでありますよ。
『ちょい能力少女あゆむ』、こちらも新連載。主人公、斑尾歩、女子高生。この子は、重くないものを5cmくらい移動させられる、そんな超能力を持ってるというんですね。って、これすごいよ。なにがちょい能力なもんか。使いようで、いくらでも可能性が出るじゃん。パチンコ、ルーレット、勝ち放題だぜ! 超能力ものはいろいろあるけど、あゆむの場合、別に隠したりしない、むしろカジュアルにほいほい使っちゃう。それで能力を使うとお腹が減るんですね。友達の佳子と放課後、一緒にご飯食べにいって、佳子のカバンを助けて空腹、店を出てすぐ、カバンの口が開いちゃってる女性を助けてまた空腹。でもやせないのが悩みなんだそうですよ。お姉さん栞、可愛いなあ、この人は相手の語尾を変更する能力を持ってる。ほう、ゲームにも効くんだ。長女瞳は、人の顔色を変えることができる。微妙な能力。母方に繋がる女性にのみ発する能力なのだそうで、母はというと、料理の塩加減を調整できるというもの。微妙ったら微妙ですが、けどあゆむの能力に関しては、かなり強力な影響力を及ぼせるものですよ。ほんと、これ、どういう方向に向かうのか。興味出てきましたよ。
『居間には今外国人がいます。』、おお、新しい登場人物です。外国人!? 波打つ金髪、そばかす、ちょっと内気そうなお嬢さん。ドゥブラン・ミシェルさん。ええと、ミシェルが名前で、ドゥブランが名字。姓名の順に自己紹介した彼女。日本語もとても上手。となると、ああー、万希と同じパターンを辿りそうな予感がする。ええ、ほんと、読み進むほどにその予感が確信に変わっていって、ええ、面白かった。というか、外国語でしゃべってみてといわれたミシェルをかばう万希、王子様じゃん! あの、言葉ひとことも発さず、こくこくうなずいてるミシェルが超可愛い。うん、真の共感が感じられました。そしてやっぱりちょっと誤解される? 過大評価? 万希がちょびっと追い詰められたり、ちょっとお姉さんぶったりして、それもまた可愛かったです。
『押しかけ時姫』は、姫のお友達、小山さんが実にいい感じ。なんかミニマム、ほのぼの、面倒見もいい? 素朴可愛くて、姫にいろいろ教えてくれてるんですね。姫の浮世離れした言動も、海斗の説明でうまいこと納得してくれるし、すごくほのぼので、けどしっかりつっこみいれてくれて、ほんと、いい子。海斗と小山さん、なんか親密そうに話してるの見て、やきもち焼く姫もグッドでした。姫の、クラスでの状況など、いろいろ描かれるようになったら嬉しいなあって思ってますよ。
『大正乙女カルテ』は、ちょっと医学を離れて大正時代のサンタクロース。マルさんのお嬢さん、歌子が面白くって、サンタクロースの秘密を知ってしまって、すっかりやさぐれてしまってるんですね。そのやさぐれ歌子がめちゃくちゃ可愛いの。髭をひっぱる、スジがいいと誉められてドヤ顔、三太九郎で絶望して大泣き、もう、最高でした。素直な笑顔だけじゃない、けどどの表情も可愛い、そんな歌子の魅力が満載で、ほんと面白い。実にいいエピソードだったと思います。
『涙の数だけ輝いて!』は涼さまのエピソード。昔の激ダサ写真が週刊誌に素っ破抜かれてしまった! けど、涼さま、全然動じないのね。いや、まあ、実際、ダサいとはいえ、ダサ可愛いというか、なんで涼さま、眼鏡やめちゃったの!? というか、いや、悪くないっすよ。涼さまと麗奈が幼なじみ。同じ学校で、貧乏な涼子に向けられる視線や陰口、それを見兼ねて、いろいろ助けてくれてたんですね。それで新しいスタイルに目覚めて、涼子、開眼ですよ。けど、なんかね、涼子のアイドルになった理由、前向きな性格、物怖じせず前に進む、その姿勢のためかと思いきや、あの表情、あの決意、そしてついていくと決めた麗奈。ああ、なんていい話だろう。ふたりはいい友達だなあ。それまでずっとコミカルに描かれていた、それを一気に色を違えてしまうあの見せ方、見事だったと思います。涼子と麗奈、それから読者の間だけの秘密なのでしょう。ぐっときましたよ。
- 『まんがタウン』第15巻第1号(2014年1月号)
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