2012年12月5日水曜日

『まんがタウン』2013年1月号

『まんがタウン』2013年1月号、発売されました。表紙は、B級グルメだそうですよ。『クレヨンしんちゃん』の映画『バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』、この関係なんでしょうね。というわけで、しんのすけ、たこ焼を手に、おや右手はコテだ。お好み焼きかたこ焼かよくわかりませんが、とにかくB級グルメであります。他には、『あつあつふーふー』、お好み焼き屋の娘のカット、『うちの大家族』愛子、そして『派遣戦士山田のり子』もございます。

『涙の数だけ輝いて!』、おおう、一番人気のセンターどころか、他のメンバーが全員遅刻でひとりセンターとな。アイドルもの、ひとり気を吐く日比野直子。その奮闘はまるでマネージャーで、その不憫ぶりがいい感じ。しかしドMネタ、これは面白い。メンバー川村唯、この子がドMだとかいうんですが、ファンもなのか? あのアイドルオタクってMじゃないと務まらないのかもと自身に問う直子、ファンに共感する唯、ろくでもない! 他のメンバーだと、口では生意気なこといってるけど、根は真面目っぽい晴香とかいいですよね。なんか妙に気にいっていますよ。

『十万石役場地域課』、山田まりおの新作です。町役場の地域課の面々が活躍する話、といいたいところだけど、見た目は渋いいい男なのに、どことなく天然で頼りない真鍋武蔵課長が、変わりものの部下、七瀬小夜子と島津美穂に慕われる、といったら恋愛ものっぽいけど、なんか違う……、そんな話であります。しかし、さすが山田まりお。若干マイルド目な内容ですが、やっぱり面白い。七瀬も島津も、いろいろ問題ありすぎで、課長に対しセクハラめいたいたずら仕掛けて楽しんでる。笑顔もいいけど困り顔がいいんだ、ってすっかり変態ですよ。新人の日向南、この子だけかまともなの。これ、まだゲストらしいんですが、是非連載になって欲しい。そう思いますよ。

『ご当地グルメでカンパーイ!』、実は結構気にいっています。今回は酒のつまみ、って、いつもか。被災地応援ファンドで送られてきた日本酒、ああ、こういうのがあるんだ。それに合わせて、東北っぽいつまみを作ろう。ということで、福島県喜多方市の鳥皮もつ煮込み、鶏の皮を煮込んだ料理だっていうんですが、いや、これ実際、おいしいでしょう。3回茹でこぼすとあるから、結構脂も抜けてるかな? 自分は酒は滅多に飲まないんですが、こういうのあったら、酒もよいなあ、なんて思いますよ。しかし、数日このつまみ作って、自分ひとりで楽しんでたんだ! いや、ダンナにもさしあげて!

『コドモの味方』、おおう、なんじゃこれ、切ない話だな、おい。ダイダロンの親父、妻とわかれてるんですが、その理由が語られる。ヒーローコスプレのいかれた親父、シンドーマンのシリアス。ああ、こんなことになっていたんだ。30歳で脱サラ、借金しておもちゃ屋をはじめたのが理由で別れた。一度はそう説明したものの、真実はそうじゃない。ああ、萌に兄があったのか。ヒーローを演じているのは、その兄との約束だったのか。しかし、その約束が萌の母にはつらかったっていうのね。萌、母に会いたがっている。それで次回は母に会う、というんですが、なんかしんみりとさせられただけに、その再会がさいわいなものになってくれればよいなあ、そう思わないではおられませんよ。

  • 『まんがタウン』第14巻第1号(2013年1月号)

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