『まんがタイムきらら』2013年1月号、昨日の続きです。
『うちのざしきわらしが』、クリスマスですね。2度目のクリスマス。いまいちわかってないわらの理解、赤いもじゃもじゃが懲らしめにくるとか、なんじゃそれは、なまはげかあるいは紅翁か、ってところですよ。しかしクリスマス対策でいい子になろうとするわら、普通の子供じゃん! 思いつくかぎりのいいことをして、並行して作られるサンタ人形、って赤い白アフロてるてる坊主じゃんか。頑張ってるわら。しかし、光を寒い屋外に連れ出して、風邪をひかせてしまった。いや、これわらが悪いのか? ともあれ、罪悪感抱いて、自分のことじゃなくて光を助けて欲しいとひたすら願うわらの姿、ああ、これはよかった。力ないものが、自分の手に負えない苦難を前にした時、祈らざるを得ないという状況。そのただひたすら無心に祈るという行為、それは尊いなあ、そう思わされたのですよ。わらが力ないものなのかどうかはわからない。わらの力が光を助けたのかも知れないけど、でも、わらの気持ち、そのいたいけさ、健気さ、それは本物だったなあ。ちょっとじんとくる、赤いてるてる坊主の笑顔もなんだか嬉しくなる、いいエピソードでありました。
『ごめんね。夏目ちゃん』、素晴しいな。扉にて、ちよりと手を繋いでいる夏目ちゃん。おや、ちよりが眼鏡で夏目ちゃん裸眼だ。そう思ったら、おおう、開幕早々やらかしてしまうちより。夏目ちゃん、被害をこうむる。ちより、被害をもたらす。桜子、巻き添えをくらう。うん、完璧なスタートでした。あの、私桜子だよおおおの叫び、あれはもう笑わないではおられませんでした。しかし、夏目ちゃん、どんだけ見えないんだ。生活にも支障の出るレベルで、けどまさかこのごたごたが最後に効いてくるとは予想外。ああ、夏目ちゃんとちよりの歴史ですよね。繋いだ手が思い出させる記憶。いい友達なんだなあ、って。昔から、そしもちろん今も、その夏目ちゃんの気持ちの移っていく過程。それがいいなって思うんですね。
『くゝり屋営業中』、ゲストです。扉には和装のふたり、現代にも和を普及させ隊、だそうですが、はじまってみれば、おや? 和というよりも猫耳、うさ耳、なんだか萌えとかそんな感じですよ。そう思っていたら、なるほど和は放課後ですか。ヒロインたち、双子の姉妹なんだそうです。姉が九々里亜紀、妹は珠季。妹が姉にいろいろいたずらする。けも耳つけたり、あと髪形をいろいろしようとしたり。ふたりの家は甘味茶寮「くゝり屋」。和装で給仕をしてるんですね。その絵は実に華やか。実際きれいであります。内容も、前段の学校での出来事、それをうまくひっぱってきて、こういうところ、工夫がいいですね。8ページで、きちんと人物や舞台を紹介して、構成もしっかり、エピソードとしてまとめてる。うまい人なんじゃないかな。そんな感想ですよ。
My Private D☆V、☆画野朗です。いや、もう、イラストが可愛い。素の表情、素の仕草がよいとのことですが、気取らぬ、ありのままのその人らしさ。ちょっとしたところ、手指の表情などにあらわれる美? わかります。で、最初にも書きましたとおり、イラストの女の子、その可愛いこと。スマートフォンいじる女の子、マフラーやそこにかかる髪、そうしたものもいいですね。枕抱き締めてる子、もういうこと、付け足すこと、なんもないですね。変なポーズの子、これはなんか面白いなあ。けど、これはよかった。もう退屈でどうしようもなかったんだろうなあ。最近目にしないけど、うん、わかりますよ。しかし、なんでしょうね、このほのぼの。自然と笑みがこぼれます。
- 『まんがタイムきらら』第11巻第1号(2013年1月号)
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