『まんがタイムきらら』2011年5月号、昨日の続きです。
『少女公団アパートメント』は、ちさとろかのふたりだけで展開する、公団探検ものであります。自治会の用事で、他の棟をまわることになった、ええと、ろかが。で、ちさが付き合うんですね。ちさにとって、ほかの棟に入るのははじめての経験、というわけでちょっとの違いが面白い。ドアの色、ちょっとした造り、そして住人の手になる装飾もろもろ。同じような造りである団地だからこそ、こうしたのが面白く感じられるんでしょうね。そして、ちさが引っ越してきた時を思わせる、そんな女の子と出会って、いやもう、可愛いな、みんな。そしてちさのありがとう。なんかすごくいい雰囲気じゃん、と思ったら、最後のページ、右に小さな文字が! グ、グランドフィナーレ!? と思ったら、ああ、次号休みですか。正直、少しびびりましたよ。いやほんと、驚きました。勘弁してください。
『うちのざしきわらしが』、エイプリルフールの話ですね。ひょうひょうとざしきわらしをだます。特に打ち合わせもしてないはずの夕美さんとのコンビネーション、すさまじい。ほんと、心が通じあってるというか、ざしきわらしをからかうとなれば、ここまで意気投合するのですね。でもって翌日の夕美さん。だましてからかってるつもりだったのが、思わぬ逆襲うけて、いや、あの驚きの表情、そして意外な反応。なんと、可愛いお嬢さん。これは面白かったです。お嫁にいけないって、いや、学に責任とらせりゃいいじゃありませんか。
『だいすき♡』、お兄ちゃん大好きの千夜、ついに引導がわたされた? 高校最初のテストの結果、ひどく悪かった。お兄ちゃんの世話、具体的には料理だそうですね、それらもろもろが原因で勉強を疎かにしてしまった。というわけで、料理禁止令が出て、いや、でもこれ、成績をだしに保身はかったんじゃないのんか? そんな気もちょっとしたのでした。しかしね、妹が兄大好きなら、兄も妹大好きで、あの落ち着かん感じ。もう、どうしようもないですね。そんな状況をとりなす志津、いい人ですね。面倒見がいい、思いやりもある。ほんと、いいお姉さんだと思います。
『ねこきっさ』、ここしばらく続いていたバビロンの話、ああ、なるほどそうしたシステムだったのですね。働く必要のない世界。その恩恵をうけて、ゆるみきった人たち。お客をとられて、ねこきっさの存亡が決まった? その判断のくだされようとした時に前へ出てみせたクゥの言葉。最初は、ああこの子らしい、そう思わせる、むしろ残念な台詞。けれどその言葉があぶりだした、みんなの気持ち。言葉の意味するところが転換する瞬間、その鮮かなさま、見事でありました。次号、最終回! 長い連載、好きな漫画でした。ええ、ちょっと切ないけれど、最終回、どういったことが描かれるのか、楽しみにまちたく思います。
My Private D☆Vは大沖であります。いつもながらのシンプルで独特の味がある、そんな絵柄。ジト目がお好きとのこと。ああ、なるほど、道理でこうした表情描かれることが多いわけだ。そして、恥ずかしとか焦りの表情。ああ、これは魅力的です。わりと無表情っぽく描かれることが多いけれど、ちょっとのことで気持ちが表れてくる、そんなところ見せられて、ええ、とてもよいイラストでした。いや、ほんと、可愛いですよ。
- 『まんがタイムきらら』第9巻第5号(2011年5月号)
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