2013年10月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2013年12月号

『まんがタイムオリジナル』2013年12月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』をメインに、山下ナースが見事なおっぴ、いや違う、新体操の演技であります。テーマは新体操みたいですね。『らいか・デイズ』らいかがおっかなびっくりボールを扱っていて、『電車のお姫様。』雨甲さんはクラブを右手の平に立てている。そして『おかん』、おかんがボールを小脇にかかえて飲み物飲んでる。ああ、もう嫌になってらっしゃる!

『よゆう酌々』、みもりの女将の朝支度、しっとりとして素敵なお姉さんだなあ、というかというともちろんそういうことはないわけで、帯を踏まれてしまった、じゃなくて、とっておきの帯を汚してしまったっていうんですね。って、あー、そりゃ横着した女将が悪いわ。悉皆屋さんに見せてもらえますか、そういいながら汚れた過程を実演して見せる。ほんと、粗忽なんだから気をつけたらいいのに。といっても、そうはいかないのが女将なんでしょう。思い入れがあるものには、すぐにケチがついてしまう。ああー、自分もそうだわ。くよくよさせられる、そんな話ですが、店には思い入れないの? いや、そういうわけではなかった暖簾に足型。店にも気持ちが入ってるようで、よかったです。

『満開!Sister』はカンナの弟好きっぷりが見てて泣けますね。今回は、たけしの和風コレクションを充実させてあげると、友達から武士の人形を貰ってきたっていうんですね。って、それはハニワだー! こういうちょっと、いやかなり? ずれたところがカンナの魅力と思いますよ。しかし、貰って困ったハニワ。どうしようと、いろいろ手を尽くしてるたけしの様子見て、気にいってると誤解する。そのプロセス! 学校に持っていって貰い手探すとか、それでサツキの申し出にたけし怖気付いて、ほんと、ここというところであかんたれなんですね。ハニワ安住の地がテレビの上と決まって、それはいいんですけど、薄型テレビじゃないのん? 見ててハラハラさせられる絵であります。

『春雨平安日記』、ゲストです。平安貴族春雨くんの物語、っていうんですが、この人、微妙にやる気がなくって、日記がいいかげんだったり、女性関係もいいかげんで妻がふたりいたり、気の強い夏子と大人しい冬子。夏子と結婚してるの忘れて冬子と結婚したらしい。って、ひでえな! 通い婚だからこそ可能な話ですよね。けど、夏子さん、強気というけど可愛いですよ。笏の使い方いろいろ、散々いいかげんな使い方披露して、本来の使い方は知らんとか、そして烏帽子の代用、笏の代用でシェフになる。この適当といっていいのか、力の抜けたコメディ。方違えや曲水の宴など、平安情緒を持ち込みつつ、面白くアレンジ。実によかった。結構好みですよ。

『花と女子高生』。目覚めると、そこは花咲き乱れる綺麗な場所。ああ、ここは天国だ! って、もちろんそんなわけない。ガーデニング部の庭に掘られた池、水が張られる前の大穴に落ち込んでたっていうんですね。はまった粗忽者、苗木双葉。厳しく指摘する人、むらさき。そして、地面に直に寝てた人、牡丹。この牡丹って人が曲者みたいですね。綺麗な人、けれど結構残念な人みたい。天使のように美しい、けどむらさきは牡丹に双葉が接触するのを好まないようで、それは牡丹の言葉遣い。いや、言葉遣いなんてものじゃないか、いきなりオイランソウ。続いてシャクヤク、シクラメン、ハナニラときて、これ、花言葉かな? 「あなたに同意する、温和、協和」、「つつましやか、はにかみ、恥じらい、内気」、「恥ずかしがり屋、嫉妬、猜疑心、はにかみ、内気、遠慮」、「悲しい別れ、卑劣、うらみ」。つまり牡丹は、仲良くしましょうと話しかけて、それを叱るむらさきに、恥ずかしいんだものと言い訳した挙句、うらみますっていってるわけかな。多分、これで正解なんだと思う。ともあれ、双葉はじめ、牡丹はじめ、むらさきだって綺麗で可愛かった。期待しちゃってもよいかも、そんな感じですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第32巻第12号(2013年12月号)

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