『まんがホーム』2013年1月号、発売されました。表紙はサンタクロースの格好した『らいか・デイズ』らいかでありますよ。背にはリュック、ずいぶんアクティブなサンタで、いや、これはよいですよ。あのジャンプしてこちらにやってくる、そうした躍動感が実にいいです。この他には『センセイあのね?』から娘三人、って、つぐみはサンタならぬプレゼントなんですね。そして『nest』の新連載告知カットもございます。
『ようこそ!オーロラ百貨店』、いい感じに変態的キャラクターが出てきてますね。社長、えにしを盗撮していた。さらにコネのなんのと嫌味くさいやつ。水菜がムカっとする、その気持ちよくわかる。うん、嫌なやつとしてデザインされている、その見せ方、実に的確だったということでしょう。そして倉沢志穂、靴売り場の店員、なんですが、まあ変態であります。見た目には美人なのに、極度の足フェチ。えにしに靴をすすめるふりをして、いや、すすめてるのは本当か、その足にキス、味見などという。見事変態です。こうした嫌味野郎、変態をかいくぐるうちに、えにしと水菜の交流が進む、仲も深まる。ええ、悪くないですよ。いいですよ。
『天国のススメ!』、よいですね。太一に届いた葉っぱの手紙。天狗の末っ子、翡翠がのぞいて、ラブレターじゃな。それで穏やかでないのが十子さんですよ、って、ここまで怖ろしくなるんだ、十子さん。愛の魔物なのだそう。天狗の子もかなわない。太一たちも押されっぱなし。いや、まあ、見るからに怖いよな。でも、しずくを名乗る女からの手紙、ライバルとはいえど礼儀は欠かさない。その手紙、そして相手の気持ちを大切にして、探した末に知る真実。ああ、しずく池、古い池の精? らしい。明日埋められてしまう、だから太一を急がせて、最後の別れをさせてやる。ああ、いい子じゃないか、十子さん、そう思ったら、その上、自分ち、寺に招こうというんですね。翡翠いわく、十子が一番男前。いや、けどそれだけじゃない、情の深さがすごくいい。この、他者に向ける優しさ、それがこの漫画のベースとなって、いや、ほんといいエピソードでした。
『黒い大家さん』、ええと、ゲストなのかな? こいずみまりの新作です。この春から高校に通う白丸千花、遠縁のおばさんが経営するアパートに下宿することになったというんですね。そのおばさんというのが黒井華織、黒づくめの美女。アパート、フラワーハイツというのがまたボロで、千花がひいてしまうくらい。見た目、お化け屋敷。中は普通。この内装と、それから防犯対策にお金使いすぎて、外装まではなおせなかったというんですね。謎のおば、なんだか魔女みたい。ミステリアスなアパートでの暮らし、そこで起こるもろもろという感じですね。同じアパートに住む日向和田さん、ええと、これで名字か、どうも没落お嬢様みたいですね。なかなか面白そうな脇役もいそうですよ。
『坂の上の職人工房 nest』、新連載です。タイトルにもあるように、職人たちの同居ものでありますね。ヒロインは天野照、住居兼工房兼ショップであるnestの管理人。はいってる職人たちは、パン職人のてーし、リメイク服職人のトモ、そしてBOX職人の蘭丸。照、テラもテラス作ったり棚作ったり、職人なのかな? 駆け出しの若手たちというんじゃなく、皆天才気質、そういう雰囲気です。おそらくは、客の持ち込んでくるトラブル、あるいは大切な日を飾るなにかを求めている、そういうのを彼らの創意工夫でもって解決していこうという漫画になるのだろうと思われます。
- 『まんがホーム』第27巻第1号(2013年1月号)
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