『まんがタイムきららMAX』2011年6月号、発売されました。表紙は『落花流水』であります。こういう、動きのある絵、なんだか珍しいように思います。これ、なんていうんだろう。背中合わせに、腕と腕絡ませて、えいっと持ち上げる。それをやっているんですね。そして表紙左下には仏さんじょ『カレーの王女さま』のカットがあって、この人の漫画、好きなので、ちょっと楽しみです。
『きんいろモザイク』、今回は烏丸先生がメインですね。眼鏡の先生、英語の先生、すごく可愛らしい。なんだかちょびっとどんくさい人。でも、それもまたよいなと思わせるところがあって、いやほんと、この人もどれほどにアリスのこと好きなのだろう。なのにアリスに若干敵視? されて、でも好きだっていってもらえて、その揺さぶられよう、実に見事でした。しかし、あのあれっ ちょっと引いてる!?
っていうの、めちゃくちゃ面白かったです。嘘でもいいから、『不思議の国のアリス』からつけたとかいって誤魔化すのが正解だったっぽいですね。
で、思ったのですが、この漫画の面白いのは、登場人物に若干のネガティブな気持ち、被害妄想っぽいところがあるの、それがアクセントになってる感じがするのです。アリスに嫌われてるんじゃないかと不安になる烏丸先生、また忍の言葉に傷付くアリス、わたしのせい!?
いや、ほんと、めちゃくちゃ面白い。そんなに気に病むことないのに! と思ってしまう、そのつっこんでしまう気持ち、それが面白さを支えているのかも知れません。
ところで、忘年会の烏丸先生、とても素敵だと思いました。
『ひろなex.』は致死量の話。なるほど、カフェインは10gなんだ。どんなものにも致死量ってのはあって、けれど微量に摂取する分には問題ない。そうした量の問題、程度の問題っていうのは大事だよなあ、なんて思ったりしながら読みました。ところで、プリン3リットルは体に悪そうです。
『おにさん、こちら』、かなで、復活ですね。前回の落ち込みよう。言葉のひとつひとつが痛みをもって迫ってくるようで、あれは切なかったなあ。けれどこの子は大丈夫、そう思ったのは、お母さんの態度、すごくいいよね、娘をちゃんと見て、ちゃんと受け入れてる。お父さんも。ちゃんと見ている。大きなドラマ、そういうのはなかったけれど、ゆっくりと時間をかけて、落ち込んだ気持ちをなだめていく。そうしたかなでの様子は、心の自らを癒そうという、そんな力感じさせてくれて、よかったと思ったのでした。
『ラッキーストライク!』、本当に少しずつ、けれど着実に話が進んでいきますね。ついにレンがスコアをつけて練習することになった。投げるの許されるまで時間がかかり、マイボールもようやく手にいれて、そしてついにゲーム形式での練習ですよ。それでちゃんと上達していることが見えるというのがまたいいなと思ったのですね。で、点数なのですが、140というのは高いのか(ボウリングのことは、驚くほどわかりません)。で、アベレージ150を狙うというのはすごいことなのか。そのためにはどうするか、部長から与えられるアドバイスがまた具体的で、なるほど、こうやって調整していくのか。ええ、ボウリング、ボールもよく投げられない私が、知識ばっかり増えていきます。でも、ほんと、ただ知識が増えるだけじゃなく、ボウリング面白そうっていう気持ちがふくらんでしかたないんですね。ほんと、ちょっと試しにボウリングやってみようかしら。
で、重要なのは一番最後。ついにレイレイ先輩の負けん気がぐぬぬと強まったみたいですね。これはいい感じ。レンに対する壁として立ち塞がるのか!? いやほんと、この人の気持ちがぐっと強くなる、そんな展開だったら嬉しいななんて思います。
『カレーの王女さま』、仏さんじょの新連載です。日本のカレーを学ぼうとやってきた、サンバール王国の第2王女、ヴィクトリア・ノートンがヒロイン。いや、カレー店の娘、つかさがそうなのかな? ヴィクトリア、愛称はヴィッキー、この人にはつかさという名前がトゥギャザーと聞こえてしまうらしい。しかし、なぜカレー留学だったのか? 謎です。謎だけど、このあたりはあんまり気にしてもしかたないように思います。そんなもんだと受け入れて、ヴィッキーとつかさ、そしてヴィッキーに付き従うメイド、ちょっと不敬な彼女も加えてのカレー話。楽しみにしたいと思います。
『ふわふわ科学』、今回は重曹の話! というわけで、私もカルメ焼き、試しに作ってみましたよ。ええ、見事にべっこう飴ができました! ああ、明日再挑戦するっ!
- 『まんがタイムきららMAX』第8巻第6号(2011年6月号)
引用
- 原悠衣「きんいろモザイク」,『まんがタイムきららMAX』第8巻第6号(2011年6月号),33頁。
- 同前,29頁。
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