2013年5月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年7月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年7月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』。トオルとナギなんですが、ナギがなんかいつもと感じ違うよ! 普段、見ることのない笑顔! なんだろう、すごく可愛いぞ。それに眼鏡もちょっと違う。すごく可愛いぞ! 制服の上に、ボーダーのカーディガン? トオルがオレンジ、ナギはグリーンとパープル、ふたりともに似合ってる、そう思います。また髪に花など飾られて、こうしたところも普段とちょっと違うと思わせて、けれどとても可愛いと思います。ハートのかたちのバルーン、ポップな色合い、雰囲気、可愛く楽しい表紙に仕上がっています。

『セカイ魔王』。一体魔王というのはどういう存在なのか。魔物とはなんなのか。そして勇者とは。そうしたことを記録係とともに整理してきた魔王。ついに神というところまで辿りついて、それであの魔王様の態度。いや、まあ、そりゃそう思うわなあ。状況を変えたいと思ってきた。いろいろ調べたり、それでもわからないことはまだまだ多くて、今の魔王の復活、それに300年もかかったのがなぜか、それさえもわかっていない。記録係には先代の最期の記録がないんですね。それは忘れたのではなく、先代魔王に石化されたから。ああ、先代はこいつのことを守りたかったんだな。今回は、記録係による先代についての情報が語られて、いや、思い出だよな。今も生存している魔物たちの記録があれば、先代についての思い出だってたくさん。先代もいろいろ考えていた。いたずらに魔物の命を失わせたくない。いつも側にいた記録係とも別れ、単身勇者に出会って、そして……。記録係が、なんということだろう、なにごとにもひょうひょうと、一種ふざけているかのようであった記録係が、大切な人のことを思って、あんなにもつらそうにしている。今の魔王についての思い、それと変わらぬ思いを先代に対しても抱いていた。自分は、記録係の心に触れるかのような、この瞬間、これに立ち会うために、これまでこの漫画を読んできたんだ、そういってしまってもかまわないと思うほどに感じ入って、素晴しい、けれど切ない。彼にとって先代魔王がどれほどに大切で、別れがどれほどにつらく悲しいものであったのか、それが胸苦しいほどに伝わってきて、私もすごく悲しかった。本当、彼のためにも、今回の魔王の旅は、どうかしあわせな結末にたどりついて欲しい。そう願わないではおられないほどに、彼の気持ちは深く豊かであったのです。

『とりあえず居合でも。』、ゲストです。女子高生が日本刀を持ってる、そういう漫画やラノベ、アニメはわりとありますけど、居合とはなかなか珍しかったりするんじゃないでしょうか。ヒロイン、桃枝花枝に突如おとずれた人生の転機ですよ。ささやかな生き甲斐、夕方のアニメ再放送の視聴。それが、そのテレビ録画機能ついてるよ、妹の一言によってがらりと色を変えた。うん、必死になって学校から帰ってこなくてよくなったんですね。高校2年生。これから部活をはじめよう。ところがなかなか自分に向きそうなのがない、そう思ったところで出会ったのが、居合をやっている雪浦小花。かっこいい、やってみたい。単純だけど、いい導入だと思います。部活ではないんですね。居合やってるのは小花だけ。なんかいいかげんなこといってかきまわす龍川美羽、この子はお菓子持って遊びにきてるだけ。お菓子目当てにやってくる小金井陽菜、この人は2年生で、居合経験者で剣道部のエース。ひとり真面目な小花、まぜっかえす美羽に怒ったり大変そうですが、居合はなにぶん危険なだけに、小花の態度、かっちりしてるところはよかったと思います。とりあえずまだ居合がよくわからん花枝、あぶなっかしいんですが、彼女が居合に向きあう、次回ですよね、どんな風になるんだろう。楽しみですよ。

『それでも私は耕したい。』、ゲストです。お金持ちのお嬢様、西園寺姫子。野菜が好きだっていうんですね。休み時間に種を磨いている。それくらい好き。そんな彼女の友達、かなみは発明大好き、発明部に入ろうと姫子を誘いにくるんですが、絶対嫌、園芸部に入るととりつく島もない。そんな姫子が園芸部に失望していく様! 園芸部部長は園児のコスプレ。畑にいったらフィギュアが植わってる。かなみの発明品でえんどうまめも暴走。そいつを止めるために姫子、大事な種ジョンソンを発芽、強化してえんどうまめを撃退! って、愛情注いできたカボチャなのに、容赦なく姫子張り倒されて、なんて落ちだろう! 扉絵は、いかにも収穫の喜び! みたいな感じだったのに! いやしかし、もう、悲惨な入部初日。姫子の運命には笑ってしまいましたよ。

『すくーる・くえすと!』、ゲストです。扉には、剣を装備した女の子。なるほど、異世界からやってきたとか、そういう日常プラスファンタジー、みたいな感じの漫画かな? 全然違いました。ヒロイン田中栄子、平凡な女の子なんだそうですが、彼女が昇降口で見掛けたのが、くだんの剣を装備した女の子。ファーストコンタクトは失敗。その剣装備の女の子、栄子と同じクラス、転校生だったんですね。小龍川勇美。魔王が数千年の眠りから蘇ろうとしている、勇者の末裔として世界を救わねばならない、って演説ぶつんですが、ああ、いってるだけの子なのか。剣もおもちゃなのね。栄子、村人Aと認定される。栄子の友達、城崎姫乃は姫と認定されて、しかしつくづくめんどくさそうなお嬢さんです、イサミ。でも、なんか面白い。剣を返してもらいに職員室にいくところ、栄子に手を引かれるイサミがなんか可愛い。ほうきの剣をかまえてるところはちょっとかっこいい? クエスト受領して嬉しそうなところなんかもとてもよく、ええ、見てるとなんだか楽しくなってくる。そんなところがありましたよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第7号(2013年7月号)

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