『まんがタイムきららキャラット』2011年6月号、発売されました。表紙は、電車かな、バスかな? その車内にて、るんにもたれかかって眠るトオルの図、であります。トオルを気にかけてることがわかるるんちゃんの表情、お姉さんなんだなあって思わされるそんな雰囲気がありまして、またトオルの気の抜けた、あるいは安心しきった、そんな顔。なんかすごくしあわせそう。色合いも柔らかで、ほのかに暖かみの感じられる、しあわせ、安心、いい表紙です。
『ラッキー・ブレイク』は仕事の話ですね。仕事って、年がら年中、いつも忙しいってわけじゃない。だから他部署の手伝いを、っていうんですが、邪魔にしかなってないっていうのが実にこの会社の人たちらしくっていいですね。かくして陸の他部署探訪は経理、営業と経て社長室に辿りつき、社長の仕事を知るんですね。えーと、ゲームらしい。社長の仕事の実際は、夜にこそその真髄がある模様、接待、かくして飲む飲む飲む、であるようですね。しかしダイナミックな飲み、いつか体こわしそうだなんて心配してしまうような飲み方ですが、けどそれだけが社長じゃないというのも描かれて、ええ、見る目があって、そしてこれというものを見付けたら、コネクション作って、ねじこんでいくのかな? いずれにしても、見た目以上に大変そう。健康を削ってる、そんな感じでありました。
『ひだまりスケッチ』はヒロさんの話。絵を描きはじめた時のこと。ほめられて、嬉しくて、それが絵を描くことの最初の動機になった。けれど、楽しいから絵を描く、それだけでよかった時期はもう過ぎ去ろうとしていて、ええ、進路ですね。けど、高校生の頃に進路をどうするか、その先にあるだろう職業まで含めて考えるっていうのは難しいと思うんですよね。私は、ただ音楽を続けたい、それだけで進学して、けれどそれを職業にはできない、それで転向した。ええ、ヒロさんの悩み、そいつに2年遅れで向き合ったんですね。しかし、今回のヒロさんの悩みや迷い、変わりたくない気持ちっていうの、ええ、今がよければそれだけ、その今を延長したい、そういう気持ちは強まりますよね。でも、それがかなわない願いということは誰もが知っていて、だから悩み迷うんでしょうね。いい話でした。ちゃんと迷いの先に道が示される。その先に、またやっぱり違った可能性を夢見たりすることもあるでしょう。けれど、その今の時点での可能性、それをちゃんと掴むことができた。それまでのヒロさんの心の揺れ動き、その決意を支え応援した人たち。そのどれもが素敵だったなって思ったんですね。
『九十九神いりませんか?』、実にいいですね。冒頭の勝手に動いた手紙。これはキョウの仕業だろうか、そう思ったんですけど、違いましたね、ゲストがきたのでありますね。今回は、前回の和紗のクラスメートの側にいた、あのモノの精? 彼女が手紙にのってやってきて、ああ、なんて可愛いの。主人であるたからの思いを成就させたいと、九十九神やらもろもろを見える和紗に頼みにやってきた。ええ、頼んだ人が間違ってたんじゃないか、そんな展開見せてますよね。これが次回、どうした展開になるのだろう。それはすごく楽しみ。面白そうです。
『けいおん!』、高校編再開ですね。梓も3年生、憂と純を加えて、いよいよ部活、という風にならないのは、まさに伝統といったところでしょうか。冒頭の憂イメージチェンジ。あれは面白かった。唯に化けたか、唯が化けたか。いやさすがに前者だろう、そう思わせて、いや後者もありえる、そんな風にも感じさせるところ、これはうまかった。再開第1回は状況の整理をしつつ、新キャラクターの顔見せでもあるといった感じでした。ティーセットはきっともうないよ、だからお茶会はもうできないかも、そうした前提示されて、けど残されていたティーセット。そして食器棚を運ぼうとする謎の1年生。金髪碧眼斎藤菫。む、この斎藤という名字には、なんだか覚えがありますぞ。いや、例のように元ネタがあるのかも知れないけど、でもあるいはあの人の関係者? 娘さん? そんなこと思わせる姓でもあって、お茶いれるのがうまいとかね、私の予想は正しいかも、そんな気にさせられるのですね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第6号(2011年6月号)
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