『まんがタイムファミリー』2013年12月号、発売されました。表紙は実りの秋? いや、食欲な秋のようですよ。『ぽちゃぽちゃ水泳部』カツ代が焼き芋を手に、ひとつはぱくりと一口、そしてもうひとつは、こちらにどうぞと差し出してくれてるんですね。実にいい色。カツ代のセーターのオレンジも暖かで、いや、ほんと、この子、魅力的なお嬢さんだなあ。いや、焼き芋くれそうだから誉めてるんじゃないですよ、心底そう思ってるんです。そして『小森さんは断れない!』、しゅりとまさ子が肉まん食べてる。学校帰りの風景かな。その様子がほのぼのと、実にいいなと思えたのでした。
『ダ・ヴィンチ系女子高生』、なぜかルネサンスイタリアにタイムスリップする女子高生、黒中みどり。今回はそんな彼女がピンチです。英語、追試なんですね。それで英語を勉強してたら、開いていたのが英語のテキストだからだろう、ダ・ヴィンチたちの話してるのが英語になっちゃうっていうんですね。あ、ダ・ヴィンチの台詞、鏡文字だ。これ、意外に読めないものだな。結構な負担だ。しかし今回の見どころは先生の乙女ゲーでしょう。室町時代に飛ばされたヒロインがイケメンたちとの恋愛をどうたらこうたら。それで現代に帰ってこないエンドの方が多いというの、うわあ、現代日本の暮らしを知ってる人間にそれはきついだろうなあ、なんて思う自分はロマンを解さぬ駄目なやつかも知れません。
『純情小町』、いいですね。文化祭の茶道部出しもの、戦国武将なりきりお茶会。いうならば戦国コスプレ。楽しそう、というか、生徒たちもノリノリではありませんか。なんでもかんでも設営してしまう綾鷹さんが露地まで作っちゃった。そしたらそれが大人気。茶室においても見事な盛り上がりよう。しっかりきっちりお茶席というのもいいんだろうけど、こういうイベント、いやはやよかったですよ。と思っていたら、綾鷹さんのお爺さま。侵略すること火の如し。騎馬隊まで連れてきたよ! ええ、無茶するのは祖父ゆずりなんですね。って、綾鷹さん、動物は外につないでくださいと、厳しくおしかりだー! なんと、綾鷹さんがちゃんとした常識人に見えますよ。そして最後に記念のおそろいストラップ。ほんと、嬉しそうな綾鷹さん、素敵でした。
『男子校生へ愛をこめて』、ゲストです。化学の先生篠原美緒は、美人で生徒たちからモテモテ。その人気の秘密を物理教師田中伊都子が学ぼうっていうんですね。眼鏡、ショートカット、ハイネックセーターに白衣着用、って、なんだよ、そのままの方がいいに決まってるじゃん! 化粧もしたことないっていうんですが、ええーっ、それでいいじゃん、化粧なんかいらねえよ! 美貌を武器に好き放題の篠原先生も、なんと昔は引っ込み事案の地味少女だったんですね、って、そっちの方がいいじゃん! 篠原先生、せっかく人気の出てきた田中先生の足を引っぱろうといろいろ画策するんだけど、裏目に出てさらに人気。最初、篠原先生はどうかと思ったけど、悪くない展開でした。
『ゆーたいプレイ』、ゲストです。神田タケルの幼なじみ佐々木ゆきは、居眠りすると幽体離脱してしまうという女の子。眠ってる間に生霊が彷徨い出してしまうとは、古式ゆかしいお話でありますね。さて、霊感の強いタケルは子供時分から霊が見えて、それに困らされていた。霊にからまれていた時に、生霊ゆきに助けてもらったんですね。それから面倒を見ているという感じ。どこでもいつでもどんな状況でも居眠りしてしまうゆきを必死で起こしてまわって、それでまわりからニヤニヤと見守られてるんですね。ゆきの友人たちがニヤニヤ。幽霊たちもニヤニヤ。こういうところはほのぼの楽しくて、しかしタケルはゆきのことを守り通せるのか! いや、そんなにシビアな話じゃないんですね。悪くないと思いますよ。
『火消しなでしこ』、ゲストです。住吉梢は消防職員を目指す高校3年生。女子ながら消防士を目指すのは、兄に憧れてっていうんですね。今回はペーパーテスト、作文、その会場での様子が描かれて、他の受験者をやたらライバル視する梢だけど、浦木なる気のいい兄さんとちょっと仲良くなるんですね。今はライバル、受かれば仲間。合否が明らかになるまでソワソワして、あの消火栓抱き枕とか、ちょっと可愛いじゃないですか。ええ、これは合格してからの様子も見たいですよね。
- 『まんがタイムファミリー』第31巻第12号(2013年12月号)
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