『まんがタイムLovely』2011年5月号、発売されました。表紙は『はじめのちひろ』、ちひろと一緒にいるところを写真に撮ってるはじめ、そんなイラストです。シンプルな絵、わりと動きもあって、はじめのパーカーの黄色も目をひく、そんな表紙です。
『みん★うた』は、うわ、ちょっとこれきついな。なにか合唱部に対し否定的な態度をとり続ける大隈先生。それもなぜなんだろうと気になるのですが、それ以上にきついのがヒロイン詠幸ですね。もちろん、これはそういうやばい子なんだということを描こうとしているわけで、その布石は前回にも少し打たれてたわけですけれど、自分がやると決めたら、他の人の気持ちなんて考えない。名義を借りるにしても、断りもなく勝手にやる。その行為に対する反発を、その名義を勝手に借りようとした当人からうけても、一向に意に介さない。これは、こうしたきつい状況描いて、それでいつか引き上げるという、そういう戦略なんでしょうけど、しかしこれはちょっと読んでいてきつかったです。気持ちを伝えあう、そういった根本的ななにかが欠けている人の存在、その恐怖感がすごかった。いや、もう、驚きました。
『いつか王子さまが』、これも若干そうしたコミュニケーションの失敗みたいなのを描いているのかな? 演劇の感想、それをもってつきあっている相手とのギャップを説明していく。ええ、男の感想にあらわれる感じ方、考え方の違い。それをなんとなく受け入れようとしてるヒロインだけど、まあ、こういうの結婚したりしたらもっと大きな問題になったりするから、もう別れちゃいなよ、あんたら性格の不一致できっとこじれるから、と考えたりするのが私です。実際この漫画、ふとたまたま出会った演劇の王子様。彼女との関係がきっかけで、この彼氏と別れることになるんだろうな、そんな期待をしてしまっています。
『君と朝まで』は、前回登場のアシスタント、彼との関係が掘り下げられるのかな? そんな風に思ってたんですけど、違うんですね。今回は編集さん。これまでの人がやめて、変わりにくることになった人、ちょっと怖い人、そして悪い噂のある人。でも実際は、情熱的で、すごくいい人。ただちょっと口が悪いよね。むしろストレートな表現、それが気持ちに訴えて、でも全然恋には発展しそうにないっていうの示されて、このヒロインの空回りっぽい描写、面白かったです。
- 『まんがタイムLovely』第18巻第4号(2011年5月号)
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