昨日の続きです。
『まんがタイムきららMAX』2025年10月号、『エイティエイトを2でわって』
春、新学期、弓弦たちも2年生になりました。皆、同じクラスになれてめでたしめでたし。合唱部の須寿菜ちゃんや、軽音部のちよちゃん、吹奏楽部の九十田ちゃんも同じクラス。この子たちから、部活の生命線、新入部員獲得のあれこれを聞かされて、でも弓弦や奏にはどこ吹く風。
だって、ピアノを弾いているこの子たちは、部活でやってるわけでもないし、仲間増やそうってものでもないし、でも聞いてもらいたいなあ。でも、新入生歓迎会の部活紹介、それを利用したら説明がやたらややこしくなるなあ。
なんて益体もないこと話しながら、休みのあいだ練習してきた曲のお披露目。ふたり、いい表情で弾きますよね。その演奏の素敵さ、こちらにも伝わってくる。うっかり窓を開けてたせいで、新入生たちにも届いて、いやもうなんて美しいひととき!
でも、まさかこれが後に幽霊騒動になるだなんてね! これ、しばらくの間噂になったってことは、いずれ真相が明かされたわけね。となったら、皆にファンとかついちゃいそう! 美弦もお姉さまになったりするのでしょうか!?
『へるしーへありーすけありー』
やっぱりみんな大学生となったら、彼氏のひとりやふたりいるわな! みたいな話。
なんと、あの不健康の極みみたいな七草が、王子様みたいな優男と一緒にいるところを目撃されてしまった! 目撃者、ヨモギ。このままじゃ、恋に溺れた七草にいつか追い出されてしまうんじゃないか。混乱してしまって、エドに相談してみたらば、今度は真理に恋人がいる疑惑! さらには、そのお相手、ヨモギの記憶に残るあいつ! 真理に、七草にと、あちこち手を出しまくってる!?
いやもう、大変なことになっているんです。
というか、大学生なんだから、それくらいのことあっても不思議じゃないよ、といいたいけれど、七草の人間関係のなかじゃ、むしろ不思議なのか。続いて目撃される、優男のハーレムシチュエーション。もう、こりゃ、おそろしい。というか、イチャイチャシチュ見た感想が、臭そうですって、あんまりだよな、この子たちの周辺!
結局、恋人どうこうは思い過ごしに終わるんですけどね。この優男も、実は女子、しかもプロの少女漫画家。わあ、素敵女子出てきたわあ! で、この漫画家さん、八王子調の趣味の悪さも判明して、ああ、この子らの人間関係、一癖二癖あるのしかいないのか!
ええ、ヨモギたちもあきれてしまっています。
『わたしにプールは狭すぎた!』
今回、ほんといい話だった! 水が怖くて泳げなくなってしまった小波。しずくの近くにいれば怖れは克服できる。それで、ゼロ距離伴泳でいくぞ! というその気迫。離岸堤まで泳いで帰ってくるという要件に、しっかり応える小波がすごい。しずくに追いつけてる! そして再び泳げていることに、心からの喜び感じている小波よ。ああ、本当に素敵な描写の連続でしたよ。
泳ぎに夢中になっている小波。しずくのそばにいないと駄目というのを忘れちゃったんですね。クイックターンでしずくを引き離しにかかる小波の果敢さよ。このまま気づかず、ゴールできたらよかったのになあ!
しずくを見失って怯えはじめる小波。しずくはというと、小波を助けようとしたら、本気じゃないといわれちゃう。ともに混乱するふたりが選択した結果! しずくは小波を助け、そして小波は真摯に自分について知ってもらおうとする。
そのまっすぐさ、しっかり権田まるちゃんにも届いたみたいですね! そして任命された、しずくのお世話係。めんどくさいとはいうけれど、これはよりしずくに接近するチャンスかも! 小波は嬉しいかどうかはわかりませんけど、より仲よく、そしてそれがいつか小波もひとりで自在に泳げるようになる第一歩になったりするのかもしれませんね。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第10号(2025年10月号)
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