2012年12月2日日曜日

『まんがホーム』2013年1月号

『まんがホーム』2013年1月号、昨日の続きです。

特別企画でエッセイ漫画ですよ。「MYキャラとクリスマス」。参加者は宮成樂、ユキヲ、matoba、高野うい、にしうら染、永緒ウカであります。自分の漫画のキャラクターと一緒にクリスマスを過ごすなら? というテーマで寄せられたエッセイ漫画。作者が無理をいうタイプと、逆にキャラクターが無理をいうタイプ、あとは仲良くすごすタイプ、大きくみっつにわかれたって感じですね。キャラクターが無理をいうのはユキヲ、まりかちゃんですね。プレゼント要求してすぐ帰るという。うん、まりかちゃんらしい。作者が無理をいうタイプは宮成樂、そうか太一に妖精の写真とか撮らせるんだ。高野ういは、ハチがサンタ姿、ポチ子がトナカイ、って、可愛いな、トナカイ。ハチのモデルになった愛犬もいいなあ。仲よくクリスマス、そんな感じ。にしうら染もそうですね。高級すぎるパーティは落ち着かない。画家のマリーのおうちのクリスマス、それくらいがいい。うん、私も庶民、豪華なパーティはあわないだろうなあ。後は気付かれないみやすたんとか、こうしたキャラクターとの想像クリスマスに添えて、いつもどのようにクリスマスを過ごしてるか、そういうのもよかったです。

『凪くんの不運な棚ぼた』、ゲストですね。これは評判よければホームでも載るようになるのか、それとも広く紹介して知ってもらおうということなのかな。疫病神と座敷わらしが同居する凪平太郎のアパート。なぜこういう状況になったのか、説明のため最初からやりなおそうっていうんですね。しかしそれがいろいろ脚色つき。あの食パンくわえての定番とか、パターンを予測させてはずしてくる。トラックの運転席、ちゃんとパンを食わえてる疫病神がいいですね。しかし面白かったのセクシー衣装対決。着ずに衣装だけ出すんだ! これは意表つかれました。ちょっとメタ的、これは漫画であると登場人物が理解して外部から眺めてる、そんな感じの見せ方には好き嫌いありそうですが、でも面白かったですよ。

『ヒタキあやかしゆき』、ゲストです。って、ホームにははじめてなのか。雪女の雪に見張られている少年ヒタキ。雪が雪女と誰かにばらしたら、命をとられてしまう。けど、ヒタキは雪のこと好きなんですよね。人と妖怪との恋愛。ヒタキから見れば、人ではない雪、そのあまりに低い体温、降る雪の触れて融けない様に切なさ感じて、しかし雪からすればヒタキこそが妖しいと感じられる。このふたりが相互を異質と感じ、しかしそれでもひかれあっている、そうしたところに私は魅力を感じます。自分とは違う、その切なさと、違うがゆえに思いがつのるのだとしたら、いつかへだたりは埋められるのだろうか。ふたりの恋を見守りたくなる、そんな思いがするのですね。

『呪え!みやすたん』、紫の上が出て、やたら面白くなりましたね。六条御息所、その生霊がみやすたん。光源氏のことが好き、だから呼ばれると生身を無理矢理眠らせてでも駆け付けるの、って、迷惑な生霊だな。御息所、ほんと振り回されっぱなしじゃないか。ということでみやすたん。紫の上にとらわれて、遊び相手にされる。いやほんと、美少女紫、したたかでちょっと寂しがり屋? みやすたんと遊んで、最初は抵抗してたみやすたんもなんだか面白くなってきた? ふたりの仲がよくなってる、それがよかったですよ。で、みやすたん、御息所に戻ってみれば、ああ御息所も夢として見ているのかな? 覚えはないが気分がよい、そうした気持ちのやすらぎがあるのがさいわい。ええ、みやすたんも御息所もよかった、そう思って、私まなんだかいい気分なのです。

  • 『まんがホーム』第27巻第1号(2013年1月号)

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