『まんがタイムきららフォワード』2011年6月号、昨日の続きです。
『となりの柏木さん』、これまでは柏木さんと桜庭くん、友達としての関係を築いていた、そんな雰囲気でありましたが、桜庭くんが柏木さんのこと意識しはじめて、そしてついにでありますね。最初は誤解だった。清香のことが好きなんだと勘違いされて、なるほどこの誤解で一波乱あるのかな? そう思ったら、なんと、スピード解決。さすが桜庭くんなのかも知れない。ものすごくストレート。真っ向から。そして駄目押し。それですぐには話が動かないっていうところもらしいですね。これから柏木さんが意識する番、ってことになるのかな。スローな恋愛模様。いいですね。
『据次タカシの憂鬱』、かわらず面白い。一時期の恋愛展開は落ち着いて、ふたたび店長に誤解されて、無茶な要求に応えざるをえなくなる、そんな展開に戻っています。いやあ、面白い。恋愛展開のころは、面白かったのはいいのだけど、恋愛成就して終わっちまうんじゃないかという心配がぬぐえなくて、けどこれは安泰ってことでいいんだろうな。安心もあるからなのか、よけいに面白かったです。しかし今回も、タカシはそれこそなにもしていないのに、まわりが勝手に大げさにしてしまうというパターンを見事に展開してみせて見事でした。超人接客対決という馬鹿馬鹿しさがあって、わけのわからないすごさの上にタカシを置いてみせる。そのやり方、実に期待に応えてくれるものでした。大好きです。
『ハナレビの楽園』、秋桜と桜子の関係改善の回でした。仲違い、というか、出会ったころからぎくしゃくしていたふたり。近付いたかと思ったら離れ、また近付いてという、その気持ちのしっかりと結び付く、そんな回だったと思います。飛び出していって、崖から落ちた秋桜。彼女を助けたその夜、桜子は夢に彼女のことを見るというのですね。記憶もないのに、秋桜の歌が嫌いな桜子。それはなぜなのか。同じく記憶のなかった秋桜、彼女と昔なんらかの因縁があったというのか。そうしたことを匂わせて、けれどそれ以上に、よい友人になろうという気持ちを描いたのがよかったなと思っています。
『少女素数』、なんと、ヒロミさん、思い切りましたよ。どうも敷島のことが好きみたいだよ。そんなふりは以前からあって、けれどそれが具体的に語られたりするのかな。そう思っていたら、ああ、この漫画は、女の子が凛々しくて、真っ直ぐで清々しいなあ。悩んだり迷ったり、気持ちの整理がつけられなかったり、そんな描写もあるけれど、ここぞという時には前にぐっと出てみせる、ええ、ヒロミさん、一歩前に踏み出してみせましたね。
となれば、気になってくるのはあんずですね。この人は、いったいどうした反応を見せるのか。恋に煩悶し、まだはっきりしない気持ちを、兄への気持ちでもって追い出そうとしているのがすみれさんかと思います。となれば、この人と対照的な性格、といってもいいのかな、そんなあんずさん、恋愛の場に立たされればどうした表情、反応を見せてくれるのか。否応なく興味はわいて、ええ、次回への期待は高まるのでありますね。
- 『まんがタイムきららフォワード』第5巻第6号(2011年6月号)
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