『まんがタイムスペシャル』2011年11月号、昨日の続きです。
『おーがちゃん』、いい感じに面白くなってるなあ。おーがちゃんの常軌を逸した行動、それがずいぶんしっくりして、これ多分私が馴染んだんだな。イモを焼いている落ち葉に顔をつっこむ、くしゃみで炎が出る。唐突なんですけど、それがなんだかおかしくて、それにももえと半分ことか、ほのぼのしてよろしいなあ。で、台風で飛ばされたり、ってジャッキーがいつもながら酷い扱いで素敵です。しかし、ネタとしては一発勝負みたいなところがあるんですけど、学校でみんなに抱っこされて、くっちまうぞコラー!! これ、反則だよなあ、無闇に面白いからオッケーなんですけど。ほんと、うどんにナポリタンのせとかも、なんだかわからず面白いです。
『ポンチョ』は、夏の終わり。ああ、確かに急速に秋が深まっている昨今、季節のネタ、そんな感じがひしひししますね。まずはトメ吉が衣替え。次いでポンちゃんお姉ちゃんが衣替え、といいたいが、一度も着てない夏服発見。それで急遽ファッションショーになっちゃうのがいいですね。デートのために買って、けれど着なかったということは、すなわちデートもなかったってことなんでしょうね。なので、見てもらいたかった人に写真を送って、ああ、あの黒いドレス、あれは可愛いわ。いつものイメージと違って、なんだかすごくいいです。でもって、水着。あの表情、すごいですね。よもやヒロインとは思われぬ、そんな表情がいかします。しかし夏服、水着、マフラーと、この人は意外と忘れっぽいんだなあ。で、おっちょこちょい。そうしたところ、すごく魅力的です。
『放課後のピアニスト』は、インコがやってきたってお話。あれ、オカメインコか。オカメは可愛いなあ。逃げたインコ、飼い主はもうわかってるので、夕方には返さないといけない。その条件で、おやつあげて、ピアノでメロディ教えてって、なるほどこれらがあこがれなのか。しかしね、鳥は頭がいいので、ちゃんと教えたらメロディ覚えるそうですね。ほら、リコーダーってレコーダーって書くけど、これ、鳥に歌を教えるのに使ったからなんだそうですね。カナリアとかだったと思うのですが、ちゃんと鳥に教える用に小さなサイズのがあって、また鳥に教えるための曲集が出版されてたんです。今回のエピソードは、そうしたこと思い出させました。鳥とコミュニケーション。たしかにこれは憧れやも知れません。
『早乙女寮別館ものがたり』、最終回です。あのにぎやかな扉、これはいいなあ。みんなで写真を覗き込んでる、その様子。桃瀬さんの幼少時見て、興奮してるチカがとってもいい感じ。で、桃瀬家の歴史、理事長とあきらさんの関係などなど語られて、む、これは示唆に富んでないか? ちょっと時系列くわしくわからないのだけど、これってついつい昭和の話と思ってしまいがちだけど、大正舞台ですよね。ということは、あきらに入学の約束をした現理事長の義兄。彼の命をうばった流感というのは、スペイン風邪? あの流行は1918年、大正7年です。で、最後に寮別館が倒れるっていうの、あの唐突さ、もしかして地震なのか? といったら、関東大震災。これは1923年。大正12年なので劇中の現在は大正11年? って、こりゃさすがに計算合わないか。
しかし、松子を心配させた別館の取り壊し。ばらばらにはなりたくない、その思いは早乙女寮別館倒壊に際し、どう揺れたのだろう。いろいろ思わせてくれる、そんなモノローグですが、けれど松子は元気、みなも元気というのが、ほっと安心されてくれます。しかし、今、その皆はどんな暮らしを送っているのだろう。想像が広がりますね、そんなラストでした。
- 『まんがタイムスペシャル』第20巻第11号(2011年11月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿