2012年10月16日火曜日

『まんがタイムきららミラク』2012年12月号

『まんがタイムきららミラク』2012年12月号、発売されました。表紙は『スイート マジック シンドローム』であります。寝転がって本を読んでいる甘子とプリン。あ、本を読んでるのは甘子だけです。プリンは人形になったキャラメルを抱いていて、その表情、ちょっと挑発的? すごく魅力的であります。魅力的といえば、セーラー服からのぞくお腹もそうで、無闇やたらとドキドキさせられるのであります。甘子にプリン、こうして見ると、違ったタイプの美少女なんだなってのが実現させられます。しかし、綺麗な表紙です。

『城下町のダンデライオン』、ついにちびっ子組の主役回でありますよ。三男輝6歳と、六女栞5歳がおつかいに出るというのですが、おお、輝くん、中二病だ。いや、子供としては普通だよな。まだヒーローに変身できるとか思ってる年頃だもの。対して栞、この子のクールなこと。動物や物と話ができるという能力故なのか? いや、違うような気がする。ただこの子の性格がそうだったというだけのような気がする。さてさて、買い物を買って出た輝のことが心配で、つきそうことを決めた栞です。甘えん坊だなんだとあらぬそしりを受けながらも、最適の行動を選択する栞はなんて大人なんでしょう。けれど、このなにとでも話せるという能力、話せるからといって理解しあえるわけではない。そうした局面に、母との約束を破ることになっても妹を守るという輝、いいお兄ちゃんだと思ったわけですよ。いい話、こういう話は大好きです。

『幸腹グラフィティ』は、きりん大活躍ですよ。来週の体育祭に向けてリョウの特訓に付き合ってるんですね。しかし、きりんはこんなに運動得意なんだ。リョウが運動苦手というのはなんだかありだなって思ったんですが、きりんが得意というの、ちょっと意外でした。そして運動会といえばお弁当。給食が出るはずだったのに、今年からなくなってしまった。なのでお弁当、きりんが作ることになるんですね。前回の話を受けての展開ですよ。リョウが作った食べたいものリストを見付けて、その期待に応えようと頑張るきりん。ああ、健気でいい子だ。そしてできた料理は、きりん独自のアレンジが加えてあって、友達が食べると普通のおかずでも、リョウには格別のものであったんですね。思い思われて作られたお弁当。料理はただ食べられればいいってもんじゃない、ただおいしいだけじゃない、そうしたことがしっかり伝わる話でした。

『夜森の国のソラニ』は、昼森の側のお話ですね。七番のウサギが昼森に追われている。ウサギヘッドを被ってずっとその正体を隠してきたというのに、ばれちまったんですね。まずは話せるということがばれてしまった。それで本来の食事係以外の仕事もやらされることになって、特別なウサギにしてもらえるということに、いやキスされたことに戸惑って逃げ出して、ってどんだけ気が弱いというか駄目なのか。しかしこの子、男装も可愛いけどメイドもよいな。ボーイッシュな見た目にコンプレックスを感じてきたナカノ、けれど昼森の特別になることができて、ああ、居場所がある、誰かにその存在を受け入れてもらえるということは嬉しいことなのだろうなあ。ナカノの昼森が好きという気持ち、それがむくわれた嬉しさ、とてもよかった。実によかったです。

『飛ぶことを許された迷路』、ゲスト二回目、って、あれ? 三回目? あれれ? 単発ゲストの後に三回連続ゲストになった? 勘違いしてる? まあいいや。図書館で泊まりですよ。修学旅行をイメージして、部屋に布団を敷き詰めました。ああ、世界人口が64人というこの時代、学校なんて存在しない、だからこうしたイベントが憧れであるんですね。着替えて、図書館の本、気にいったものを筆写する。なんだかすごくスローな生活。世界の終末といっていい状況なのに、ほのぼのとした女の子たちのマイペース生活もの。不思議な味わい、結構好きだなって思えてくるのですね。悪くないですよ。

『柳暗花明』、ゲストです。タイトルはヒロインたちの名前ですね。尾上柳、超能力者、けど引き込もり、暗いんですね。そして、そんな彼女の思い人、緒皎花。女の子大好きという困った人で、また学校でも女の子にモテモテで、で、こちらは明るい。だから柳暗花明ですね。基本は花がモテる、柳が嫉妬して超能力で妨害する、そうしたところ。柳のライバルとして梅花操、この子は普通の子っぽい、そして高野箒、こちらはお嬢様、ええと、いわゆるツンデレ。花を取り合って柳と戦ったりする。結局最後には花と柳が結ばれる? んですけど、けどこれは結局は、花が女の子に言い寄られて、柳が暴れて、花がキスでとめる、そういう話になりそうですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第1巻第10号(2012年12月号)

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