2013年10月7日月曜日

『まんがタイム』2013年11月号

『まんがタイム』2013年11月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』をコンダクターに迎えて、オーケストラでありますよ。『大家さんは思春期!』、チエちゃんがバイオリン。あのドレス、可愛いですね。トランペットを吹く『恋愛ラボ』リコも魅力的、黒いドレスがシックです。そして東屋めめ2本立て、『秘書の仕事じゃありません』からは秘書くんがハープ、部下がミハルス、そして『満開!Sister』カンナがスネアドラムで参加です。みんな、とてもエレガント。素敵な表紙でありますよ。

『あいすべきものどもへ』、変わらず、よいですね。今回は就職活動にいそしむ学生たち。会川英人と大木さん。対照的なふたり。とにかく上昇志向の強い英人。ちょっと変わりものっぽい大木。けど対照はこれにとどまらなかったんですね。町工場の社長だった父の苦労を見て、ああはなるまいと思った英人。けれど大木は違った。その町工場の作り出すもの、それに目を向け続けていた。なにを目的として就職活動をしているのか。これはよくあるといえばよくある、そうしたテーマですけど、見せ方がうまかった。オーディション面接なる舞台もうまく機能して、企業ナンバー151の正体なんかもね、いやもう、うまかった。面白かったですよ。

『鉄仮面のイブキさん』、今回のイブキさんの表情は泣き顔ですよ! おおう、レア! 読んでいる本、『星になったわんこ』、これに感動したイブキさん。ちょっと震えてるのね、見た目には泣いてるように見えないのね、けど充分に泣いてるのね。あの大失態っていってるイブキさんの可愛さには、もうあらがえるものではありませんでした。そして喜多くん。あんなに泣くのか。相楽さんも泣いて見せて、いやウソなんだけど、ほんと、この楽しそうなやり取りも実にいい。最後の不器用なイブキさんも最高でした。

『ノコひけ!工業娘。』、工業高校の体育大会ですよ。前から見たら男ばかり。けど、I科は先頭ふたりを除き全員女子なんですね。この女子どもがやりたい放題、といいたいけど、それ以前に学校がやりたい放題ですよね。独特な障害物があったかと思えば、夢の競技が提案され、そして教師自ら作る障害物。校歌の練習もおかしかったです。そして本番。全力疾走相川と麻見。桜の攻めの姿勢も見事なら、プリティも素敵。そうかあ、あんな子なんだ。化粧しない方が、素朴可愛くていいんじゃない? なんて思ったですよ。そしてまさかの先生。ああー、えらいことになってる。いや、もう、大人気。これはおかしかったです。

『ゆとりノベライズ』、おお、中学生ゆとりと大人ゆとり。あんまり変わってない? ゆとりがですね、佐久間に頼まれて、佐久間の上司のお嬢さん、ラノベ作家になりたいという彼女を説得するっていうんですね。島村光。むう、可愛いな。作家にさせたくない、というか進学させたい父と、父のいうこと聞きたくない娘の確執に巻き込まれて、けど、ゆとり、いいアドバイスするじゃん。必要なものなんてない、でも要らないものもないっていうのは、本当、そのとおりだと思う。そして厳しい一言、まだひとつも書けてないのに? ああ、胸につきささるようだよ! なにかを言い訳にしてるのかも知れないなあ。反省したところで、ゆとりのポジションですよ。お嬢さんを説得する。けど反対するんじゃないんだ。そして父にも、お嬢さんの夢について理解してあげて欲しいと、ええ、双方を取り持つというんですね。ほんと、佐久間じゃないけど、かっこよかった。素敵でしたよ、都先生。

『おしゃべり しろくま』、ゲストです。完全新人デビュー作とのこと。タンクトップとスーツ、まったく違うタイプのふたりが組んだお笑いコンビ、しろくまの白本と熊沢の活動描いた漫画です。ポジションとしては真面目スーツの熊沢がボケみたいです。どこまでボケで、どこまで本気だかわからない、そういう熊沢の言動に発するおかしみ、それを押し出してくる感じです。漫画でも基本、熊沢がボケ、白本がツッコミみたいですよ。

  • 『まんがタイム』第33巻第11号(2013年11月号)

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