2020年12月31日木曜日

2020年劇場で見た映画

2020年も暮れようとしています。さて、今年も例年にならい、2020年に見た映画をリストにしてみました。昨年もそうでしたが、今年も見た映画は少ない……、といいますか、ひとえに新型コロナの影響もありました。本来なら見にいっていただろう映画も見にいけていない。話題作も話題作、『鬼滅の刃 無限列車編』、また『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』も見にいけていない。そもそもが映画というものは、劇場に見にいくという習慣がなくなると、次にかかる映画はなんだろうかとか、そういう情報がはいりにくくなる。ええ、数年前、わりと映画館に通っていたころは予告を見て興味を持って、それでまた足を運んだことも多かった。そうしたサイクルが途切れてしまったこと、これはきっと私にとっても、また劇場にとっても、望ましくない状況にあるのではと思うのです。

見た順です。

  1. 字幕 パラサイト 半地下の家族
  2. ザ・ピーナッツバター・ファルコン
  3. 字幕ATMOS 1917 命をかけた伝令
  4. 4DX 劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明

『パラサイト』を1月に、『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』、『1917』を2月に、そして『メイドインアビス』を3月にと、今年は順調に映画館に通っていたのですが、残念、さきほどもいいましたように新型コロナです。『メイドインアビス』上映時にはすでに新型コロナの流行ははじまっていて、結構ひやひやしながらの鑑賞だったことを覚えています。イオンモールに入っている映画館、帰りにフードコートや食堂街をぐるり見ながら、はたしてこの店すべてがこの苦境を切り抜けられるだろうか。店じまいを余儀なくされる店がいくつも出るのではないか。そんなこと思ったこと、思い出します。

見にいきたいと思いながらもいけてない映画については、熱狂的に人が押しかけてる状況が落ち着いたらいこうかと思っていたのですが、たとえ落ち着きを見せはじめたとしても今度は感染状況が落ち着かんということにもなりそうで、はたして来年はどれだけ映画を見にいけるのか。などということを考えてしまいます。

映画館の存続を考えるとなるたけいきたい、そう思うんですが。ままならないものです。

2020年12月30日水曜日

ドラマ『岸辺露伴は動かない』が面白かったので休みます

ドラマ『岸辺露伴は動かない』が面白かったので休みます。

2020年12月29日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2021年2月号

 『まんがタイムオリジナル』2021年2月号、先日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

今回の話、捨てられない雑誌の話? おう、それならいっぱいあるよ! まんがタイムとかまんがタイムとかまんがタイムとかーっ! と、自分のことは置いておいて、なるほど季節の話題ですね。大掃除。八重は思い出の雑誌といって古雑誌を捨てるに捨てられず、わかる、わかるわー。かくして捨てられない面々、掃除がゆきとどかない面々がはからずも集まってしまっていますよ。

でも、それぞれに掃除に向きあえない理由が違うの面白いですよね。八重は思い出が重すぎてでしょう? 対し亜紀は心底面倒くさいからやな。でもって大河もそうなのか。なにしろ今が絶賛逃亡中。このそれぞれに違う掃除への向きあい。ちゃんと掃除してるのはみなちゃんだけなんですな。というか、みなはみなでなんか闇を抱えてらっしゃる……。なんか難しい子らやな。

亜紀の流行についての話、これ面白かったです。流行りと関係なく好きだったのに、流行りものに手を出してるみたいに思われるのはいやとかね、わかる、わかるの連続で、けど流行ってくれたおかげで関連商品が増えた、手元にまで届くようになった! こうしたジレンマも! いやあ、よくわかります。こうした気持ちの近しさ? 実によかったです。

『通勤通学クエスト』

めちゃくちゃ面白いし、なによりテンポがよくて気持ちいい! 冒頭、アニメの話してたと思ったら、クッキーあげる、思いついたようにクッキーくれて、なにごとって驚いてるうちにアニメの話に即戻るのな! あのクッキーの話おわり!? で畳み掛けてくるの、本当に面白い。

で、このクッキーをくれた理由を考えるのが今回のクエストになるというのもいい感じだと思ったんですね。

職場でね、女の子にもらったといって同僚にめちゃくちゃうらやましがられたり、というかハンバーグの味がしないレベルでくやしいの!? めちゃくちゃ面白い。赤飯からシャンパンの流れも最高だったと思う。でもってクッキーの出来見てまたヘコむ同僚たち。本気じゃん、はちゃめちゃにうまい。ほんと、面白かったですよ。

テンポがいい、小気味がいい、なんかちんまい話なのに展開というか同僚の反応が大きくてそれもまた面白い。でもって解決編のさりげなさよ。おお、ほんと、このすっきり? すんなり? 宿題が片づいてよかったというか夢も希望もなくてガッカリというか! でも、このガツガツしないさりげなさ、これがこの漫画のよさだよなあ。最高でした。傑作です。

『オネェの恋のはじめかた』

基本なにに対しても余裕綽々、対人関係にも恋愛ごとにも自信たっぷり? そんな胡桃沢時宗も自分の恋となればからっきしなのか。はじめて好きになった女の子、八神桜子を前にするとしどろもどろ! 口だけなのかい? と思ったら、そういうわけじゃあないんですよね。でも桜子を前にするとこうなってしまう。こうしたところ、なんか可愛さ感じさせますよね。

さてさて、友人翔人のはからいで放課後、喫茶店で桜子と話す機会を得て、しかし桜子の友人女子たち、気をつかって帰っちゃったんだ! ここからのやりとり。自分のペースを取り戻せない時宗が、桜子の髪の長かった頃を知ってときめいて、そしたら自分の気持ちも自然にぽろりと出て、あ、いい感じではなくって? と思ったら、あれ? 髪について桜子はなにか抱え込んでいるものでもおありなの?

気にさせたところで、桜子、中学の頃、いじめられたりしたの? 嫌な感じの男子ふたりが介入してきて、でもここでちゃんと対応するのが時宗よね。カッときた。桜子を守らないではおられなかった。その気持ちの発火と、その勢いが時宗に自分を取り戻させて、思いをありのまま告げさせることとなったの、時宗にとっては暴走だったみたいだけどさ、よかったよな。いいシーンだったよなって思ったのでした。

なにより桜子が嬉しそうじゃん。ええ、よかったのでした。

『大奥より愛をこめて』

最終回を迎えましたね。今回はほぼ後日談といった感じで、大奥を抜け、光太夫とともに食らしている蒔乃いやさマキ。光太夫はマキをロシアへ帰そうとしているのだけど、マキは光太夫のもとに留まりたい。はたしてこのふたりの関係はどうなるのか。

そこで、マキが大奥で出会い、見聞きしてきたもの、大切な人たちの思いの行方に思いを馳せるのがよかったなって。叶わないと思った気持ちも、紆余曲折のはてに通じることもあった。それら思い出がマキ自身の気持ちを支える強い礎となっているんですね。たとえ難しい恋でも、それを貫かせる、そんな心の芯になっているんですね。

それからは本当に後日談でした。定信と大崎は、自分の場所で自分の役割をまっとうしている、そんな感じでありますね。そして御台様はご懐妊。世継のこと、政治的な状況から子をなすことを禁じられていた、そんな状況にあったけれど、将軍、そうしたいろいろを打破しようと腹をくくったんですね。

そして菜々緒はというと、なんと本堂殿と結婚なさったのか。家ではもうまるで別人やないですか! ともあれ、こうしてそれぞれがそれぞれの人生を歩んでいることが描かれ、そしてマキもまたというこのラスト。思いが通じてよかった、そういう思いもあるけれど、困難な恋には違いなかった、そんな彼女らの置かれた時代に一抹のわびしさも思わないではおられない。そんな若干のビターがまじって、読後感、独特なものとなりました。

2020年12月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2021年2月号

 『まんがタイムきららキャラット』2021年2月号、発売されました。表紙は『おちこぼれフルーツタルト』。アニメも好評ですよね。新年丑年、ということで、イノ、はゆ、へもの三人が晴着で登場。頭についてるのは牛の角と耳ですね! ちょっとコスプレ風でもある、そんな3人、羽根突きしまして、それで顔には墨ですよ! 活発元気なイノに、ぞっこんラブハートへも、そしてちょっと引っ込み思案? はゆの個性、よくよく出ていて、なんか楽しい、そんなイラスト。晴着の華やかさもすごいですよね。

今月は新作ゲストが2本、ゲストが1本です。

『ばっどがーる』

不良を気取る女の子。見た目に奇抜な格好をして、けれど全然凄みはない。この子、優谷優がこんなことやってるの、家庭に不満があるからでも、学校が荒れてるわけでも、それどころか本人に問題があるわけでもなくて、ただただ憧れの水鳥亜鳥先輩の気をひきたい一心で、だというのですね。

いや、その水鳥先輩とやらはそういう不良っぽいファッションが好きないのかい? と思ったら、どうもそういうわけでもないんかな? 風紀委員長なのね。それで、校則違反ギリギリのラインをついて、とりあえず目をひこう、気づいてもらおうという作戦。ただ、いろいろ見た目攻めてるけど、そのどれも校則に触れないギリギリにとどめられていて、ピアスもただのクリップでしたか! つうことは、ピアス穴もあけてないなこれ。しかし耳、痛くないんかな? という野暮なツッコミはさておいて、この不良のフリをしながらも本当に違反はできないというところに、優の優等生たる性格が現れていました。

しかし、優曰く「路傍の石」のひとつになりたくない、ゆえに悪目立ちでもまずは目につくような振る舞いを! というの、これ、悪手じゃないかな!? なんて思ったけど、とりあえず初手は成功? いや、ギリギリ違反しないラインを超えちゃってるとこあったかあ! ほんと、これ、不幸中の幸いなのかい? ともあれ、当座の目標クリア。続いては、より深く知りあいたいところですね。

『ニチアサ以外はやってます!』

退屈な毎日になにか変化をと願っている海城あかね、高校一年生。その友達は本郷苺。部活にもあまり興味のなさそうなあかねの求めるもの、それは悪者と戦ったり爆発したり、そういう方面のカッコよさ。というんだけど、そんだけ要求がそっち向けなのに、特撮ファンでもなんでもなかったんかいキミ!

ともあれ、苺から教えてもらった噂、学校中庭のプレハブ小屋に出没する怪人の影! これ聞いて飛び出していくんですな、あかね。

漫画のタイトル、ニチアサ以外はやってるというの、なるほど部の活動時間のことだったんですね。特撮作品研究部。そこがなにかもわからんままに飛び込んでいったあかねの目撃した怪人。手作りマスクで遊んでいただけというんですが、これをきっかけに特撮の世界にあかねは引き込まれることになるというんですね。なので、特撮作品放送してる日曜朝には部活動なし。家でおとなしくテレビを見てましょう。そういうことなんだそうですよ。

特撮部、部長が芹沢博見、部員が早田唯。姓に覚えがありますね。海城あかねから、戦隊もの、仮面ライダー、ゴジラにウルトラマンとちなんで、なるほど、特撮好きへのアプローチ、ここにもしっかりありますね。

『ヤンキー×ジャーキー』

こちらFUZからのスペシャルゲスト。女子ふたりの交流もの。鬼塚愛羅がヤンキー。じゃあジャンキーは? って、ジャンキーじゃない、ジャーキーか。大神るうという頭丸いおとなしそうな女の子がジャーキーで、どういうことかというと、人狼なんだ。それでジャーキーが好きだっていうんですね。

一匹狼のヤンキーと人狼の、ほのぼの寄りのちょい百合漫画。なんか楽しそう? ふたりの関係、いい感じ。これに興味持ったら即既刊の1巻読めるよというの、たしかにいい導入、FUZあるいは単行本に読者を導く、その役割をしっかり果たしていると感じさせる面白さありました。

ちょっと変わった設定の、けれど素直にすんなり読める、そのとっつきやすさがいい感じ。キャラクターに愛嬌あって人好きのするところ。これが強みと感じました。

2020年12月27日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年2月号、一昨日の続きです。

『観音寺睡蓮の苦悩』

いい感じに煮えてきてますよね。誰も知らない、知られちゃいけない、観音寺睡蓮の秘密。しかし、ついにその秘密を分かちあえる相手が見つかった! というので、今まさに花開く百合トーク! って、なぜ表彰式、講堂の舞台上でやりますの!?

期待はしたんよ。睡蓮を煙たく思ってる六本木四葉。この人が睡蓮に百合好き仲間と誤解されて、ああこれは振り回されるなって。でもここまでとは思わなかった。

睡蓮が感じとった二子玉川鈴と蘭、ふたりの可能性。そのナイスカップリング具合を褒め称え、かつその関係をプロデュースする四葉にも賞賛を惜しまない睡蓮のその姿勢はまさしくスポーツマンシップ。リスペクトを伴うその振る舞いは鈴蘭を、あじつばを、全校生徒を、描かれてないけどおそらく教員も沸かせたのでありましょう。

ほんと、まるで理解できないまま、ぐいぐいこられて恐怖覚える四葉。だいたいがえげつないお方ですから、これぐらい押し込まれても気の毒なんて思わずにすむというのがいい感じ。ほんと、完全に睡蓮のペースに飲まれて、とりあえず連絡先交換? さらには品評会? 実現するかは別として、めちゃくちゃ楽しみ。というか、睡蓮四葉にナイスカップリングを感じてしまうほどでした。

そうそう、それとは別に、ぼたねえとばっちり。はいいとして、メガねぃ、ならぬ眼鏡衣さんの登場に私は沸きました。またふたたびのご登場、楽しみにしたく思います。

『桃ノ木家の四姉妹』

今年のクリスマスは一葉が皆のサンタですよ! って、会社でサンタクロースの秘密聞かされるまで、その正体、知らんかったんですか! すごいよな、一葉さん。どんだけ純粋にお育ちになったのか。

今回の皆で迎えるクリスマス会。千束ちゃんの執事さんがうまいこと取り仕切ってくれて、さらには演技の下手な、それとなく聞き出すとかできない一葉のためにシキの欲しいもの聞いてくれたりね、もうおんぶにだっこじゃないですか!

しかし今回のクリスマス会は、ニノ、ミツ、シキの友人たち集まって、これほんとよかったよな。和気あいあいとして楽しそうで、シキも千束も可愛くて素晴しかった。というか、執事のララさん、これ掴まされるパーティグッズ、きっちり誰になにが当たるか仕込んでますよね? いやはや怖ろしい。紗月が酷い目にあってましたが、これ、子供もいる会でこんなのいいのんか?

しかし本当今回は、パーティグッズ装備していくたびに新たな愛らしさを発揮していくシキと千束が最高の最高で、見事な取り仕切り、ララさんがいてくれてよかった……。でもって肝心のクリスマスプレゼントも、誰がなにを貰うと嬉しいか、それちゃんと配慮の上でやってますよね。ええ、最高の最高でした。

そしてシキ、やっぱりサンタクロースの秘密知ってるんですね。ほんとできた妹さんです。

『仕事ができない彼女のその後』

面白いなあ。10月号に載った『仕事ができない彼女の理由』の続きでありますよ。

人を食らう妖怪の類であるご令嬢が、人に害をなしてはいけないといういましめの隙を突くため、自身の命を殺し屋に狙わせ、返り討ちにするかたちで食らおうっていうんですよ。でも、ふたりともに開き直るかたちで同居するにいたる。ええ、その同居するふたりの様子を描いたのが今回だというんですね。

いやもう、よかったですよ。殺し屋からメイド兼護衛に勝手に転職した香月のお嬢様へ向ける好きっぷり。そして令嬢ほたか様も香月のこと大好きだっていうのがドバドバ描かれるでしょう? 前回は香月がほたかを前にして高鳴る鼓動などなど、香月側からの好意がメインでありましたが、今回は逆にほだか側の感情をメインにして描いてくれて、おお、おお、ふたりとも互いに互いを憎からず思っておるのですね。素晴しい。素晴しかったです。

このふたりの気持ちを浮き出させる今回のトリックスター的存在、チヤにトヤも魅力的でした。欲望に忠実で軽はずみなチヤと、抑制的で慎重なトヤ。おとなしいトヤにはチヤは抑えられないかと思わせてからのあの展開。それだけでなく、知ってしまった香月の秘密と、去ろうとする香月を引き止めるほたか。その後の会話で香月がほたかを護衛していると知ったふたりが、香月のこと師匠と仰ぐとかね、いやもう、面白かった。これに続きがあるならばまた読みたい。

今回、続編が掲載されたことで、期待してしまうんですよ。

2020年12月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2021年2月号

 『まんがタイムオリジナル』2021年2月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。牛柄のパーカー? 着込んだ山下さんが小さなおせちを肴にお酒飲んでる様子です。ああ、お正月です。お正月の過ごしかたってやつですね。『小森さんは断れない!』しゅりは着物姿で届いた年賀状手にしているところ。『らいか・デイズ』らいかは布団にくるまって、頭にミカン、鏡餅みたくなってるところ。そして『となりのフィギュア原型師』半藤はコタツにどてらでプラモデルづくりだーっ! って、半藤よ、いつもどおりだな! ええ、自分だけど、こうした季節の行事に関わらん人間っておるんですな!

『おしかけツインテール』

今回、ちょっと驚いた。俊郎が花梨とママさんを連れていったレストラン。なんとまあ、こういうお店も知ってるんだ。基本でかけない。食事もデリバリーピザとかコンビニ飯ですませてそうな印象あるじゃないですか。けど、ちゃんと押さえるべきところは押さえてるってことなのかな。いや、ネットで調べたとかなんでしょうか。いずれにしても、俊郎、たまにはっとさせるようなこと、ちゃんとした大人だ! みたいに思わせてくれるところありますよね。

今回は、人混み苦手な俊郎も一緒に、平山さんちのお子さんの出産祝を見繕うため街に出て、あの、以前は不安で吐いたりしてた俊郎ももうなんとか大丈夫になってるんだ! 変わってる! 社会との接点、回復してきてる! ああ、これも花梨との生活あってのことか。一緒に経験してきたことあってか。ちょっと感慨深かったですね。

思えばレストランのチョイスも、こうした一環だったのかも知れませんね。そうか、よかったよかった、とか思っていたら、俊郎のこの頑張り、花梨とママさん、ふたりとの別れが視野に入ってきたからなのか。そう思えば少々切なくて、また反面、俊郎がこのふたりのために変わろうとしているってこともわかったように思えて、なにか目頭が熱くなるのでした。

『ネコがOLに見えて困ります』

先日保護された子ネコですよ。病院いって、健康状態の確認して、かくして正式にお迎えすることとなりました。この子はミコトには立派なヒゲたくわえたちびっ子紳士に見えてるわけですが、そうか、女の子なんだ。さらにはこのヒゲ、実際にもこういう模様があるんですね。トイレのシーンで見えたネコの姿、ああ、確かになるほどヒゲの柄だ。いったいなにがヒトの見た目を決定してるのか、ちょっと悩んでるミコトとか面白かったですよね。

名前も決まりました。社長! ヒゲで貫禄があるから!? 兄貴さんも気にいって、というか、OLさんもいるから近隣ジャンルだって、確かにっていっていいのかな!? でも、社長という名前、なんかいいですよね。

トイレトレーニングは順調。けど、動物が人に見えてしまうミコトには直視できないんか! 純情少年。社長もそう。OLさんだってそう。ほんと、ミコトのこの苦労? 誰にも理解してもらえそうにないの、なにげに大変ですよね。

『となりのフィギュア原型師』

クリスマスだ! サンタだ! って代表がえらい浮かれていますが、ああ、これ、逃避か。版権元からの監修を受けるため、明日までに原型の写真を送らないといけない。青い顔していってますが、それでもサンタだクリスマスだってイベントやろうとするの、ああ、やっぱり逃避だよな。やらんといかんこととわかってながらも、やりたくない、目先の楽しみに逃げ込みたい。

でもそんな代表をちゃんと働かせる半藤、有能なのでは? というか、代表に気を利かせて去っていったはぐ、まさかふたり仕事だけしてなんの進展もないとかね! というか、基本代表が腰ひけてますからね。半藤は気づいてるのかいないのか。とりあえず半藤側にこうした方面で進展させるつもりないっぽいですよね。

さて、斉藤の行方ですよ。なんと町でサンタをやっている! それ見た代表のひとことが酷い! 子供さらうの? って、トントン・マクートじゃん! やべえ。

ケーキ店の店長さん、麦畑さん登場です。せっちゃんの知り合い。サンタ役を探していたところ斉藤が抜擢されました。というんだけど、ここでなんかはっちゃける代表がおかしくて、なんだかんだで楽しければなんでもいいんだなあ。基本、素直でわかりやすい人だもんなあ。とか思ってたらものすごい落ちが待っていてびっくりしましたよ。おお、はぐちゃん、スレイしたサンタの帽子が! 帽子が! ほんと、すごい落ちでした。

『敷金礼金ヤンキー付き』

ご利益あるという近所のお地蔵様に祈願しにきたたえ。変わったお地蔵様っていってますが、こんな足広げて中腰? で座り込んでるみたいなお地蔵様とかあるんかな? 闇鬼地蔵とか書いてあって、へー、あるんかもなー、と思ったら、やんきじぞうって読ませるのか。って、ヤンキーじゃん! ないない、いないよ! あぶねー。あやうく信じてしまうところだった。

いつも置かれているお供え。おにぎりと駄菓子なんですが、これを誰がお供えしているか、わかっていくくだりがいい感じ。願掛けに誘った七恵がですねいうとおり、ヤンキーはこういうの信じるんだよ、信心深いんだよっていうの、なるほどなあっていうか、あの大家にしてアパートの存続願っていることわかったラストなど、なんといい大家さんじゃないですか。自分の食い扶持守ろうってだけじゃなさそうかなって、いやだってね、敵対グループにからまれてピンチに陥ってた店子たちをさ、身を呈して守ったわけじゃん。いや、ただ喧嘩を見たら血が騒いだだけかもだけど、でもちゃんと皆の無事を願っとるわけですよ。

桂の振る舞いはなんか納得できますよね。これまでもこの人のこういうところ描かれてきましたし。でもって七恵のも納得できる。信心深いとかいいながらお供え荒すとかね! うん、実にこの人らしい。基本、皆のらしさがよく出ているんです。だから、やっぱり大家のあの振る舞いは、この人のらしさなんだと思うんですね。この人の地金の部分なんだと思って、なんかいいなって思ったのです。

2020年12月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年2月号、昨日の続きです。

『スローループ』

今回、すごくバランスいいよなあ。いや、今回もといった方がいいのかな。釣りの要素と小春やひよりたちの交流、それらがうまくバランスとって共存しているのがすごくこの漫画のらしさと感じさせられて、釣りの要素、ワンフライトーナメントのくだりも充実、すごく面白くて濃密で、かといって後半の小春の誕生日の様子、こちらも全然負けてない。全段の釣りがちゃんと後半につながってくるでしょう? いい構成だよなあって思ったんです。

後半、小春がけっこうお姉さんっぽく感じられたのは年少の子たち、二葉と藍子がいたからなのかな? いや、それだけではないようにも思われて、と思ったら、最後にちょっとスネちゃった! ちょっと鈍感? いや、ちょっと自信がないのかな? ひよりからのプレゼントなら小春は絶対喜ぶのにな、それを気後れしちゃってひよりったら出しそびれちゃって、でもって恋がそのへんしっかり見抜いてるのがなあ、素晴しいと思う。

ひよりは幼いとかそんなんじゃなくて、そういうコミュニケーションのいろいろ、機微ってやつに疎いんだろうな。でも、こうして小春とともに過ごすことで、いろいろ得るところありそうね。小春なら喜んでくれるってとことかね、こういう贈り物する時はこうした方がいいんだよとかね、そういう小春の気持ちに触れ、ともに喜びや楽しみをわかちあうことで、だんだん気持ちの根っこの方がしっかりしていきそうなひより。それもまた魅力的と映りました。

そうそう、釣りコンテストの賞品、巨大ぬいぐるみ抱き枕が嬉しくてたまらないひより、最高でした。

『球詠』

かつて部内でおこった暴力がもとで活動停止となった新越谷野球部。それで部を離れた生徒がいれば、残り続けた部員もあって、それぞれの判断で分かれた道のその交わるところ。姫宮と新越谷のキャプテンふたり、そこに見える思いの揺らぎ。自分は裏切ったのか。なにか悪いことをしていたんじゃないか。そうした自分のうちのわだかまりを、試合を通じて、仲間とそして今まさに対戦しているかつての仲間との関わりをもって、押し流していくという展開に、気持ちのすっきりと洗われるような思いをしたのでした。

しかし、新越谷を出て姫宮へと転校していったふたり。とりわけ金子小陽の思いを軸に、あたかも彼女らを主人公のように描くものだから、すっかり感情移入してしまって、そうなんですよね、ただ新越谷が勝てばいいって思えなくなってしまう。この漫画はいつもそうですが、今回は、ふたつの立場、ふたつのあり方が対比され、そしてついには交錯していくというその描きようが見事だったから、なおさら気持ちを大きく持っていかれて、ほんとそれだけに最後のページ、岡田と金子ふたりの様子にはたまらないものありました。

『ちょっといっぱい!』

うひーっ、迷惑な客だなあ! 花園さん、こはる屋でなかったら出禁になってますよ、あなた!

花園がこはる屋に持ち込んだもの、なにかといえば実家から送られてきたタケノコだというんですね。持ち込むのはいいとして、泣きながら大騒ぎしてっていうのは! しかもあなた! 常連でもあるけど同業他社の人間なのよ!? ほんと、困ったお客だなあと思うわけですけど、こんな花園をも受け入れるこはる屋の懐の深さよ……。翌日のタケノコ試作回にも招いてくれるとかね、ほんと、どれだけ懐が深いのか。

花園、タケノコもそうだけど、新人エリカを見にきたってのも目的のひとつだったんですね。今日は休みをとっている。それ聞いて不真面目とか根性が足りてないとかくだ巻いちゃって、迷惑客だなあ! さらには翌日もエリカの接客テストだなんだいって理不尽な駄目出ししまくちゃって、困った人だなあ!

でもそれでもまるでひるまないエリカよ。むしろ花園を振り回すくらいに元気いっぱいで、ほんと強い! しまいにはすっかり花園もほだされてしまってるし……。というか、なんで花園さんがようこそこはる屋へとかいっちゃってるんですか!

ほんと、困った人でおかしな人で、なんだろうなあ、面白いです。

2020年12月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2021年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2021年2月号、発売されました。表紙は『スローループ』。TVアニメ化決定! でありますよ。表紙にはひより、恋、小春とひしめきあうようにして寄り添って、くったくなく笑う小春、挟まれてなんかちょっと照れてる? 恋と、そして困り顔ながらも心なしか嬉しそうでもあるひより。三様の表情、個性がいいですね。ええ、TVアニメ、恋さんが動いてしゃべるのか! おおう、ヤバいかも知れませんなあ、ヤバいかも知れません!

今月は新連載が2本、新作ゲストが1本です。

『先輩、ちょっといいですか?』

後輩の女の子の不知火零。無垢といえばいいか世間知らずといえばいいか、知りたいことができたらなんでも先輩、つまり主人公に投げかけてくる。今回知りたいと思ったことは童貞という言葉で、いったいそれはなんですか? あまりにあまりの問いかけに、どう答えたものか考えあぐねて養護教諭に丸投げだ!

この漫画、自分に好意を持ってくれている、可愛くて、けれどどこか危なっかしい後輩と、同じく後輩に好感を持っている先輩の、恋ともいえぬ恋愛もの? まだよく自分の気持ちもわからない零ですが、いずれこれもはっきりさせていくことになるのかもですね。

『音のレガート』

クラシック音楽好きの祖父の影響で音楽に、器楽に興味を持つことになった美和音。高校に入ったのをきっかけに、音楽系の部活をはじめよう、そう思っていたというのに、この学校には吹奏楽部も管弦楽部もなかったというのです。ああ、そうだろうなあ。昨今は少子化時代。なかなか部員が集まらず合奏もままならない、維持することもかなわない、みたいな話、結構あるんだそうですね。

さて、音楽系部活に入りたいという音の望みは叶わないのか。そう思ったら、どこからか聞こえてきたトランペットの音。誘われるままに音の出どころに向かってみれば、音楽室で練習をしている子たち。吹奏楽部こそはないものの、アンサンブル同好会があったというのですね。

金管五重奏、クインテットをやりたいという。それでトランペットを吹いてみないかと誘われて、一度は尻込みしたものの、翌日思いきって試してみるというのですね。

しかし、楽器をはじめて手にした初日に1オクターブとかすごいよね。普通無理よ? ともあれ、皆で簡単な曲、かえるの歌の輪唱をやってみて、初めてにしてはかなり良かったんじゃない?? って、かなりどころか奇跡の新人だよ!

ともあれ、こうして音のアンサンブル部での活動がはじまろうというそのプロローグ。これからどんな世界が広がっていくのでしょうね。

『インフルエンサー桃花の無人島脱スマホライフ!!』

SNSにうつつを抜かして勉学に身の入らない上、反省のそぶりさえない娘にさすがに見兼ねましたか、お母さん、思いきった荒療治しましたな。スマートフォン没収の上、まさかの島流し! とはいえ、島には主人公桃花にとっては従姉にあたる瑠渚がひとり住んでいて、この瑠渚に娘を預けてみようというのですね。

期限は夏休みいっぱい! って、さすがに無茶! というか、その前に瑠渚さん、自給自足はいいとして、ようそんなワイルドな暮らししようと思われたものだ。かくして瑠渚とともに、野生のイノシシやワニ、奇怪な植物相手に狩猟採集生活しながらこの夏休みを乗り越えないといけない。なのに桃花の意識はSNSにばかり向いていて、このまま更新できなかったらフォロワーがどんどん減ってしまう! ああ、でもこれは今どきの人間ならどこかしら共感できる気持ちなんじゃないかって思いましたよ。

この漫画、こんな突拍子もない状況作って、リアリティよりも勢い? そんなノリかと思っていたのですが、桃花がSNSに、フォロワーの数に執着する理由、その背景がきちんと語られて、そして瑠渚の存在が桃花に確かなものとして意識されるようになったことで、当初の問題、SNS依存を克服するにいたるという展開してみせたところ、とてもよかったと思います。

なぜそんなことになったのか。それがわかることと、そこに共感を得られること。そして満ち足りていなかった気持ちが確かなものを得て、解決につながったこと。これ、ちゃんとしてたなあ! ええ、桃花の気持ちとその変化、丁寧に描かれていてとてもよかったと思います。共感して、最後には安心して、彼女のこれからを思い見送ることのできた。なにか気持ちのほっと軽く、明るくなる気がしたのです。

2020年12月23日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年2月号、昨日の続きです。

『ホレンテ島の魔法使い』

おお、ユシャが全部もっていきましたよ! ジさまの命令を受け、ステージを阻止するために動いていたと思われていたユシャ。けれど、それもこれも全部フェイクで、本当はというと、あむのこと認めていて、そして自分もあむの思いを受けて、その実現、成功に手を貸そうというのですよ。

そこからのユシャの見せ場、もう、ものすごいの。カラーページ、歌うユシャのその姿は美しく、まさしく彼女の晴れ舞台。完全に場を自分のものとしている。そんな彼女の今の立ち位置、ポジションを見事に体現していたと思ったのです。

そこからももう見せ場の連続だったと思う。ユシャの歌に、苦い顔をするジさま。けれど先生なんかはわりと楽観視している? しかし、このステージがきっかけとなって島のありようはがらりと変わってしまうかも知れない。この島が観光で成功するのか、あるいは隠してきた秘密が公然のものとなってしまうのか。今はまだわからない、むしろ今この時はあむたちのステージの成功、あのさいわいそのもののクライマックスの情景を喜ばしく思うばかり。彼女らの試みがこの島のありように決定的な変化をもたらすだろう予感をさせながらも、それがきっとよいものであればよいなあと、そうしたこと思わせてくれる素敵な情景でありました。

そしてユシャと皆の関係も、決定的に変わりましたね。ええ、さいわいな情景でありました。

『しょうこセンセイ!』

リベットさん、あなた150枚買ったんですか!? 宝くじ、連番で、150枚買ったんですか!? いやもう、本人は当たったって、15枚も当たったって喜んでるからいいけど、それ、当たりじゃないから……。うん、決定的にクジとかギャンブルとか向いてなさそうな発言に、この子の素直さ、スレてなさを感じたエピソードでした。

というか、今回、なんかテンションがすごいよね。だって冒頭から、強引に翔子にキスを迫るローゼスからスタートですよ? で、拒否されてるリベットが悲しい……。さらには餅食べまくる翔子とか、って、立ち上がれないほと食べる!? で、すぐにこなれるんだ。すごいな。ちいさな体におおきな胃袋なのか。

初詣にてお参り、神様にお願いするくだりで、翔子がどれほど愛されてるか、それがわかるのよかったですよね。そして翔子も、負けず劣らずいい子で、皆のしあわせ祈ってる!

なんでもないと思われそうな、そんな新年の情景だけれど、そこに当たり前に息づいている誰かのしあわせを願う気持ち。それが当たり前であることが喜ばしく思われます。ええ、ただ誰かの平穏を思う、その人の安寧を願う、その思いこそが素朴にしてひたむきな愛のかたちだと思ったのです。

『のむラリアット!』

合宿回ですよ! でも別荘にいったりはしない! 場所は学校! 海なんてない! 気の緩みなんかもまるでなく、むしろ緩んだ気持ちは荷物検査でゲームやお菓子と一緒に没収! てなもんですよ。うおおお、ガチだなあ。容赦がありません。

今回ですね、日中、練習している皆を尻目に酒を飲もうとして阻止されてみたいな醜態さらしていた顧問の黒龍。アドバイスを求めても意味不明なこというばかりで、駄目だ! 頼りにならない! そう思わせたこの人が、夜、部長、副部長とともに行ったミーティングではばっちりしっかり適切なコメント、アドバイスをしてくれてね、ええーっ!? なんで!? 昼間とまるで別人よ!? と思ったら、あーっ! 酒が入っとる! 酒が入らないと駄目なんか。いやもう、アル中だなんだいわれてましたけど、ほんまやったんか……。でも、ほんと、早死にしそう。体を心をおいたわりくださいましよ……。

かくして決まったタッグペア。はたしていかなる相性でもって、誰と誰が組むことになるというのか! その発表は次号にて! というの、うわー、待ちきれんで実際! ほんと、誰と誰が組むというのも興味あれば、なぜそのふたりなのか、理由をこそ知りたくって、それ見てこないだの練習試合見返せばなにかわかることもあるのかも! なんて思ったりしちゃってるんですね。

『みわくの魔かぞく』

ああああ、ミラが魔界に帰るという話。これ、きっと意味深な振りにすぎなくて、実際にはたいしたことなかったりするんだよ? それこそ一時帰省みたいな! とか思ってたら、まいもですよ、いつもの勘違い空回り案件になりかねないと自重して、あれ? なんかいつもと違うぞ? え? ほんとに? ほんとに帰っちゃうの? でもってお別れなの? あれ……れ……?

うわー、マジかー。そこからのまいの内心。ミラを前に、なぜ自分がこんなにもさみしいと思うのか、思ったことを口に出してしまったらですよ、ミラも、ミラも泣いちゃって、ああ、本当にお別れなんだ。しんみりとして、ふたりの思いと思いが互いに呼応しあうようなその様子に、もう言葉にならない思い抱いたかと思ったら、ああ、パパさん! そうだったんですか!

きっと意味深な振りにすぎなくて、実際にはたいしたことなかったりしちゃったよ!

いや、でもね、まいはミラの気持ちのこと、あんまり気づけてないじゃないですか。自分のこと卑下してるというか、ミラが自分のこと大好きだなんて、みたいな様子がどこかしらあるじゃないですか。でも、そうじゃないんだよって、ミラもまいのこと、大事で大事でしかたなかったんだよって、そうしたこと、駄目押しみたいにはっきりさせてくれたの、よかったと思います。ええ、まいももっと自信持っていいんですよ。ミラの気持ちに迷わなくていいんですよ。

2020年12月22日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年2月号、一昨日の続きです。

『エンとゆかり』

ロッソの姉ちゃん、可愛いよなあ。けれど危険人物らしい。そんな人物がエンが怪しいとあたりをつけて、プロトの道場に乗り込んできてというんだけど、これ、エンの剣の腕、それが露になりそうな展開でありますよ?

今回の見どころ、嘘の下手なエン。しらばっくれるとかできないエン。そして弟に嫌われてる事実を直視できない姉。そうしたところ面白くて、そしてついにエンとローネ、対決!? これ、エンは勝っちゃっていいの? でも勝たないとロッソを奪われちゃう!? って、そういうとなんか意味深やな。ともあれ、今回のこのゆるい展開。次回の盛り上がりを際立たせる、そんな前提づくりだったりしたのかな?

『六条さんのアトリビュート』

お好み焼き屋にてののが出会ったとてつもない美人。この人、危険人物なのか! なんか危険人物が多いな。六条さんいわく、人を縛り上げ、かつケモノを放つような人物。幽霊の研究をしようと、はるばるイングランドから日本へとやってきて、かつて六条につきまとっていたという。名はシャーロット・グレイス・トリプレト。今になってようやくの登場だけど、このアパートの住人だったんですか。

しかし、ほんと、いろいろ物騒。六条さんを拘束した上で刺そうとしたとな。ある意味、情熱の人。有り体にいえば直情径行、自分の思いでもって突き進み、他人のことなど省みようとしない人。うーん、迷惑かも知れん……。

この人がついに登場して、すなわち六条さんもこのみも否応なく巻き込まれることになりそうですね。しかし、この果てに六条さんの背景、その来歴などわかることになるんでしょうか。いずれにしてもキーとなる人物ではありそうですよね。美術の話を軸に語られてきたことが多かったこの漫画に、新たな軸を設定しうる人物? 六条さんのこのかた、隠された側面などなどにさらに踏み込むことになるきっかけを作る、そんな役割担ってそうですね。

『ななどなどなど』

うわーっ! 小町ちゃん、チャイナだ! めちゃくちゃ可愛い。うわーっ! うわーっ!

とか思ってたら、小町ちゃん、そんなあられもない姿披露なさって、これいいのん! ほんまにいいのん!? いやもう今回、小町ちゃんのセクシー回なんですかね。とか思ってたら、萌の誘いで花火大会にいくことになって、浴衣で集合!? うわーっ! ななどが! 小町ちゃんが! 浴衣だ!

小町ちゃん、めちゃくちゃ可愛いな。ほんと可憐。ななどもほんといい。この皆が、ちょっと浮かれ気分で浴衣を着てね、人波にもまれ、屋台に心踊らせてというのが楽しそうでよかったよー、とか思ったところで小町ちゃん、迷子ですかーっ! いやもう、手を繋いでもらっときなさいよ! ななどに! ななどに!

しかし、あのななどの綿菓子食べてるところ、あれいいですね。ハグーって! ほんと、ちょっと斬新。なんか可愛いです。

『今日の授業は恋愛です!』

普通科に戻るべく頑張っていたさがり。けれどこの子が普通科への転科を蹴り、なんとしても恋愛科で結果を出すんだって気持ちを固めることになるくだり。ああ、この子、恋愛は嫌いだとはいっていたけど、自分のために勉強教えてくれたり、いろいろ助けてくれたあの子たちのことまでは嫌いじゃないんだな。それに加えて、助けてもらったことに感謝しているということがありがとうという言葉以上にはっきりと明確にされたのもよくて、ええ、いい友達ができたんじゃありませんか。

好きとか嫌いとかカップルとかロリコンとか、そのあたりはちょっとよくわかりませんけれど、カッとなったら後先考えずに動いちゃう、啖呵を切っちゃう、そんなさがりの性格が、冒頭でのそれとは違い、皆の尊厳を守るためにこれでもかってかっこよく発揮されたの、よかったよなあ。

で、翌朝、大後悔! さがり、この子は、基本冷静になるのに一晩かかるんか! ほんと、おかしいよなあ。でも、そんなさがりがいいんだと思いましたよ。ええ、ええ、見事ハーレム構築して見返してやってください。

『いのち短し善せよ乙女』

大変やな、乙女。風邪をひく、それがまさかの命に危機に直結するってなあ。ハンマー振って一日一善。毎日継続するだけでも大変なのに、体調不良とあっても免除されない。

きびしい……。乙女、病気とか怪我とか、絶対無理じゃん。事故とか、ほんと、気をつけるんですよ?

でも今回の一日一善。まさか善行の対象が向こうからくるとは! いつぞや登場の石谷。死にたいとかいってますけど、仕事で失敗、リカバーしようにも元データはわざわざ削除済み! さらには上司の言葉を誤解して過剰に反応して、捨て台詞投げつけて飛び出してきちゃった!

って、石谷さん、会社に、仕事に向いてないというより、社会生活に向いていないのでは……。ミスするのは仕方ないところもあるけど、その後の対応が絶望的すぎる……。

でも、そんな石谷だからこそ人を救えることがある! 例えば乙女とか乙女とか乙女とか。あの、エリカとの遭遇から見舞い、そして勝手に取り乱して、そして忘れてしまったパスワードを思い出すにいたるって! ほんと、乙女、なんもしてない。いや、そうでもないのか。取り乱す石谷にかけた優しい言葉、あれあってこそのリカバー、あれあってこその善行達成だったのでしょうね。

しかし、今回は石谷もまた善行だったのではないか。そんな気もしましたよ。ただ石谷の場合、ただ善行を積むというよりも、自分のなにかを削ってそれが結果的に善行となった、そんな感じですよね。ちょっと破滅的自己犠牲であります。

2020年12月21日月曜日

アズレン生放送で疲れはてたので休みます

アズレン生放送で疲れはてたので休みます。

2020年12月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年2月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』

ミキにとってくりすが助けや支えになってくれたらば、そう願うばかりです。 先月、そうしたことをいっていました。それだけに今回のエピソード、もう感無量でありました。

次に連載が決まらなければ漫画を描くのをやめる。背水の陣に我が身を置いたミキですが、はたしてその決意に結果はついてくるのでしょうか。もうハラハラの連続で、前髪をおろしたくりすはミキの前から姿を隠し、ひとり漫画に打ち込むもくりすの姿がないことにモヤモヤを抱えるところもあるミキの心情。これらもまたこの子たちの思いのアンビバレント思わせて魅力であったと思います。そしてついに出る結果。漫画の話づくりは評価されたけれど絵が……。

ああ、ここで本当にミキの漫画への挑戦は終わってしまうんですか!? あの見覚えのあるアンケートの様式。それだけにリアルさはいや増して、普段なんのこともなく読んでいる雑誌のその裏にある苦悩や苦さ、そうしたものに触れたかに思われて、ああ、つらいですね。そうか、でもミキはそのつらい結果を、そんなにも前向きに受け止めることができるっていうんですか。このエピソードは、成功もあれば挫折もある、そうした現実の一旦を描こうとしたものだったのかもなあ。

なんて思っていたらですよ、まさかのどんでん返しの急転直下。ほんと、この展開、見せ方、見事な手腕だったと思う。ひとつの結果にいたるまでの一進一退紆余曲折に振り回されて、けれどそれが充実感とともに心に残っている。ええ、いい読後感とはこういうものをいうのでしょう。

『私を球場に連れてって!』

おお、キャッツ、優勝ですか!? と思ったら、まさかの予行練習かよ。驚くよな、こんなことするん? この子らが特殊なだけよね? 漫画だから誇張とかなんかだよね? いや? ほんとにいるの……? いないといってほしい……。

優勝を目前としてテンションがおかしくなっている面々。猫子は変な踊りをおどっているし、さらには球場観戦できないことにゴネるゴネる。いや、なんか年相応にも思えるな、これ。どこか大人びてるこの子の子供らしいじたばた。でもなあ、その後の感想なんぞ見るに、やっぱりこの子、普通の子供じゃないっすよ。

レオナの無茶な約束に自分からのっかっていくタマも驚き。そしてキャッツはついに逆転!? と思ったら、違うんか! ほんと、このさらっと肩透かし食らわしてくれるところ。この漫画の真骨頂かと思う。でも、ちゃんと優勝の喜びに沸く三人を見せてくれたの嬉しかった。それぞれ満面の笑みでね、いやあ報われてよかったね!

そう思ってたら、ほんと、お母さんが無茶苦茶。家庭でビールかけはやめましょう? かといって、往来でビールかけ、というかビール浴び、これもほんとヤバい。いくらなんでも、こんなの現実にやる人いないよね? うん、いないといってほしい……。

『妖こそ怪異戸籍課へ』

いつぞやのフランケンさんたち再登場、というか本格登場でありますね。迷子扱いされていたシュタイン博士。見た目子供だもんなあ。睦子が身元保証してくれて、ようやく自由の身となったシュタイン博士。フランケンとともに役所にいくところだったというから、睦子とであえたのは運がよかったですね。

妖怪ながら戸籍を得ることができたふたり。そうしたら納税の義務も発生するんですね。税金をとられるだけでなく、運転免許の取得もできるようになる。いろいろ権利を得られたり制度の利用もできたりと、こうしてアクティブにいろいろやりたいという人にとっては得られるものの方が多そうかな? そして商売も始められる。ええ、シュタイン博士にフランケン、ふたりは得たものを有効に活用していく気満々で、すごいな前向き、立派です。

それで安い物件を、というのですけど、まさかの心霊物件? ここで手の目の伊織が大活躍するんですけど、いわばこの子は鑑定人というか状況? もろもろを判定する役割担っているわけですか。手の目でいろんなものが見えますよ、というので霊の状況を探ってくれた。たちの悪いポルターガイスト。シュタイン博士の命を狙うという凶悪さ見せるんだけど、フランケンが軽くいなして、かつ骨食が説き伏せてくれて……、というんですが、伊織も肝心の所有者の睦子もまるでわかってなくて、ぽやぽやしてるの最高でした。

今回みたく、怪異の存在が権利を得て、社会に根差して暮らしていこうという描写。面白いですよね。登場人物の人となりが見える。彼らの暮らす社会も見える。物語の舞台に広がり、奥行がしっかり見えてくるではありませんか。そしてフランケンが睦子や帝華からかけられた言葉に救いを感じるくだり。ああ、彼らがこれまでかこってきた不遇、向けられてきた偏見、蔑視、そうしたものも見えてくるのですよ。それだけに、この町での彼らの暮らし、そこに安寧やしあわせがあればいいなって思われてしかたなくなるんですね。

『初恋*れ〜るとりっぷ』

バレンタインは決戦日!? たきつけるとわに、そんなことないと、みんなのための友チョコだよいうそらなんだけど、いやいや、やっぱり先生用は特別に用意しているんですね。

鉄道部のガチめ部員のチョコレート、これがなかなかにすごいんですよ。みかげのチョコレート、え? それ、プラ板工作とかじゃないのん? ホワイトチョコにチョコペンで書き込んだ渾身の気仙沼↔仙台の方向板。あー、昔、列車の横っ腹につけてたやつ? いやもうこういうちょっとズレた感のある工作。すごくいいですよね。マニアこだわりの一品? とわなんて、すごいと感心しながらもあっさり食べちゃう。いや、もったいなくてちょっと食べられないよ! みたいにはならんのですか。すごいな。クールだ。

そらに対する先生の態度が意味深? 美術部でもらった箱いっぱいのチョコレートにそらも自分のを加えようと思ったら、先生が避けちゃう! なぜ? 嫌われた? 自分の気持ちが重かった? 悶々とするそらだけど、もしやそらだけ特別な事情があるのでは? とわの言葉に勇気持って先生のもとに向かったそら。そして先生の超々意味深な言葉から、そらに手渡されるチョコレート! これは!? これはーっ!?

と思ったら、いやもう、ほんとすごかった。マニア渾身の一品にして、美術教師の技術が惜しみなくそそがれたSL銀河ヘッドマークチョコ! いや、これは飾ろう。いや、そらならちゃんと飾ってくれるな!

そらの気持ちの落ち込みから安堵するまでの浮き沈み、それあってのあのラストの面白さ。ほんと、すっかり引き込まれて、楽しいおはなしでありました。恋とか愛とか、そういうのではないかも知れないけど、先生にとってちょっと特別なそらというのがわかったところも、なんかよかったなって思ったんですね。

引用

2020年12月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年2月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年2月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。チノとフユ、ふたりが一緒に冬装束で登場です。商売敵だけど、ここでは仲良くマフラーをシェアしましてね、そしてそれぞれ自分に似合ったヘッドホン装備ですよ。チノはうさぎ、フユはねこ。同じ制服、揃いのデザインのパーカーだけど、白と黒、色違いでコントラストついてるのがいい感じです。しかし、チノ、やわらかな表情見せていますね。この子、随分変わってきたんだ。きっとフユも変わっていくんだろうなって思わされる表紙です。

今月は新規ゲストが1本です。

『うちのペットに振り回されてます!』

人の姿になってしまったペットたち。いったいなぜ!? と思ったら、姉のあやしい実験、動物→人間化計画の成功によるもの。うちのペットのポチだけが!? と思いきやそうではない。学校で教師から告げられた、ペットのフェレット二匹が人間になっていた! という衝撃の事実。というか、先生、ふたりとも連れてきたんか。さらにはペットのハリネズミが人になったという生徒まで現れて、ここで緊急会議の勃発です。

まずはハリネズミのハリちゃん。迷子と思われ警察に引き渡されたことが心のキズになっちゃった? あの思いっきり不信抱いちゃってるの、なんかすごくネガティブなの。こういうところ、もともとの動物の性格? 臆病だったりするところ、それを個性として引き継いでるっぽいですね。

まずはこの子たちのお披露目? 紹介? といった第1話。次回こそは皆で学校に通うことになるというのですが、はたしてどのような騒動ないしがあることでしょうか。期待して待ちたく思います。

『ご注文はうさぎですか?』

喫茶ブライト・バニー前でナツメ、エルに拉致されるチノですよ。拉致じゃない、チノの喫茶店に案内してもらうだけっていうんですが、ここからがおかしくて、そうだ、そうでした、ナツメとエルは前回ラストでラビットハウスにたどりついていましたね。そしてバータイムの洗礼を受けてすごすごと逃げ帰ることになって……、というの。まさかその時の衝撃が今も残っちゃってるのか。ブルブル震えてるの、ココアの猛攻に対してじゃないんやね? 最初、ココアが怖がらせているのかと思っちゃいましたよ。

今回読んでて思ったんだけど、マヤ、めちゃくちゃ大人っぽくなってませんか!? ブライト・バニーでフユにアドバイスしてる時も、それからラビットハウスでナツメにいたずらっぽく笑いながら挑発しかけてる時なんかも。もう驚きですよ。ずっとちんまい子だと思っとったんだがなあ。気付いたらすっかり大人だよ。いや、まだそこまでじゃなかった。

ナツメ、エルの職業体験、バータイムの制服が似合ってるなあ。さらにはマヤ、メグの今後ここで働くことをチノにいうところもね、今後のラビットハウスの様子、代替わりしても変わらないものがある、そんなこと思わせるところがあって、今後も楽しみになりました。

しかしこの漫画、本当に人が増えて、また確実に年月を重ねていってと、その重ねていった時間が確かなものとして降り積もっていること実感させてくれます。ええ、これからもまだまだ多くのものを積み重ねていくのでしょうね。

2020年12月18日金曜日

リトルウィッチアカデミアVR ほうき星に願いを

 ちょっと前に買っていたのですが、ついに遊んでみましたよ、『リトルウィッチアカデミアVR ほうき星に願いを』。ルーナノヴァ魔法学校に体験入学して、先輩たちにいろいろ教わりながらホウキレースに出場する。そんな夢の学園生活を魔法のヘッドセットを通して体験できるってゲームです。アプリを起動したら、まずは自分の分身となるアバターを作成して、そうか、ルーナノヴァは魔女学校だから必然的に女子になってしまうんか! 背の高い普通低い、髪型3種、そして髪の色を決めて学園生活がスタート。いやあ、これどんな世界に触れられるというんでしょう。期待が高まりますよね。

めっちゃ……、めっちゃ酔う……。

いや、それ以前に話すべきことたくさんあるだろうとは思うんですが、最初のステージをひととおり体験してみての感想といったら、もう、酔う、それに尽きる……。

多分、ホウキの操作に慣れてきたら大丈夫になるとは思うんですよ。このゲームは椅子に座ってプレイするのが基本で、いやね、立ったままスタートしたらゲームスタジオのロゴからタイトルから、ありとあらゆるオブジェクトがめちゃくちゃ低い位置に描画されて、ど、どうなってんの!? どうやって調整したらいいの!? 戸惑ったんですが、そうか、椅子に座ったらいいんやね。

最初にアッコと出会うんですよ。アツコ・カガリ。いやね、ほんと、驚いた。

ちっこい! 華奢! めちゃくちゃ可愛い! アニメのヒロインみたい!

しかし、一番小柄なアバターを選択したのに、それでもアッコを見下ろすことになるの、ちょっと不自然というか残念かな。アバター変えたら視点変わると思ってました。いや、他のアバターを選んでないので、これでも視点の違いが反映されてるのかも知れませんが、ちょっと思った感じと違って、いや、低い椅子を使ったらいいのか! なるほど、次やるときは試してみよう。

さて、このゲームのメインコンテンツであるホウキですが、これの操作、ちょっと難しい。ホウキを持つ手で上下左右の舵取りをするんですが、なかなか思ったように動いてくれず、かつホウキはどんどん進むので、あわわあわわと慌てているうちにどんどんコースからハズれていくという始末。このホウキを動かそうという自分のイメージと実際の動き、そこにズレが出るから酔うんだろうなあ。と思っているので、ホウキの操縦に習熟するにつれて酔うことはなくなるだろうと期待しています。

プレイ初日はとりあえず最初のステージの課題(目標?)3つをすべてクリアして終了。これ、合計4回飛んでるんですが、正直これだけじゃ全然遊び足りなくて、でもほらさっきもいったように酔っちゃうからあんまり遊べない……。

なので、最初は少しずつ。慣れたら思う存分といった具合にいきたいと思います。

ステージ2ではついにロッテが出ますよ。『リトルウィッチアカデミア』のヒロインにして一番人気(自分調べ)の彼女。ああ、アッコでさえあんなに可憐だったんだ。ロッテとなるとどれほどのものだろう。私は正気を保てるだろうか。

ええ、おおいに期待するのであります。

2020年12月17日木曜日

休みます

Real VR Fishing』のアップデートを心待ちにしながら『SPY×FAMILY』を読んでたら今日が終わろうとしてるので休みます。