そんなわけで、マイ・ミュージカル・バトンもいよいよ佳境に入ろうとしています。すなわち、今日から問四「よく聞く、または特別な思い入れのある5曲」に答えていこうというわけです。佳境だなんて書いてしまっていますが、もし読んでみて面白くない場合は、コメントに面白くないぞと書いてくださってもいいですが、できればそうっと放っておいてください。
特別な思い入れのある曲として最初に思いついたものというと、子供時分に聴いたレコードに収録されていた曲、ラモーのガボット。オーボエとチェンバロのごく短い小品なのですが、ちょっと哀愁のある旋律とオーボエのきらきらしてけれど物悲しさも感じさせる音色がすごく素敵で、子供時分といわず今でも好きな曲のひとつです。
でも、問題があるんですね。作曲者はラモーとわかっています。しかし、この曲がどんな曲集だとか組曲だとかに含まれているかがわからないのです。世の中にはよくしたもので、『音楽テーマ事典』というテーマから曲を調べるためのツール(全三巻)もあるのですが、これで調べてもわからず。バロックを得意にしている職業演奏家に聞いてみてもわからず、とこんな感じで未だに謎の曲であるのです。
問題のレコードは今も手もとにあるのですが、詳しい解説の書かれた本文はもうすでに手もとにはなく、けれどその本文にしてもそれほど詳しい情報を与えてはくれなかったと記憶しています。そもそもこのレコードが、小学生向けの学習百科事典の付録であったことを考えて、初等教育向けの音楽鑑賞教材なんてのも調べたこともありましたがそれでもわからず。未だに謎のままなのです。
私は大学に入るときの試験で、小論文のテーマこそは忘れましたが、この曲について書いたのでした。子供時分に好んで聴いていたこと、しかし詳細はよくわからないこと。ガボットといえば有名なのはゴセック作曲のものであるが、私には断然ラモーの方が美しく、魅力的であったことなどなど。このときからざっと十年以上が経過していますが、未だに同じ思いを持ち続けているように思います。
あるいは腰を据えてラモーの全集みたいなものを片っ端から調べればわかったのかも知れませんが、そこまで調べなかったのは、この曲の正体があらわになることを恐れていたからかも知れません。けれど知りたい思いもあり、いや、やはり知りたいのだと思います。
こういったものは、いったいどこに問い合わせたものなんでしょうね。
2 件のコメント:
これはラモー作曲のオペラ『カストルとポルックス』の中に出てくる曲です。
YouTubeにでています。
http://www.youtube.com/watch?v=pib44DM1E4k&feature=related
だいたい原曲とオーボエ編曲は同じメロディーですが、終わりの所だけ違っています。
ありがとうございます。ずっとわからなかった曲のタイトルがわかって、すごく嬉しい、ありがたく思っています。
とりあえず、この楽譜がないか探してみようと思います。オーボエでラモーの『ガボット』のピースがあるのはわかったのですが、それがこの曲かわからず、現物を見てみたいと思っているところです。
ありがとうございました。
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