2011年4月17日日曜日

『まんがタイムファミリー』2011年6月号

『まんがタイムファミリー』2011年6月号、昨日の続きです。

教師諸君!!』、異動した岩瀬先生にかわり、新しくやってきた今泉先生。教科を選ばず、人当たりもよくて、西名先生のマニアック学校案内にも対応できるという人。すごい人なんじゃないか、そう思わせて、いやあ面白い、授業が下手なんだ。最初、がつんがつんと上がっていた皆の好感度。ものすごい勢いで暴落して、けど、それでもなんとか持ち堪えた? いややっぱりがっかりさせて、ほんと面白い。なにかいつも、ちょっとずつ足りないんですね。でも、それでもちゃんとこれという得意があるんですね。それを説明するのが教頭先生で、ああ、この人もちゃんとした管理職なんだ。この漫画に出てくる人は、どこかいろいろ変わっていたりするけれど、それでもなにか秀でたところを持っていて、教師という仕事に皆しっかり取り組んでいると感じさせられるのですね。ええ、ほんと、芯に真面目な職業ものの味があると思います。

『一緒にかえろう』、最終回をむかえましたね。勘違いの初恋からはじまって、そして友情ものとして終わった漫画。その、今にいたるまでの紆余曲折。そこで描かれたこと、そのどれもがきらきらとして、なにか愛おしく感じさせる、そんな魅力持っていたと思っています。内向きだった詩緒、彼女の成長が物語をよく牽引し深めていたなって思って、そしてともにあった、あろうとした春をはじめとする友人たち。彼らもまた物語をよくふくらませていた、そう思います。そして、この最終回。ああ、詩緒の父にあてた葉書、その文面。あれはなんてしみじみと、心にしみてくるのでしょう。彼女らの過ごす日々、時間の青々として伸びやかなる様、見事に描かれて、ああこれはまさに青春の物語だったなと思わされたのですね。素晴しい漫画でありました。美しくも力強い、そうした漫画でありました。

『ともえ一本勝負!!』、これ、やっぱり面白い。先輩とデートすることになった友恵。いや、しかしなんだかいつもちょっとどこかおかしい。あのジャージの上にワンピースとか、どこまで真面目かわからない、暴走する乙女ごころが最高です。しかし、この人、表情豊かですごく可愛い。女おんなしてなくて、むしろすっきりとして飾り気のない、そうしたところが魅力的だと思います。女白帯、けれどその白帯であるというのが強みだと思う。気負わず自然であれさえすれば、その魅力はしっかり発揮されるだろう、そう思わされる女の子、それが友恵であると思います。

ところで、小指骨折とか脱臼とか、すごいな。でも、それにも増して落ちの友恵、その表情がものすごかったです。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第6号(2011年6月号)

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