『まんがタイムきららMAX』2025年10月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。ココアとチノ、ふたりが白のワンピース姿で登場。ふたり一緒にベールの下、澄み切った笑顔を見せています。周囲に舞う青い鳥の羽。チノの手には金の鳥籠、ココアの手には青い薔薇。奇跡やその実現、しあわせの青い鳥など、いろいろと想起させるイラストなんですね。チノの頭上にはティッピーが。ティッピーが巻いているのは白詰草の花輪。どこかに四つ葉があるのでは? なんて見ちゃいますね。
今月は新規ゲストが1本です。
『マジック・パニック!』
リット、さすがに駄目なのでは? 追試の条件、どんな魔法でも使えたら合格は確かに満たしましたよ? でも、使う自分が発動する効果を把握できない。使ってみるまで、発動するまで、なにが出るかわからないというばくち魔法。しかもその威力だけは絶大ときた!
教室の、校舎の壁をぶち破る、巨大な爆発。危ないなあ! こんだけの威力が一介の学生の手に委ねられている。なんらかの制限ないしが学校側からかけられたりはしてないのか、あるいはそれをも無視してこの威力なのか。
でも、とにかく魔法を使えたら合格という条件は満たしたので、追試は合格。よかったね! といいたいけれど、やっぱり危ないよねリット。せめて、種類や範囲、威力くらいは選べてほしい。じゃないと、おみくじ魔法の発動で、友人のシノちゃんが混乱して獣人ならぬ犬みたいになっちゃって、リットに甘えて人としてやっちゃいけないレベルのことやっちゃった!
ほんと、いろいろ危ないリットの魔法。これ、学校や教師から制御、サポートできないものか。あるいは、こうしたおみくじから抜け出す方策を模索する、それがリットの目標になったりするのでしょうか。
『セーラー服と関西弁』
大阪日本橋はメイド喫茶アリスにて、メイドにならんと志願する薫。すべてはギャンブルじみた決め方したせいなのですが、ちょっぴりその気の薫が本当にかわいいですね。日本橋なら眼鏡かけてた方が人気出るかもですよ!
さて、メイドの作法に慣れない薫、いやさミクです。教育係、メイド長のめるるに助けられながら、なんとか初日を乗り切ろうとする薫。バックヤードでの雑談に、メイドのリアルなど感じさせながら、薫の不安に触れ、それを自分がなんとかしてみせるよというめるるの頼もしさにやられる薫がいい。ええ、薫って、頼りになる人、好きですよね。ほんと、めるるは薫にとって憧れのメイド長ですよ。
さて、薫にとっての苦難はこれからです。来店したご主人様、いやさお嬢様がた。わーお、私服のまつりに楼蘭、かわいいじゃん! でもこの冷やかしの知り合い来店という定番展開。まさかここから、ふたり、返り討ちにあうとは思いもしなかった! 開きなおった薫の接客にぐらっとくるふたり。さらにはメイド長の接客にすっかり持っていかれてるふたり、いやさ薫も含めた三人ですよ!
めるるや偉大なり! 薫、ミクちゃんはいつかこの境地に辿り着くのか。メイドの道は長し、遠しです。
『魔法柴犬★はなまる』
扉のはなまる、わずかに憂いを帯びた笑顔が美しい!
と、本編でもはなまる、がんばりますよ! 一人でも戦えると証明すべく、ポメルンとともにニャンダーズのもとに向かったはなまる。アイビー相手に善戦、というか圧倒!? 爪が! 牙が! アイビーの柔肌を蹂躙する! って、野生がすぎるよはなまるちゃん!
でも、これがすべてアイビーの策だったのですね。身代わり人形に翻弄されたはなまる。隙を突かれてポメルンを人質にとられ、しかも従順にする注射を一本、また一本と打たれていく! なんと悪辣な、アイビーめ! はなまるがクイズに正答できれば避けられるとはいうものの、はなまる、犬だものなあ。まるで力及ばず、そしてこのピンチに駆けつけるのは、我らが飼い主、愛莉なのです。
とはいうけど、愛莉、圧がすごいな! 愛莉を巻き込みたくないというはなまるに、それじゃあ魔法少女世界に私が介入できなくなる! 私利私欲が暴走しつつも、飼い主には犬を守る責任がある! 私を信じていうこと聞いてくれたらいい!
ここに主従の絆描かれて、でもやっぱり愛莉の欲望も丸出しで、だとしても愛莉とはなまるの絆、つながり、しっかり見えて、いいシーンでした。
そしてここからの逆転劇! 愛莉よ、それで本当にいいのかい? 君の理想とする魔法少女像に、人質もろとも敵を始末するっていうのはかなっているのかい?
ともあれ、ポメルンもろともにアイビーを撃破するはなまる。ええ、この乱暴さこそが愛莉! うん、愛莉とはなまる、いいコンビだと思いますよ。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第10号(2025年10月号)
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