『まんがタイムファミリー』2012年12月号、発売されました。表紙は『ぽちゃぽちゃ水泳部』カツ代がチャイナ服で点心をお届け、そうしたイラストがメインになっておりまして、なるほど、食欲の秋でしょうか。他には『かしこみかしこみ』、ムクと山椒がすごい段重ねのハンバーガーを持ってるの。いや、この2匹、可愛いですよ。加えて速水螺旋人のゲスト掲載告知カットもございます。
『博士の白衣女子攻略論』、ハカセの恋愛馴れ初めでありますよ。って、酷いな。主任は妹をハカセに紹介したくなかった、けど積極的なアプローチに抗いきれなかったっていうんですね、妹さんの。妹さん、変わりもの。虫とかが好き、だからハカセも好き。おそろしいな。希少種のハカセ、その希少性を維持するべくお付き合い、結婚するっていうんですね。ロマンチックなのか? けど、今回のエピソードで、見なりに気をつかってないように見えるハカセ、実はそうじゃないってことが判明して、あああ、奥さんの仕業か! いやほんと、しびれました。
『うのはな3姉妹』は桃子の写真の話。元カメラマンという触れ込みの桃子、自分の撮った写真をご町内に配ってまわるっていうんですが、そういや仕事の写真見たことないなあ。その理由、なるほどでした。別れた、って、いや別居してるだけで別れたわけじゃないのか。夫こそプロカメラマンで、桃子はプロとしては技術不足、なのでアシスタントをしてたっていうんですね。しかし桃子のカメラを持った理由、ちょっと切ないねえ。プロのカメラマンとしてではなく、家族や商店街、馴染みの皆の写真を気負わず撮っていきたい。ええ、こうしたありようもいいもんだと思うのですよ。
『スパイの歩き方』、速水螺旋人のゲストです。タイトルにもあるようにスパイものです。名前はペルツォフカ、コードネームだそうですが。で、スパイ活動と申告して日本に入国。渦巻く幻燈なるものを奪取すべく寒い国から派遣されたっていうんですね。しかし、ペルツォフカ、謎の人。男かと思ったけど、名前からすると女性っぽい? って、コードネームか。女学園に潜入するということで、女子生徒に化ける。しかし、ZAP! 殺人光線を吐くとか、実に変な学校。これが渦巻く幻燈の力なんでしょうか、謎のまま、女子高生と撃ち合い、ヘリで逃げる校長を現地協力員アーニャの殺人光線で撃墜、実にナンセンスで楽しい漫画でした。しかし、ペルツォフカとアーニャの顛末、ああ、007、スパイものらしいって思わされますよね。
今月のエッセイ企画は「4コマ世界の歩き方」であります。参加者は駒倉葛尾、佐野妙、おーはしるい、幌倉さと、高透レイコ、G3井田であります。トップの駒倉葛尾、この人の旅話は多様で面白そうな印象があります。夜行列車でホテル代を浮かすとか、せこいとおっしゃってますが、これ夜間に移動することで、昼間の行動時間を増やすという効果もあるよなあ。とはいえ、しんどいよね、夜ゆっくりできないんだもの。しかし今回のエッセイ企画、その土地の食事や衣装、風物、景色、それからアクシデントまで、いろいろ取り揃えられて、ああ、こうしたこと全部、旅の魅力、旅の面白さですよね。エッセイの4コマ本編も面白かったですが、扉、っていってもいいんかな、漫画のキャラクターの様子も皆いい感じ。アルザスの衣装とかあやたかさん、一緒に写真を撮る西條サン千草も素敵です。あと、メキシカンな山椒。ほんと、この2匹は可愛くてたまらんです。
- 『まんがタイムファミリー』第30巻第12号(2012年12月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿