2008年4月23日水曜日

PILOT 万年筆インキ iroshizuku

Pilot ink bottles万年筆を買ったのはよいとして、インクがなければ使えませんわね。というわけで、万年筆に興味を持った人が次に足を取られる沼、それはどうやらインクである模様です。いやね、ひとりでもくもく日記書くなりしているだけならきっと問題にはならないのでしょうが、手紙を書くとかする場合、ちょっと気の利いた色インクを使ったらどうだろうと思うこともあります。で、私はJ. HerbinLie de théなんぞ買ったりしたのですが、使ってない! もったいない! というわけで、今度はPILOTのインクなど買ってみることにしました。って、あんたなんにも学習してないな!

(写真は歴代PILOT黒インク)

私の買ったというインクは、去年末にリリースされて大人気となったPILOTの色彩雫というシリーズです。これ、少しずつ色味を変えた青を五色用意したという、実に凝ったものであるのですが、凝っているのは色だけでなく、ボトルもそうであらば、さらには名前まで。朝顔、紫陽花、露草、紺碧、月夜と名付けられて、それぞれがそれぞれに魅力的なのですが、私はですね、月夜を選びました。ええと、実に主体性のない選び方をしたのであれなんですが、人が使っているのを見ましてね、なんかいいなあと思ってろくに吟味もせずに買った。いや、一応興味は前々からあったので、色の傾向とかは見てたんです。けど、実際に買おうという時には月夜決めうちでありました。

インクだけ買っても仕方がないんですよ。インクなんてのは書いてなんぼです。だから、このインクを使うペンを用意してやらないといけない。それこそ以前いっていた日本字ペンでもいいんですが、常用するなら万年筆に入れてやりたい。で、その候補となるペンが一本あったのですね。

それは母が昔使っていたペンでした。RS-150という樹脂ボディのペンで、150ということは1500円だったのかな? これに空きインクカートリッジを使って月夜を入れようと思ったんです。で、PILOTのインクカートリッジも買ったのですが、12本入りの黒。これが空き次第、月夜を詰めてRS-150につけるつもりでありました。ですが、全然インクが減らないんです。ボーテックスで使ってるのですが、本当に減りません。さすがFというべきか、購入時に付いてきたサービスカートリッジがなみなみとインクを湛えていて、黒のボトルも合わせて買ったけど、早まったなと思っているところです。まいったな、毎日使ってるんだけどなあ。

ところでこれは余談ですが、RS-150のカートリッジはダブルスペアと呼ばれるタイプであるらしく、現行のカートリッジと互換性を持たないのだそうです。おお、なんてこった。コンバータは今も売ってるらしいですが、参ったな、どうしたものかな。

でもその問題はもう解決していて、オークションでParkerの75を手に入れているものですから、コンバータを使ってそいつに詰めています。思ったよりも色が薄め、まあブルーブラックと比べるのがいけないのですが、落ち着いた色合いで、ブルーよりもくすみが強く、ブルーブラックよりも透明感があるといったところでしょうか。今持っている青、PelikanのロイヤルブルーとParkerのウォッシャブルブルー、そのどちらとも違う色合いで、これはこれでよい色です。落ち着きをもって沈んだ色合いがいいのかな。渋いいい色だと思います。

こういうことはいくら言葉で説明しても仕方がないから、以前撮った写真をご覧いただくのが一番早いでしょうね。一枚目の写真、左肩にあるのがPILOTの黒インク、右側奥からJ. Herbinの茶、PILOT月夜です。インクの色合いは、一応ホワイトバランスは調整したけど、参考程度にしてください。

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そういえば、色彩雫は夏に緑、秋に赤を予定しているんだそうですね。いったいどういう色、どういう名前でくるものか、今から楽しみです。って、買うの? うう、緑はどうかはわからないけれど、赤は買いそうな気がします。深い赤が出たら最高ですね。

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