2013年10月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2013年12月号

『まんがタイムスペシャル』2013年12月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ!』をメインに、ハロウィンでありますよ。ジャック・オ・ランタンをイメージしたのでしょうか、オレンジ色の小悪魔スタイルリコがやたらキュートでコケティッシュなメインビジュアル。そこに『ピンポン☆ブー』のみうとあややもハロウィンスタイルですよ。ええ、こちらもカボチャです。

『銀河系女子高生ありすちゃん』は文化祭でありますよ。ありすちゃんのクラスの出し物はプラネタリウムなんですが、「宇宙人の集まるプラネタリウム、不思議なタイトルついています。しかし、宇宙人というの、ありすちゃんかゆせがいれば嘘にはならない、また広い意味では地球人も宇宙人、乱暴なこといってるんですが、結果的にそれが嘘にならないという展開。また、そのものを描かず、むしろそっと思わせる、そうした描写、素敵でしたよ。やっぱりロマンがある。そのロマンが魅力的、実にいいと思うのですよ。

ゲキカラ文化交流』も文化祭、でサ店をやるっていうんですが、メイド喫茶と執事喫茶で意見が割れて、両方やることに、って、やたら女装する気まんまんの吉田。いやいや、いけてるよ。そして林もなんか素敵美少女に変身してみせて、ナイスでしたよ。しかし、女子の見せ場、少ないなあ。

『踊る!アントワネットさま』は、ロベスピエールの弁護士就任祝いにいくという話。けど、そんなにいい話ばかりじゃなくて、町は物不足、貴族と平民の格差は当然ながら強烈に広がって、町には家も職も得られない人が溢れかえっているっていうんですね。ロベスピエールはそんな人たちを助けたい、また宮廷サイドには、フランスをよりよい国にしたいと思うルソー公爵もあって、そんなふたりを知ってるマリーは、ただの絵描きではおられない、もっと社会を知ろうとするんですね。しかし、ハラハラさせられるこの状況。史実であれば避けえぬ悲劇。それをマリーの存在が変えてくれるのではないか。期待しないではおられないですよ。

特別企画は「あの子はアイドル!」であります。参加者は藤島じゅん、吉村佳、にしうら染、梨尾、沼江蛙、ナントカであります。藤島じゅんは娘さんでありますか。ああー、確かに子供のおねだりは高威力でありましょう。そして他は動物が多くて、にしうら染紹介するところの猫とおじさん、これはいいですよ、素晴しいですね。そして吉村佳の水着ギャル待ち受けエピソード、ナントカの怖いおねーちゃん。素晴しかった。ほんと、酷い目におあいであります。

『ピンポン☆ブー』、すこぶる面白いです。クイズ関連の部活禁止、大会出場の禁止が校則にて決められてると知った彼ら。一旦へこんでしまったものの、いろいろ調べ出すというんですね。まずは万里穴の持っていたクイズ本の出所、図書室へと向かおうというんですが、その途中、大平先生を発見。手にはクイズ本。クイズなんて知らないという先生に、あの手この手で白状させるあの手段、その展開、めちゃくちゃ面白かったです。そうか、しらを切り通せないのか。マニアの悲しい習性ですよね。なぜクイズが駄目なのか、その鍵を先生が握ってそうです。

趣味じゃない園芸』はキノコが取り上げられて、蘭々が攻めの園芸、具体的にいえばキノコを栽培しようなんていうんですね。原生林を再現した樹木ゾーン、不人気の場所をキノコを使って盛り上げたい。原生林というものは、キノコなどなりものがあってはじめて完全になる、ええ、いいこというじゃないですか。そう思ったら、ちゃっかりキノコ目当てだったりもするところが蘭々らしいんですけどね。けれど放っておいても生えてはこない。それでキノコを栽培しようか、みたいに話が動くんですが、栽培キットの作成、それを南方に押し付ける。最初嫌そうだったのに、すっかりその気になってしまう彼もまた彼ですよね。そして原生林にあったなりもの。素通りされてるわけじゃない、そうした発見もあって、なんだか豊かだなって思えるラストになった。そうしたところもよかったです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第22巻第12号(2013年12月号)

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