『まんがタイムきららミラク』2013年12月号、発売されました。表紙は『桜Trick』、堂々の主役ふたり、優と春香です。学校、放課後? 教室でのふたり。椅子にかけた春香に優が積極的なんですね。向かいあって、片膝を椅子の座面に置いてその手は春香の肩に、また春香の手も優の腕にかかって、いまにも、そう思わせたところに誰か教室に入ってきたとでもいうのでしょうか。春香、優の視線がこちらに向くんですね。ほんと、ふたりの時間、邪魔しないであげて欲しいですね!
『幸腹グラフィティ』は明日から林間学校、というんですが、初日にマラソンがあるとか、なんと、ハードで難儀な林間学校でありましょう。ゴールしたらカップ麺がもらえるよ。それで元気なのがきりん。それでも元気が出ないのがリョウと椎名であります。まあ、そうだろうなあ。しょせんカップ麺だもんなあ。でも、そんな弱気なふたりをですね、きりんが励ますんですよ。そして走りながらお互い内心を吐露するリョウと椎名。お互いに、きりんとリョウ、きりんと椎名、その仲のよさを思い、自分はそうはあれない、そんなこと考えてたっていうんですね。けれど、これがきっかけでふたりともに自分の持つ良さ、それを確認しあって、そしてより仲を深めて、そういう話であったのでした。ほんと、なんでそんなこと思っちゃうんだろう。けど、そう思ってしまうのが、このふたりのらしさなのかも知れませんね。
『寄り道ファミリ』は体育祭を前にして、ちょっと浮き足だっている上級生ですよ。クラスでですね、いろいろ話してる。授業がつぶれるのが嬉しい真帆。我らがお父さん彩音に、運動は苦手かと問えば、なんとリレーに出るんですね。文武両道、けど記憶によると、サッカーだめ、バレーボールもだめ。不器用だから球技は苦手なのか。というわけで、クラスの子らと、運動の得意不得意、部活のうんぬん、いろいろ話して、そして彩音と夕希への疑惑ですよ。クッキング同好会はやめた。けれど放課後に用事があるらしい。家族ごっこですね。真帆たちには内緒にしてて、その話すに話せないといった感じ、それが面白かったです。今回は体育祭の風景、彩音と夕希の関係を主に描きながら、皆のやっている疑似家族、この秘密が彩音夕希の友達にちょっとばれちゃって、それからの暖かく見守られてる感じ。これがよかったなって思ったんですね。
『プラモ部』、新連載です。って、これ、『カリノ』に掲載されていた、その続きなのか。知らなかった。学校近くの模型店に集まる女の子たち。ここにはプラモ部があるというんですね。一年生のくずねが主人公なのかな? 先輩のみこや、ふらん、この三人でプラモデルを作ったりしてる模様です。というので、今回はふらんがクリアーを吹きます。大きな防毒マスクをして、スクール水着を装着、万全の埃対策をとっているんですが、ちょっとの不注意で猫が乱入、あやうく毛だらけになるところだったっていうんですね。ちょっとのプラモデル話と、そして猫をまじえた女の子たちのコミュニティ、それが持ち味である模様です。今回はプラモデルについてはちょっとだけでしたけど、もっと前面に押し出されてきたりとかもあるのでしょうか。ちょっと期待してしまいますね。
『大正幻想奇譚あやかしちらり』、ゲストです。初春女学園は春霖寮に新しくやってきたお嬢さん。それが秋月紅子。大人びた女性、思わず主人公草薙薫も美しさに見惚れてしまうほど。同室だった人が退寮してからの一年ほどを、一人で過ごしてきた薫にとって、久しぶりのルームメイトとなる女性、それが紅子、楽しみにして、そうしたらこんなに素敵な人で! 喜んだのに、舞い上がるほどだったのに、なのに紅子には秘密があった。なんと、狐だったっていうんですね。大正の世、どんどん変わっていく人の社会、世の中を探るべく、高尾山の天狗の命を受け人里に下りてきたというんですね。狐であることは秘密だった。けれどそれがあっけなくばれて、完璧そうに見えたのに、意外とあかん人だな、それで薫を自分の仕事、人の世の調査に引き込むことになったというんですね。しかし、紅子さん、酷い人。キスにて薫を惑わせて、さらには術にて惑わせて、見事に翻弄しています。ええ、けれどふたりはよいパートナーになっていくのだろうな。そんな風にも思うのですね。
- 『まんがタイムきららミラク』第2巻第12号(2013年12月号)
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