2024年5月15日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年5月14日火曜日

『まんがタイムきらら』2024年6月号

 『まんがタイムきらら』2024年6月号、昨日の続きです。

『インベーダーニャンベーダー』

なんだかやっぱりウルトラマンを感じてしまうこの漫画。でも、ネコの姿のクロノスは、変身を私的利用しても文句はいわないみたい、とか思っていたら、ひかるも変身を私的利用してる! このあたり、わりと鷹揚な感ありますね。

さて今回は、地球に飛来したUFOです。当然ただの未確認飛行物体ではなくて、エイリアンクラフト。ネコに擬態した異星人、人探しにやってきた彼女とコンタクトするのですが、こうした戦いとかとは無縁のほのぼの感はとてもいい。異星人とのコミュニケーションも終始円滑円満で、きちんと解決、ほのぼのだなあ。

とか思ってたら最後に明かされる地球の危機。ほんと、思いもしないところで驚かせてくれました。

『Healingスペース』

宇宙ステーションに常駐するアンドロイド、ARUT。彼女が出会った生命体、人なつっこくて様々なもの、ことに興味を持つその子は、言葉もしゃべる。はて、この個体はなんだろう。犬なのか猫なのか、あるいは話すところからしてオウムだろうか。いろいろ考えるARUTですが、その答はいまで見つからないでいるのでした。

そんなARUTが、タマと名づけたその子に読んで聞かせた絵本。飼い主のもとに帰る旅を描いたその物語に触発されて、タマも飼い猫だろう、飼い主がいるに違いない。その飼い主のもとに返そうと、宇宙ステーションを離れ、ヒトの住む宇宙都市へと向かおうというのですね。

この展開、正直なところ意外でした。このステーション内で完結する、ミニマルなコミュニケーションを描いていくものと思い込んでいました。それが思いもかけず、より広い世界への接続をするとわかって、ああどんな出会いがあるのだろう。そしてARUTは、タマがヒトであると知ることになるのだろうか。

その真実を知るにいたる物語。興味深く思うのですね。

My Private D☆V

『花唄メモワール』の一ノ瀬けいです。

D☆Vポイントは、「制服エプロンと風邪に効くあーんが好きです」。かくして制服エプロン姿でおじやをあーんとレンゲで差し出してくる幼なじみJKが描かれて、いや幼なじみとはどこにも書かれてないな。あまりにそんな雰囲気があったため、勝手に属性を追加してしまいました。

部屋はアパートの一室? 畳の向こうにキッチンが見えるその様子は、ひとり暮らししている様子も感じさせて、ということはこれは社会人視点!? そこに訪れて世話を焼く女子高生!?

みたいにいろいろなシチュエーションを想像させるような懐の深さ感じさせるイラスト。病床に伏せる主人公の視点で見るからこそ、よりいっそうに想像は膨らむのかも知れませんね。

2024年5月13日月曜日

『まんがタイムきらら』2024年6月号

 『まんがタイムきらら』2024年6月号、昨日の続きです。

『ばくちぬぎ』

めずらしい! ばくちもしないし脱ぎもしないエピソード! ただ、奇跡がピンチになります。

妹と一緒にいるところを、友人に目撃されてしまっていた! しかも女装している時、というのでちょっとした話題になって、しかも似顔絵描かれてしまったことで、かわいい、つきあいたいと大反響。

ここから、イラストが独り歩きしはじめて、あやうく身バレの危機!? しなくていい苦労をすることになってしまうのですが、それにしてもイラストの人気、ものすごくない? 体育館裏でなんとオークションがはじまってる! しかも賭博部氷央が転売目的で落札をもくろんでる!?

ほんと、奇跡もいってますけど、どんな学校なんだ。

似顔絵は、作者である能勢が取り戻してくれて一件落着! と思いきや、似顔絵の人が奇跡の恋人と誤解が生じて、しかしこの誤解を解くには女装の事実を明かさなければならない!? いやほんと、お兄ちゃんは大変。せんでいい苦労を重ねています。

『そよかぜアニマート』

一夜の宿を提供してくれた牧場を去る吟遊詩人のグイー。最後に、うちとけて一緒に歌い演奏したひつじ人のララに別れの挨拶を、と思ったものの、ララは見送りにきてくれていない。まだ寝てるのかもしれないですね、なんていってますけど、グイーに渡されたお土産の袋があやしい。

ええ、ララ、グイーについてきちゃったんですね。

当然だけど羊毛社に帰るようララを説得しようとするグイーです。でも、グイー、情にほだされやすいんだ! もっとグイーといたいとララからいわれて、すっかりまいっちゃって、街に着いたらララの上司、マイラに手紙を書こう!

こうしてふたり一緒の旅がはじまる。街に着いて手紙を出して、それから戻るのか戻らないのか、それはわからないけれど、グイーが演奏してララが歌い踊る。その楽しげな様子が街の人になにを伝えるか。その様を想像するだけでもわくわくさせられるものあるのですね。

『妄想アカデミズム』

イギリスの三枚舌外交について話す未春と莉子。それを聞いたゆうが思い浮かべるは、あっちにこっちに好きの可愛いのといいまくってる一葉のこと。八方美人もほどほどにしないと、誤解されるよ、トラブルのもとになっちゃうよと、皆して釘刺していたら、大学の友人から愛してますとの連絡が!

ゆうがですね、いろいろ自分にいいきかせてるんですよ。一葉にたぶらかされた女の人を救うため、云々。それで一葉にくっついて大学にまでいって、いろいろ見聞きすることで、より一層に一葉のことを知っていく。そしてゆうの一言が、一葉にひとり選ばせることになる。

それがゆう!

このできごとが、またひとりの人生を変えることになるんですね。莉子への憧れが、未春をして東大を目指させたように、一葉への思いがゆうに進むべき道を選ばせた? その気にさせたのは、昼間大学で見た一葉の充実した姿もあったのかも知れない。ともにありたいと願わせたのか、知らなかった一葉の新たな側面をもっと見たいと思わせたのか。いずれにしても、ゆうのこれからはまたがらりと違ったものになるのかも知れない。ゆうがその道を歩むと決めさえすれば、そうなってしまうのですね。

2024年5月12日日曜日

『まんがタイムきらら』2024年6月号

 『まんがタイムきらら』2024年6月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

ひろえさんの問題、解決しましたね。

なんとかしてひろえの助けになりたかった花名。かつて秘密を抱えていたとき、ひろえが助けになってくれた。だからこそ、ひろえが元気になってほしいと願った。だからこそ寄り添おうという気持ちになった。

そこを理解してもらえない悲しみがあったかと思えば、花名を、そしてひろえを心配して集まってくれる友達の温かさもあって、誰かを助けたい、支えたいというときには、ひとりで抱えるのではなく、皆で包むようにするとよい。

ひろえの心をくじく雪を皆でどかしてくれた。受験のときには付き添うといってくれる人もいる。あんなにつらかった、重苦しかった雪の日の思い出が、こうして皆の思いやりとともにやわらいでいけばいい。そう思わないではおられない情景。

ええ、花名が重荷をおろすことができたように、ひろえも心を軽くして未来へと歩みだせること、その一歩がこの日のこの瞬間だったのですね。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

人間相手に戦を仕掛けようとしない魔王。その理由は人間たちの秘密兵器にあり、というのは魔王の出任せなんだけれど、それを真に受けたアヴァが秘密兵器を探りに人間サイドの施設に潜入。そして囚われてしまうのですね。

とはいえ、幹部クラスって尋常ではないんだなあ。牢獄に囚われたと思うも、鍵を奪おうと思えば奪える。沢山の鍵でどれが牢のかわからなくされたら、今度はしれった錠前を奪ってしまう。この有能さ、素晴しい!

けど今回の見どころは、アヴァと人間たちの戦いだとかそういうのではなく、人間サイドには人間サイドの、そして魔王サイドには魔王サイドの愛とか恋とかが咲き乱れてる! ってところでしょう。騎士団長レオナに副団長リセが熱をあげていると思えば、自分のピンチに助けにきてくれた魔王様にうっとりするアヴァ。ほんと、こうして自分たちの好きだけを追求していてくれれば、人と魔族の関係も平和でしょうのにね! そうなれば魔王乃々の夢もかなうかも知れない! と思えばこそ、乃々の道のりは遠そうでありますね。

それはそうと有能キャラに弱いので、今回のアヴァにはやられっぱなしでした。

『キミはあくまでも。』

告白しなければなりません。いつものお礼に使用人たちの仕事を手伝うというマーシャ。使用人の格好までしてやる気充分なのですが、ここにヴェネルも手伝うとなれば、おおお、ヴェネル様もメイドの衣装を!? 一瞬期待したのですが、ああ、残念、ヴェネル様はエプロンでした。

今回はマーシャとサラロット編の幕引きでしたね。サラロットにいいとこを見せようとがんばるマーシャに、それを手伝おうとするエクールカ。もうふたりの関係は円満で、むしろマーシャはエクールカの背を押そうとする立場。けれどエクールカは胸中思うところがある模様。

そしてヴェネルはサラロットとともにいて、サラロットにとってのマーシャについてなど聞いてみたりするんですね。マーシャのことを気にかけているように見える。あまりマーシャに酷いことはしないでほしい。ヴェネルが希望を伝えれば、サラロットは、安定を好んでいること、マーシャとその家はその安定を与えてくれる。それを壊すようなことはしないと、まずは安心してよさそうです。

しかしサラロットのいう、マーシャのそばにいることで得られる安定とはなんなのだろう。具体的なことはわからない。だからこそ、いろいろ思い考える余地のある、そんな風に思われたのですね。

春休みも終わり帰路につくマーシャたち。これにて一旦の区切りがついて、さあ次にヴェネルたちを待ち受けるドラマはどうしたものでしょう。なにか怖ろしいことが起きなければいい。ヴェネルの、エクールカのしあわせな日々が続くことを望むのであります。

2024年5月11日土曜日

『まんがタイムきらら』2024年6月号

 『まんがタイムきらら』2024年6月号、昨日の続きです。

『きもちわるいから君がすき』

こじらせ度高い女子がこれでもかと出てくるこの漫画ですが、先生のこれはまたトップクラスのアレですな!

振り返るは学生時代。インターハイ優勝を果たしたかつての芦屋先生。その彼女が、ほんの憐れみから声をかけた女子に心を引かれ、そしてその恋が破れるまでの顛末が描かれた今回。そこには思いを向ける相手である千恵への一方的な思慕があり、コミュニケーションを重ねながらも、決して埋まらない思いの溝があった。そのあまりにちぐはぐだった恋心のゆきついた先が、千恵に似た生徒を見つけては、千恵の代用として思いを向け続ける不毛な恋! そしてそれが今年は西宮透をターゲットとしたというのですね。

しかしこれどうなのか。恋の対象としながらも、見ているのは目の前の相手ではなく、自分の理想形でありかつての思い人である千恵。ここにもやはりコミュニケーションの失敗があって、この果たされることのない不毛な恋愛感情。これで先生が救われているのならまだしも、本当の意味で救われる未来が見えない!

本当。先生、なかなかの逸材。ちょっとのけぞる展開に、ひええと舌を巻きました。

『ほぐして、癒衣さん。』

キャンプ場にて癒衣と一夜を過ごすことになった富美子。癒衣から揉んでもらえるという、嬉し恥ずかしのサプライズ展開が富美子を待ってたところまではよかったけれど、驚天動地! 次いで知らされる癒衣と夏鈴の同棲情報。薄々思っていた。しかしそれが事実として知らされたときの富美子の表情。一瞬にして凍りつき、そしてこぼれる涙。

ああ、泣いたわけをごまかす富美子。しかしそのあまりのことに癒衣もなにかしら気づいたのではないかしら? でも、それでも、富美子の思いのほどを察するにはいたっていないような気がする。

自分の恋するあの人にとって、自分は友人以上の関係にはなれないのだと知ることとなったこの夜。富美子にとってはつらい、けれど新しい一歩を歩き出すための、大きなターニングポイントでもあった。ああ、次こそは富美子、むくわれてほしい。そう思わないではおられません。

『ほうかごバスケット』

また面白い子が登場しましたね。ふたりも。

ひとりめは、身長180cmくらいある猿沢るり。引っ込み思案で、思いきりが悪く、けれど諦めも悪いこの子を見かねて付き添ってきてくれたのが、バスケ経験者の真弓あかり。こちらは非常に思いきりがよくて、面倒見がよくて、見切りもいい? ボールコントロールがうまく、速度があり、バスケの面でも思いよりよさそうで、と思ったらシュート力がない!? ほんと、それで未練残しながらもバスケは自分のフィールドではないと背を向けようとしていたのですね。

今回面白かったのはるりのキャラクター。バスケに興味があるわけではない。じゃあ、なんでバスケ同好会に? と思ったら、なんとダンクがしたい。また限定的な興味でありますな! と驚いたのですが、さらに驚かされるのはこの続き。自分のことをでかいだけの女ってバカにした連中を黙らせるためだっていうの、なんという負の感情! でも、こういう怨念めいたコンプレックスあった方が伸びそうな気がする。最終的にダンクができるようになるかどうかはわからないけれど、この背丈があって意欲があってとなったら、いろいろ伸びる可能性はありそうに思う。

と、その前の段階で、シュートの決まらないあかりにレイアップのコツを教える。それも一時間で、という展開! まずはあかりの問題を解消し、そこからるりのダンクに繋いでいくという流れが見えて、ちょっと興奮の展開でありました。

2024年5月10日金曜日

『まんがタイムきらら』2024年6月号

 『まんがタイムきらら』2024年6月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

これは面白くなってきましたね!

まわそうPDCAサイクル! ロケットにカメラをつけて打ち上げる空撮動画を撮ってみて、どうすればさらによくなるか、改良のアイデアをどんどん出していこうというこの流れが本当に素晴しい。もう引っ込み思案の海果はいないんだ! からの、自分のやりたいことを見つけた遥乃にそんな皆を見守る瞬。皆がそれぞれに、自分の気持ちをはっきりと自覚して、相手を思いやりながら機能するチームの一員になっているというこの感覚、見ていて、本当に気持ちいい。ユウもそんな皆を見て、思うところあるでしょう? ああ、このチーム感。本当に素敵だと思ったのです。

アイデア出しをしながら、方向性の定まっていくロケットづくりもとてもいい。難しいけれど楽しいという海果の実感。そう語る表情が本当に楽しそうで、そして出てきた結論を、本当は避けたく思いながらも全部飲み込んで肯定していく瞬よ!

皆、いいチームになったなって思うのですよ!

『かみねぐしまい』

ツギノ、神様のお母さんに会う!

ちょっとした大事件なんじゃないでしょうか。神様が自分のために力を使ったことを怒らないであげてと願ったら、なんと神様のお母さんのもとに引き寄せられてしまった。ちゃんとコミュニケーションできる相手でよかった! その反面、人の心の機微なんてものには頓着がなさそうで、このあたりは超越した存在という雰囲気させているんですよね。

そんな神様の母に怖れを抱きながらも、なんとか話し終えたツギノ。でも神様のお母さん、優しそうな人(神様)でよかったな。ちょっとほっとさせられたのでした。

とかいっていたら、神様の方では新展開! ツギノの友達、ほこちゃんからツギノのすべてを知りたいとお願いされちゃってるという! これ、神様はどう応じるのか。一応、なんでもかんでもポンポン願いをかなえりゃいいわけでないとは理解している神様と、じわじわ食い込んでいく葆光と、ここにちょっとしたせめぎあいなど生じそう!

ほんと、神様はほこちゃんにツギノのなにを話してしまうのか。ちょっとはらはらの展開であります。

『しあわせ鳥見んぐ』

ひな、バイトをはじめたんですね。美術館でのバイト。ここに決めたのは、自分がいいと思った作家を人に知ってもらえるよう、お手伝いする仕事がいつかできたらと思う気持ちがあったから。将来を見すえてのバイト先選び。ここに、ひなの、今泉の娘であるということ以外の自分のらしさ、ありたい姿を見つめる視線が感じられて、ああこの思いを抱いたまままっすぐに育ってほしい。そう思わせてくれる清々しさがあったんですね。

ひなの夢を聞かされたばあやさんの驚きと、巣立ちに向かって伸びていくひなの姿に感動するところ、これは親心でありますね。でも、ツバメに例えて話すひなの言葉にまたはっとさせられて、ああ、ひなは本当にいい娘さんだなあ。伸びやかであり、優しさがある。そしてこうしたひなを育んだのは、この今泉という家で、環境であったのだろうなって思わされたのでした。

ひなはちょっと迷走の時期ありましたけど、将来像を描くことがかないました。本当によかった、そう思えるしらせでした。

2024年5月9日木曜日

『まんがタイムきらら』2024年6月号

 『まんがタイムきらら』2024年6月号、発売されました。表紙は『しあわせ鳥見んぐ』。白い服を着た翼が、白い羽根の舞い落ちる真っ白な光の中、いつもよりも神妙に、穏やかな笑顔を見せています。この表紙、本編扉と連動しているのかも知れませんね。本編扉では似た構図で、同じく光の中、その手にツバメの雛をのせたひなが穏やかな笑みを見せていて、ふたり似て同じようで、けれどそれぞれにまた異なる思いを抱いているようにも見える、そんな素敵なイラストです。

今月は新規ゲストが2本です。

『まじょ魔女S-WITCH』

町魔女というのがいるのですか!

このところ、不思議なできごろに翻弄される春野歌まな。モノが勝手に浮かんだり、動物がしゃべったり。祖母に相談するもストレスではないかといわれちゃって、その原因はわからぬまま。そんなまなが見つけたのは、あやしいお悩み相談の看板。こんなもの、これまで見たことがない! あまりに唐突な出現に、この不思議は誰かが仕組んだものなのか!? それとも、まなを誘うべく誰かが監視しているのか!? なんてこと思ったりしたのですが、あとでそのからくり明かされてみれば、なるほど! それは合理的! 感心させられる仕掛けがあったというんですね。

この看板は、魔力を持ったものにしか見えないようになっている! かくして魔力に目覚めたまなは、看板も見えるようになり、それに他のいろいろな不思議も、知らず発揮していた魔力のためと判明する。なるほどなあ! そして魔力で見える看板は魔女の資質を持ったものをリクルートするためのもので、いざなわれた先では杖で空を飛ぶ魔女が待っていた。

魔法で人助けをする町魔女活動について知らされて、町魔女になるかどうかは別としても、魔力のコントロールをできるようにサポートしてくれるという。こうして知りあった謎の少女、月町小夜との今後の交流に期待させられる導入でありました。

『こもれびシュトラーセ』

これ、面白いですね。主人公の機転がすごくよかったです。

夢に思い出された母との思い出のお菓子、シュネーバル。それを市場で売るべく街に向かう修道女ふたりと出会ったニコルは、壊してしまった荷車に代わり船で街に向かいます。しかし街では市場が中止されていて、せっかく作ったシュネーバルはすべて無駄に!?

というところで、ニコルが思いつくんですよ。船の上で売ったらいい! 船の上は街じゃない。確かにそうなんだけど、屁理屈!? いや、抜け道、裏技ってやつか! この機転のおかげでシュネーバルをすべて売り切ることができて、修道女たちも助かり、そしてニコルもシュネーバルにありつけて、思い出すはありし日の母との一夜。大きなものがたりではないけれど、ほのぼのと気持ちの温かくなる、そんな小エピソードに強く魅かれるものあったのでした。

これから描かれることになるニコルのものがたりは、こうして村や街、修道院の人たちとの交流をメインとしていくのか、あるいは、タイトルにあるシュトラーセ、街道が意味するように、街や村に限らず、時には旅する人などにも出会い関わっていくこともあるのか。もっと広い世界に目を向け、開かれていく、そんな物語が待っているのかもなんて思わされたのでした。

2024年5月8日水曜日

『まんがタイム』2024年6月号

 『まんがタイム』2024年6月号、昨日の続きです。

『瀬戸際女優!白石さん』

仕事も恋も失った白石さん。落ち込んでる場合じゃないと、バイクを駆って売り込みに奔走するのですが、その途上で出会った道に迷っている外国人。さすがの気さくな白石さんですよ。バイクでいった方がはやいと自分のバイクに乗せて浅草に向かうのですが、意気投合してその後も一日東京を案内。そしてこれが白石に運を呼び込むのですね。

白石と出会った外国人は、なんと有名な動画配信者。動画で白石が紹介されたことで、ワールドワイドに人気を博して、かくして白石はハリウッド進出を果たすにいたる! いやもう、ここぞというところで強運を発揮してきた白石。ここでもまたその引きの強さを見せて、とはいうけれど、これももともとは白石の損得勘定抜きの親切心あってのもの。ええ、白石はその人柄でもって、運を自分のものとしているんですよね。

真島とアメリカで再会した白石。これは恋の再燃ありますか!? と思わせながらも、これからの彼女の人生、どのようなものになるのか本当予想もつかない人であります。

『良倉先生の承認欲求』

映え焼肉を餌に、上枝の家を掃除させられることになった良倉。文句をいいながらもウッキウキなところ、ほんとチョロい、けどこういうところが愛されキャラたる所以なんだろうなあと思わされた導入。ええ、良倉、ほんといい人なんですよね。上枝にいわせれば、いつか悪い人に騙されないか心配になるくらい。

そんな良倉をめぐるいろいろ。上枝の仕事相手から、例の擬人化良倉のファンといわれてる話とかね、紹介しましょうかってそんな夢を壊すようなことするなんて、上枝さんは人でなしですか!? さらにはぶんちょー紳士アカウントも教えて、紹介しましょうか? って、そんな夢を壊すような!

夢といえば、明戸先生、よかったですよね。その発想はまるで予想外。上枝の家を片づけて食事作ってお茶いれてって、まさかの同棲!? お家デート!? とくると思いきや、メイドさんごっこ!? ほんと、すごいや明戸先生! ええ、もうすっかり明戸先生のファンであります。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

撮影で沖縄にいっているリナ。その不在に心底ダメージを受けるアツシです。ひとり寂しさに身悶えしてるだけならいいんだけど、撮影に支障をきたすとなれば話は別です。共演者に心配されて、撮影現場でもミスを連発、叱られてと、本当、アツシ、いいとこなしなんですね。

そんなアツシを元気づけるべくカラオケに誘うマナであります。最初はマナの気づかいとわからなかったアツシだけど、発散して元気を取り戻したからか、マナの心づかいに思いがいたって、ええきっとアツシは余裕をなくしていたのですね。それがこうして回復すればいつものアツシのとおり? その振る舞いは強くマナに働きかけて、ああここに恋愛の悶着の種がまかれているというのでしょうか!?

この悪い予感。リナの側にそれとなく予兆が出てる!? どうなるんでしょう。全部が杞憂ならいいですけど、なんか大変なことになりそうですよ。

2024年5月7日火曜日

『まんがタイム』2024年6月号

 『まんがタイム』2024年6月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。最近は初夏こそが運動の季節? ということで、運動会の情景。パン食い競争にてがんばる部長代理です。他にはリレーのバトンをつなぐ『花丸町の花むすび』彗ちゃんに、スプーンレースでボールを転がす『秘密のお姉さん養成ノート』蛍。そして『坊ちゃん、困ります!』からは応援団姿の七実にチアボーイの透であります。

今月は新規ゲストが1本です。

『Flag to heart』

新しいクラスには知らない子ばかり。不安を抱えていた主人公が衝撃を受けたのは、前の席の志賀さんの自己紹介。ぽつりと名前、そして所属する部活、手旗信号部と口にしただけで後は無言。手にした小旗を振ってすべてを伝えてくるというんですね。

かくして主人公、菅はあっけにとられて自分の自己紹介はぱっとしないものに。その後も志賀にコンタクトとってみるも、返答が手旗信号。まるで通じず、わかったのは拒絶されているっぽいっていうことだけ。

別クラスになった友達から教えてもらったんですね。けっこう有名だった志賀。まずは心を開いてみればとアドバイス受けて、そのとおりにしてみれば、笑顔でもって受け入れてくれた!?

とはいえいまだわからないことだらけ。まず菅は、手旗信号の基本を習うことににでもなるのでしょうか。あるいは手旗信号を超えるわかりあいなどあるのかも知れませんね。

『跳べないウサギと神の島』

今日は水泳の授業。小中合同で海に出て泳ぐことになるのですが、島の子たちは皆自由自在に泳げて、ひとりレオだけが苦戦中。小学生の子にすらも水をあけられて、頼りになるは貸してもらった浮き輪だけ? と思ったら、そのまま波にさらわれて沖までいってしまったのでありました!

この状況に先生慌ててますけど、確かに先生責任重大。なのにうわっはーっとかいって泳ぎをエンジョイしていたの、まずかったのでは?

と、そこで飛び出るのがリンコ様。得意の神通力で飛んでかけつけて、レオを救い出すのだけど、その後がまずかった。調子にのってアクロバット飛行なんてしちゃったせいで、うっかり境界の外に出てしまったリンコは、そのまま気を失って海に落ちてしまった!

こうして知る、リンコの制約? リンコは島の外に出ないのではなく出られないのではないかと知ったレオ。この不思議な島の不思議なリンコ。その謎、秘密に翻弄されっぱなしなんですね。

『慧都様にはお見通し!?』

今回はメイドの牡丹さん視点からの描写ですか!? というか、オリジナルからの出張なのか。ともあれ、食べるの大好きな牡丹は、慧都様が時折思い立つ料理への興味、その成果物が楽しみでならないっていうのですね。

今回の慧都様の興味はお餅だそうですよ。先日作ったおでんの具にあった餅巾着。それが忘れられない。かくして餅を作ろうというのですが、それにあたって今回はちょっとした問題が。そうか、慧都様が扱える杵を用意しないといけないのか。なんだかんだいって細腕の令嬢ですものね。

今回出てきた材料は、わかりやすい! 蒸した餅米! それに調理道具が臼と杵。これはわかりやすい。でも体力のなさがわかりやすさを上回って、餅つきは難航。さてどうする、といったところで、餅つきを簡単にする工夫が発動。さすがの慧都様! と思うけれど、この無理難題に即応える忠佑と牡丹もすごい。

ともあれ工夫のおかげでつきあがった餅。限界を迎えた慧都様も一口食べたら一気に回復するおいしさですよ。って、それにしたって慧都様、食べすぎでは!? めちゃくちゃ太りますよ!? いや、作者的にはむしろその方がいいのですか!

でもこの漫画、推測しながら料理を作るのがメインとはいえ、その後の食事の情景、これがいいんですよね。ええ、健啖なる様、それは見ていて気持ちのいいもの。慧都様もしっかりお太りなさいませ!

2024年5月6日月曜日

『押しかけギャルの中村さん』と『その運命は占えない!』

ほんとは昨日、5日に書くつもりだったけど、1日遅れで本日となりました。『押しかけギャルの中村さん』と『その運命は占えない!』。先月と違い、今月はしっかり抜けなく読むことができていますよ! それに数話遅れで連載されているニコニコ静画の存在も知りまして、ようし、読み逃がした40話、いずれきっちり読みますよ。

『押しかけギャルの中村さん』

第42と43話

2話続けて大きめのイベントが続いておりますよ 時は年末、クリスマス時期。ツリーを買わんと秋山、中村ふたりがわいわいやってたところに出没した秋山の幼なじみ。マリカと名乗るその人は、めちゃくちゃかわいいな! 丸いイメージの頭部、好きなんですよ! と、この人が結構な爆弾エピソード持ってる人で、秋山幼稚園時代のキスの相手! っていうので、中村さんが嫉妬しまくり!

いやもう、ここにウテナさんがいたらあぶなかった……。

続くクリスマス回も中村さん嫉妬エピソードなんですよ。オンラインゲームの仲間でクリスマス鍋パーティーをします! 場所は秋山の部屋! というのでそれぞれ買い出しやら準備にいそしむこととなるのですが、中村、ウテナの危険な組みあわせ! 中村さんはウテナとラルドすなわち秋山との関係に疑いを持ってる。でもウテナは俄然秋山×中村推しなわけですよ。自分の披露する秋山エピソードに嫉妬心を隠さない中村を見てテンションアップ!

もうめちゃくちゃ面白い。

この続く2話は、それぞれ相手への気持ちを自覚しているふたりが、踏み込むこともできぬまま、けれどそれでも仲を深めていっている。そんな関係をじっくり見せてくれて、ふくらむ感情! 押し寄せては返す大波! その中村さん編ともいえる。ええ、相当な威力もって迫ってきましてね、それで嫉妬の最後には安心して、秋山から嬉しい言葉や贈り物もらったりなんかもしてね、ほっとさせてくれる。その揺れて盛り上がって安心に落ち着く展開。なんかね、見守る気持ちをそっと支えてくれるような安心感、ほっこり感があっていいんですね。

さて、嫉妬エピソードの顛末なんですが、ライバルと思われたマリカと結局は仲よくなっちゃう中村さんとか、賢者の贈り物みたく互いに相手の喜ぶものを贈りあうというしあわせ展開、その影で同棲を察して致死量に達しているひとり! このほのぼのに同居する驚きのダイナミズム! めちゃくちゃ面白かったです。

『その運命は占えない!』

第12話

ついにマヤに課せられた制限がはずされましたね。占いの師匠さんと、仲とのデートについて話します。ずっとマヤのことを心配していた。だから仲との水族館デートにもついていって見守っていたし、さらには以前のアドバイス。マヤにとって強いタガとなっていた言葉、自ら好意を伝えてはいけない、その真意についても明らかにされて、ああ、もうマヤは我慢しなくていいんですね。自分の気持ちを押し殺して、ひたすら耐える必要もないんですね。

自分の思いに、ついに素直になることのできたマヤが向かうは仲のもと。けれど息づくマヤの思いとは裏腹、仲は後輩の彼女と一緒にいて、洩れ聞いた会話から、その後ふたりは本番の水族館デートを楽しんだものと誤解。マヤは自分の気持ちにブレーキをかけてしまうのでした。

ここでマヤの携帯にはいる、仲からの占いの予約。これは仲がマヤへの思いを明らかにする流れなのか、あるいはさらなる波乱ないしがあるのか。進展するかしないのか、次回もまた目が離せなさそうです。

2024年5月5日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年5月4日土曜日

『まんがホーム』2024年6月号

 『まんがホーム』2024年6月号、昨日の続きです。

『うちの秘書さま』

七瀬の母が事故で怪我!? その報せに慌てふためく七瀬です。この人、身内のこととなるとここまで取り乱す。それだけ母のこと、大切に思っているのでしょうね。

しかし病院にかけつけてみれば、車といっても子供のおもちゃ。それなりの怪我ではあるものの大事はなく、もちろん命にも別状はない。足の指とかやっちゃったのかな? と、そこにはじめが登場して、恐縮したお母さんが正座。ああ、完全に足をやっちゃったっぽい。これ、大丈夫だったのでしょうか。

その後の七瀬の母の勢いですよ。なんとか娘を御曹司とくっつけよう。実際、はじめは気立てがいいですからね。そうしたところも母好み? いやそれ以上に、いずれは社長にならんとするその将来こそが本命!? いずれにしても、この母の推しははじめにとっても悪くない、とか思っていたら、七瀬がきっぱり関係の進展、その可能性を否定! とどめ刺されたぼっちゃんの傷心。ええ、娘七瀬さくらは今日も鈍感であります。

『座敷童子あんこ』

幸太の祖母が、幸太にあんこを解放しません! 帰ろうとすると、ぎっくり腰が悪化したといって引き止める。よほど孫の来訪が嬉しいのでしょうね。

と、それはいいのだけど、なんだかんだと物騒なお婆さんです。夜中、あんこが目撃した状況。包丁を研ぐ祖母の影ですよ。狙いは自分なのではないか!? 命の危機に、幸太から離れようとしないあんこ。ピンチを回避するには、自分の身代わりを仕立て上げなければ! って、こっちはこっちで物騒だな! それで目をつけられたのが、幸太の出会った八尺様。いやもう、八尺様は八尺様であんこを必死で避けている。

この、あっちでこっちで身の危険を感じてる妖怪たちっていうの、生存のヒエラルキーがおかしくなってきていますよね。

『歌詠みもみじ』

今回は時代劇じたて? 借金のカタにとられようとする娘を前に、颯爽と現れるのは、我らが川柳侍もみじであります。

しかし、もみじ、ちんまりとしてかわいいな。というのは置いておくとしても、悪役も正義の味方も、それに攫われんとしていた娘にしても、どこかマイペースでシリアスさが欠けていて、そして個性が強い。このナンセンスな味わい、これこそが劇団まりなの持ち味なんでありましょうね。

最後に子供向けの演劇と明かされるわけですが、だからこそのわかりやすい勧善懲悪。悪役の悪になりきれぬほのぼのとしたキャラクターというのが効いていたなあって。いつものもみじたちの人柄なんかも感じさせてくれる、そんなひとりひとりの顔の見える演劇。見ていて実に楽しいものでした。

2024年5月3日金曜日

『まんがホーム』2024年6月号

 『まんがホーム』2024年6月号、昨日の続きです。

『スナックあけみでしかられて』

夏が近づきいよいよ薄着の季節。というわけで今回はダイエットの話題ですよ。気になる振り袖、たるんだ二の腕が気になるあけみさん。まだ準備ができていないと、上に一枚羽織ってごまかすんですけど、いずれごまかせなくなるときがやってくる。その日に向けてダイエットをがんばろうという。

でも、この話題は女性特有? このお店の常連は、なにかと動いている人が多いから減量を意識する必要がない。対しあけみに、それから乃里ちゃんはダイエットに精を出そうとしていて、いやいや小学生の乃里ちゃんにはさすがにはやくない!? 自分の足が太いのではないかと思い込んじゃって、やせるやせないで大騒ぎ。今回はそんな乃里ちゃんを母はじめ、あけみはじめ、皆で見守ろうといったお話なんですね。

しかしこのがんばりが、減量ではなくパワーアップにつながったところ、しかもそれが乃里ちゃんの誇りに貢献したところ、この漫画らしい健やかさではありませんか! ええ、とてもよい。無理せずがんばり健康に。なによりの心掛けです。

『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』

ネットに流出した普段の音瀬の写真。そこにアンチコメントが押し寄せて、それが音瀬にじわじわダメージを与えているんですね。こんな状態でお店に出てもらうわけにはいかない。でも人手は足りない。という状況で、橘がシフトに入ると立候補。かくして橘も女装デビューすることになったのでした。

って、橘は残念女装なの!? いやいや、絵を見るかぎり、いい感じにボーイッシュ女子感出てるじゃないですか。さらにウィッグ、さらに化粧と盛っていけば完璧になるのでは!? と思うも、やっぱり残念女装のままなんですか!? いやほんと、化粧は音瀬にやってもらおうよ。

でも、この残念女装、音瀬を守るための策略だったんですね。残念女装をお店のお客どころか、ライブカメラでネット配信。それが巻き起こす阿鼻叫喚。それもこれも、音瀬のかわいさを再認識させるため。あのかわいさがどれほどのものか。まさしく奇跡だと、そうやって音瀬の価値を認めさせ、また音瀬自身にも自信を持たせようとする、橘渾身の作戦だったのですね。

身を張った橘のガード。これ、きっと音瀬にもがつんがつん効いていますよね。本当、これはふたりのゴールが近そう。ええ、橘の不器用な恋心はついに音瀬に届いたのかも知れませんね。というわけで、次号最終回! どんなラストを迎えるのか、気になります!

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

動物看護学校の学祭にいってみたキョウスケ。まわりにいるのは キラキラの高校生に女子、自分は浮いているのではと自信をなくしかけるのですが、在学中の男子学生が目に入って、がぜんやる気を取り戻すのですね。

そこからの学祭エンジョイぶりがすごい。ドッグショーにときめき、手づくりおもちゃに取り組み、そして顕微鏡をのぞく! さらには実地で学んでいる、その経験が生きるところ。ああ、キョウスケ、がんばりがむくわれてよかったですね。ちょっと鼻高々、天狗になってますけど、そんな彼を号泣看護師と呼ばわる声あり。

なにごとかと思ったら、以前飼い犬クーちゃんの看取りに立ち合ったときの飼い主さん。寅丸葵と再会なって、そこで交わされるクーちゃんの思い出話など。深まる関係、これがなにを導くのかと思えば、なるほど病院で話されていたバイトの話。2年生になると必要となる実習、それをさくらば病院でやることになりそうな流れなんですね。

学校で学んでいる葵と、実地で学ぶキョウスケ。対照的なバックグラウンドを持つふたりの様子、どんなところが違って、どういうところは同じなのかなど、なかなか興味深い展開が待っていそうな予感です。

2024年5月2日木曜日

『まんがホーム』2024年6月号

 『まんがホーム』2024年6月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。新茶の季節、茶摘み娘のいでたちで爽やかさとともに登場するらいかであります。今回はお茶がテーマなんですね。『サレ妻お江戸リコカツ録』早苗は着物姿でお茶の席。『ガチ恋カウント2.9』はメイデン様にお茶を差し入れするリコであります。そして『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻はというと、まるで化学実験であるかのようにお茶のいれかたを研究中の模様です。

『孔明のヨメ。』

荊州を立ち去る劉備たち一行。向かうは油江口、はたしてその地で待ち受けるものはなにか。戦闘も避けられぬと覚悟の一行でしたが、なんとそこに集まっていたのは襄陽の民。歓迎を受ける劉備たちは、これといったトラブルもなしにこの地に根を下ろし、地名も公安に変更。まずは安心のスタートですね。

ここから湖南四郡を平定していくとのことですが、戦いになるといっても今後のことも考えておかねばならない。禍根を残さぬよう、やりすぎず寛大に対処していく。これ、張飛は苦手なやつなんじゃないかなあ。

対して曹操です。すぐさま呉の軍勢が追ってくると予測して、すみやかに軍を移動。敗退しようとも、無用な不利を背負い込むことはしない。こうした切り替えのはやさ、決断の果断さ、これが曹操の強みであると示された今回。やはりこの漫画における裏の主役、それは曹操であるなあと思わされたのでした。

『はなまるゲーセン飯!!』

あがいんに引き込まれるお嬢様、高梨紗季子。あがいんメンバーに調子を崩されっぱなしと憂鬱だったこの子が、なかば強引に連れていかれたあがいんで知るメダルゲームの楽しさ。すこしずつメダルを増やしていく面白さ。様々なゲームに挑戦して、小刻みに、時には大当たりを引いて、ついにはカップいっぱいにまで増やしたメダルの誇らしさ。すっかりあがいんの子たちにほだされてしまったというのですね。

今後しばらくは紗季子について、いろいろ語られていくのかも知れませんね。あがいんでの楽しかった一時が描かれたと思ったら、自宅にて母から厳しく遊びについていましめられる紗季子。この落差があって、この子の鬱屈というものがよくわかる。

こうしたうつむきがちの毎日から紗季子を救い出す、あがいんはそうしたオアシスともいえる場所になれるのでしょうか。

なんてこと思っていたら、田貫くんにお客様!? お願いがあるという少年。はたしてそのお願いとはなにか!? というか、紗季子の物語がはじまるんじゃなかったの!? いやもう、わからぬづくしでありますよ。

『ガチ恋カウント2.9』

大変だ、リコのヘッドバットがついにメイデン様、芽生子の心を開いたぞ!

小野のがんばりをけなされて、頭にきたリコが琥珀と衝突。このトラブルに頭を痛めるのは、ヘッドバットかましたリコに琥珀だけでなく、ユニットのリーダー、翡翠も同様。琥珀には悪い癖があると、練習生に対してもフォローをかかさず、さらにはかつて琥珀の経験したこと。目をかけていた練習生の挫折が琥珀の行動に影響を与えたと教えてくれて、そうか、琥珀は悪気があってというよりも、むしろ新人の実力が充分であるか不安に感じてしまっているというわけなのですね。

こうした理由が語られて、さあ万事まるくおさまるかと思ったら、なんか面白いことになってきましたね。リコ、ふたたび琥珀と衝突! かと思ったら、逆に気にいられてしまって、かくしてメイデンとリコを取りあうことに!? すごいや、リコさん、モテモテだ! からのメイデン様、自分とリコの関係に不利な情報明らかにされたと思ったら、そこでマスクオフ! 一番近くでリコのプロレスを見届けたい発言が飛び出しちゃいましたよ。

いやもうここにきて両思い! きましたか!? きましたよ! いやあ、これは期待の展開。リコもあまりのことに放心している場合じゃありませんよ!

2024年5月1日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2024年6月号

 『まんがタイムきららキャラット』2024年6月号、昨日の続きです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

冴、新たな一歩を踏み出しましたね。街に出掛けても麻雀ばかりが目についてしまう冴です。けれど雀荘には入れない、と思っていたら、なんと小中学生歓迎の子供麻雀教室なんてのを見つけてしまったのですね。

覗いてみれば、小学生なんかも楽しく打っている。そして、冴、受付のお姉さんに誘われるままに体験してみることとなって、まずは雀力をはかるために軽く問題を解くことに。って、待って? 役に翻数とか聞かれてもわかんないな! さらには符までとなれば、どうにもこうにも手が出ない。難しいですよね、麻雀の点数計算。実は自分はできません。その点に関しては、冴同様に初心者レベルなんですね。

小学生ふたりと先生まじえての初対局。小さき子らの初々しさに目を細めてたら、いきなり満貫を食らう冴さま。めちゃくちゃ面白い。子供といえど油断はできない。むしろ、一番弱いのは冴なのでは? という状況で、九種九牌。いや、この教室では九種九牌は取り入れていない。かくして手牌をバラした冴、少年のはげましに背を押されるようにして国士無双を狙っていみるというこの流れ。ああ、熱くなる展開、からの先生振り込み!

ええ、この一局で冴、大切なことを知ることができたんですね。

この体験、千星たちに話したらうらやましがられるかも知れませんね。そうした展開なんかもちょっと楽しみです。

『ずんだもんTV』

ふるさと女学院に編入かなったずんだもん。とりあえずきりたんと同級生になるのですが、面倒見させられるきりたんが拒絶! きりたんにいじめられるとずんだもんも拒絶! ずん子と同じクラスがいいと駄々をこねるのですが、さすがに高校生には見えない? どころか、小学5年生の学力に足りてないじゃないですか、ずんだもん!

悪いことはいわん。3年生とか2年生くらいからがんばった方がいいのでは?

飛び級を狙うも学力ではどうにもならないずんだもん。もう一芸に頼るしかないと、能力の発現に期待するのですが、雨の屋上で能力練習してみたら、まさかの落雷! ものすごい音がしたと思ったら、ズボンのお尻が裂けたんですか!? というか、あれだけの落雷を受けてなおずんだもん無傷!? 確かにこれはすごい能力かも! なのですが、この能力で飛び級はちょっと無理そうですね。

落雷を受けて無事だったという、むしろ喜ばしい状況なのに、ズボンのお尻を破いて叱られるずんだもん。ちょっと不憫。いやもう、あの応急処置見るに、今後もたびたびズボンのお尻、破れそうです。

『のけもののまち』

ルフナたちの喫茶店を訪れたタヌキヒトのあさひ。どうもルフナと対立? ライバル? 的関係みたいなんですが、この人がルフナに頼み事。なかば強制なんですけど、前回ジッペイくんが応対したお客さん、せんを預かることになったのですね。

気の小さいせん。店内でもずっとフードを被っているのは、人目を気にして? 引っ込み思案なのでしょうか。と思っていたら、フードの下に秘密があった。白い髪のせん。タヌキヒトの村で自分ひとりが白い髪。皆と違うということに怖れを抱いて、それで仕事もうまくいかなくなってしまった。

いろんな種族が自然に共存しているこのカフェに興味と希望を持ってやってきたの、こうした所以があってのことだったのですね。

せんの抱える問題に、るいならなにかしらの力になれそうな気もするのだけれど、るいが獣人でないことは今もなお秘密。この状況で共感をもって寄り添い、問題解決の助けとなることはできるのでしょうか。るいにとっても、自身を振り返る、そんな機会となりそうです。