『まんがタイムジャンボ』2011年10月号、発売されました。表紙はお月見ですね。そういえば、今日は中秋の名月だそうで、なるほど、まさにタイムリー。メインに『じょしもん』、美々が十二単を着て、手にはおだんごのせた三方。ここに天女の格好した『レーカン!』天海さん、月からかぐや姫を迎えにくる使者を迎え撃とうとしている朝倉さんのカットが加わります。あと、水森みなもの新作『サチウス』の告知カットもございます。
『サチウス』、新作です。不幸体質のお嬢さん、向井サチがヒロインです。階上から捨てられた水を浴びた、と思ったら2連発だ、って、これ事故じゃないよ、事件だよ。ともあれ、運が悪い、トラブルに次々みまわれるサチは、明るく元気で前向き。友達にも恵まれてるっぽいですね。と思ったら、眉目秀麗成績優秀、けど実はオカルト大好き変な人、極楽院ミサ子に憧れといって狙われて、けどいつかふたりは友達になりそうです。
『おねがい朝倉さん』は敬老の日の話題ですね。敬老の日、と限ってではないでしょうが、祖母に会いに帰省する。それが9月の新行事、って感じで語られる回でした。朝倉さんが帰り、神田が帰り、そして西薙、東もそうっていう。で、よかったのが最後だったんですね。帰省した朝倉さんがお婆さんに会う。入院してる、けどそれを孫に知らさなかった。そうした気持ち、それから痩せた祖母のこと。これはしみじみと訴える、そんなシーンでありました。ほんと、ぐっときた。私には祖母はもうおらんのですが、それでも思わされるもの大きかった。そんなエピソードでありました。
『でり研』、東雲がなんかめちゃくちゃ可愛いな。合宿恒例と聞いて枕投げを思う。そうしたら女子の風呂を覗こうというものだった、っていうんですが、いや東雲くん、これ裏切りというか、正しいでしょう。東雲くん支持やわ。だって裏切るもなにも、最初から一味やないやん。表返りである、といって堂々としていたまえ。そんな感じ。で、枕投げ。そんなに楽しみなものなのか? でも、そのはしゃぎっぷりがすごく可愛い。と、ここまでが楽しいパート。後半はちょっとシリアスになって、ああ、部長の過去、語られましたね。なるほど、そうしたことがありましたか。自己嫌悪に苦しむ東雲、慰める海原。いい話、ラストもすごくよかったです。で、海原は小さなこと気にしてるみたいですが、充分大きい、というか、むしろ大きすぎるといってもいいくらいじゃないか、と思うわけです。
特別企画「今だから話せる中二病列伝」。執筆者は坂巻あきむ、ひらふみ、みなづき忍、今豊太郎、桐原小鳥です。で、「ぼくのマ●ー」は時代を先取りしすぎたんだ…
って、いったい、いったい、どのあたりをさしていってるのだろう。さて、中2のころの思い出。ゲームのために部活さぼるはやったなあ。まあ、私はその時、中学生ではなかったので、よけいにアレなのですが……。しかし、こういう好きなものに一生懸命だった、で、視野が狭かった。そうしたこと語られて、きっとたいていの人が、こういった道を辿ってきてるのだろうなあ。で、そうした道を完全に過去にできず、みなづき忍氏のおっしゃるように、多分一生中2病といえるような人が、こうした表現者になるのかもなあ。みたいなこと思わされる企画でありました。
- 『まんがタイムジャンボ』第17巻第10号(2011年10月号)
引用
- ひらふみ「中2病其ノ弐」,『まんがタイムジャンボ』第17巻第10号(2011年10月号),74頁。
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