2012年12月29日土曜日

『まんがホーム』2013年2月号

『まんがホーム』2013年2月号、発売されました。毎年年末の風物詩ですよね。本来なら2日発売の『ホーム』が正月のあおりを受けて前倒しで発売されるの。ついつい忘れたりしがちで、ええ、今年はちゃんと把握しておりました。表紙は『らいか・デイズ』をメインに『椿さん』、『さえずり少女、しんしん鎌倉』、『となりのなにげさん』。らいかはお年玉をもらって、残る3タイトルヒロインたちが一富士二鷹三茄子をやっている。ひとりカラリと揚がってる茄子のなにげさんが、なんだか面白いです。

『ただいま独身中』は、事務所移転のあおりを受けて雑務が大変なことになってる楓さんですよ。無心にお知らせを折り続ける。内線も無視して折り続ける。うん、自分もこういう仕事の仕方したい。次長からの電話にもつっけんどんな対応、差し入れと聞いて乗り気になる。ええ、楓さん、実によいですよ。しかし、こうして仕事に打ち込みながらも、打ち込んでる? まあおいといて、気になる異性、いろいろ思ったり、もやもやしたりしてるんですね。でも、恋愛ばかりでいられないのが楓くらいの年齢なんでしょうね。いや、この人の特性かも知れませんけど、ほんと遅々として進まない恋愛事情。独身はまだも続きそうでありますよ。

『いぬにほん印刷製版部』、ゲストです。職業もの、印刷会社が舞台ですね。新入社員紙谷なほ子が配属された部署は製版部。ひとり体を壊して辞めてしまったところ、人手不足のこの部署にあらわれた期待の新人。希望のDTPではなく、次の工程でありますね。糊やインクの匂いでトリップしながら、機械のために冷却された室内で、力仕事するのが彼女のさだめ。いや、実際どれほどの激務なのでしょう。ドサドサと積み上がる仕事の山。OJTというけど、研修してる暇もないだけじゃ? など思わせる危険な現場、なほ子の明日はどうなるんでしょう。これ、印刷会社ならではの話などが展開したら、なかなかに面白いものになりそうに思いますよ。

企画エッセーは「我が家のお正月」であります。参加者は杜康潤、カワハラ恋、辻灯子、おーはしるい、矢直ちなみ、ミナモであります。しかし、お正月、そのまま仕事してる可能性が高いというコメント多くて、なるほど、皆さん熱心、という感想でよいのかな? 雑煮御節などなど、正月の食べ物、こうした紹介は地域性やそのお家の雰囲気、よく伝えていい題材だと思います。って、矢直ちなみさんの煮物の存在感、これが面白くてですね、うん、わかる、うちにもそういう感じの煮物、ありますよ。量が多いのもあるのかも知れないけど、残りますよね。最近では、昔に比べて正月の風情薄れた、そんな風に思ったりもするわけですが、なんのなんの、やっぱり正月というものは残ってるんだな、そう思わせてくれるエッセーであったと思います。

『半熟やおよろず』、ゲストです。主人公は神様見習いの女の子、いや、女神といっちゃっていいのかな? 立派な神となるべく高天原学園で学び、いつか資格をとろうというんですね。なるほど、いろいろ資格があって、そのとった資格によってなんの神様になるかが決まるのか。面白い。神様見習い、かつ学校ものでもあるというわけですね。資格をたくさんとると、その分かけもちもできる。少彦名は穀物、医療、酒造、温泉の神様だとか、なるほど、そうしてヒロイン鳴も雷神の家の出でありながら、笑いの神様にもなりたいというわけなんですね。ほのぼので、なかなかに面白い。おじいちゃんのポジションが実によかったですよ。なんか懐かしい乗り物に乗ってるし! ええと、なんだっけ、セグウェイだ!

  • 『まんがホーム』第27巻第2号(2013年2月号)

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