2011年9月2日金曜日

『まんがホーム』2011年10月号

『まんがホーム』2011年10月号、発売されました。アイドルオンステージ、ということで、『らいか・デイズ』らいかがアイドルに! これ、なにか元ネタあるのかな? いかにもダンスしますよといった雰囲気させています。この他には『椿さん』が往年のアイドル風に歌ってて、『夫婦な生活』は袖にヒラヒラつけて、ロカビリー? アイドルというと、ちょっと懐かし風になっちゃうんでしょうか。そして『そよ風そよさん』。いちごの被り物しています。って、隣にあるの、リアルサイズのいちごか。すごいな。

『ふつつかな文香さん』、ゲストです。文香さんは兄嫁。いろいろあれこれ、いたらぬお嬢さんで、片付けできない、炊事洗濯だって駄目。けど、凜はそんな兄嫁のことが気になってしかたない。ずっと年上なのに、いたいけ、可愛さにぐらぐらきていて、けど文香さんは夫のことを愛してる。この、見事に一方通行、まったく実りそうにない片思い事情。けど、兄嫁にいろいろ思うというのは、古典的でさえありますよ。これ、凜君、もう辛抱たまらぬ! みたいになることはないんだろうなあ。いや、なっても困ります。

『東京!』は季節のエピソード、文化祭であるのですが、おばけやしきだなんだと、ありがちに傾きそうな状況、そこに不参加という意見を叩き込むムサコ。これはなんだか新しかったな。いかな私も、これは思い付かなかった。しかしお化け屋敷の仕掛けを作るという、それだけのことで、えらいこと怖がるたまこ。小動物感が出てて、すばらしくいいな。で、ムサコの威力をそぐために用意された猫の着ぐるみ。こいつをトレードするっていうのも、ほんと、たまちゃん、輪をかけて怖くないな。今回は文化祭の準備の風景。ということは、次号は文化祭当日なのかな? お化け屋敷がどうなるか、それから渋谷の女装。いろいろ楽しみなしこみがいっぱいです。

特別エッセー企画は「理想のお手伝いさん」。執筆者は楯山ヒロコ、カワハラ恋、櫁屋涼、井上トモコ、水沢あゆむです。いきなりの四コマの枠ひいてくれる人にやられて、いやほんと、えらいこと面白かったのですが、他の人のを見ても、意外といたれりつくせり的なものを求めてない。堅実ですよね。ご飯作ってほしい、いざという時にスーパーな自分に助けてもらいたい、って、いや、それお手伝いとかじゃなくて、自助だから! わんこのお手伝いさんっていうの、これ、手伝いしてくれなくとも、可愛い生き物と高度なコミュニケーションが成立する、それだけでも充分に癒されそうな気がします。

『センセイあのね?』、素晴しいなあ。目の前で好きな女の子に泣かれてしまった。それで落ち込む早乙女ですけど、なんと、彼、ちっさなころはつぐみに守ってもらってたのか。そうか、ほんとつぐみが王子様だったんだな。で、越後屋さんににらまれ、マリちゃんにもにらまれ、で、つぐみの視線に勘違いしてと、ほんと、アップダウンのはげしい男であります。いや、まあ、最後にダウンするんですけどね。つぐみは王子様っていわれたりしてるけど、しっかり女の子だよなあ。色っぽくて可愛い。そりゃ早乙女も好きになるだろうよ。でも、その気持ちが片思いと知らされる。ああ、もっとひっぱると思ったんですよ。でも、このすぱっと決着をつけたというの、彼にはよかったなあ。今後、やっぱり悩んだりするんでしょうかね。

  • 『まんがホーム』第25巻第10号(2011年10月号)

引用

  • 楯山ヒロコ「理想のお手伝いさん」,『まんがホーム』第25巻第10号(2011年10月号),84頁。

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