『まんがタイムスペシャル』2013年12月号、昨日の続きです。
『ぱふぃん — 中国的刺客美少女』はジュンの周辺、なんだかやたらややこしいことになってるんですね。ぱふぃんが殺し屋からボディガードになったのは、当初の展開のとおり。で、やたらと女王様気質なマーガレット先生、担当英語科、この人がわけありだっていうんですね。ぱふぃんのことを警戒している。というのも、この人も殺し屋なんだそうです。けれどマーガレットは足を洗ったという。対し、マーガレットに迫るジョージ、こちらは現役? そして彼ら殺し屋がばったりと顔を合わせることになるんですね。ほんと、どうなるんだろ。というか、どこまで本気なのか彼ら。そうした状況、推移がおかしくっていいですよ。
『すしっ娘』は店内清掃ですよ。小さな黒い動く影を見た。飲食店でそれはまずい、と大掃除になるんですね。けどどうも大将、息子ともに虫が苦手なだけみたい。うん、ちょっとわかる。しかし、たとえ虫が怖いだけにしても、衛生状態を保とうとするところなどはいいじゃないですか。まあ、大将はやりすぎなんですけどさ。鯛介の母親がどうしてるかがわかったり、そしてさよりの見た影がどうも虫ではないようだったり。男性陣の気の小ささに女性陣の大物っぷりが対照的。ええ、この男衆がなんだかよいと思うんですね。
『アテナの初恋』、ヘラがお怒りですよ。離婚だなんだと不穏なことをいっている。ああー、ゼウスが浮気したのね、そう思ったら、ヘリオスとペルセ夫妻が離婚だとか。原因はヘリオスの浮気。つくづくギリシャの神様は、人間臭くできてます。離婚式が開かれるというんですが、皆でいろいろ考えて、ふたりの離婚を解消させようとする。けど、その度々にアテナに対する失礼な文言が飛び出してくる、それがおかしくって、ええ、ほんと、アテナの扱い、ポジションが最高ですよ。そしてペルセ、未練があった。それで復縁なって、こちらもようございました。
『メェ〜探偵フワロ』は、怪盗からの犯罪予告がきちゃいましたよ。フワロ氏大喜び、はいいんだけど、なんだか知れば知るほどうさんくさい。イタズラじゃないの? いやもう、ほんとここからの展開、素晴しかったです。彫刻家ロバン氏の作品というのが、えらく悪ノリした、それこそ小学生男子的発想に満ち満ちたシロモノ。フワロ氏もミスレモンもげんなりした顔してて、警察はやる気なし、フワロ氏もやる気なくして、すっかり飲み会。怪盗は怪盗で、鳥人二十面相、どうしようもない駄目なやつで、いやもう、最後まで駄目に駄目を重ねるような展開、最高に面白かったです。そしてやっぱりラウール、こいつ、ただの小説家じゃなかったんですね。なるほど、納得でした。
- 『まんがタイムスペシャル』第22巻第12号(2013年12月号)
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