2013年5月21日火曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年7月号

『まんがタイムきららミラク』2013年7月号、先日の続きです。

『夜森の国のソラニ』は、王子と狼人の対決、なんとか勝ってみせようと、あの手この手で挑んだすえに、料理対決になったんですね。王子・ソラニ組と狼人・赤衣組の対決とあいなって、審査員は夜森。ああ、ソラニがいる方が有利とか、そういうことになるのかな? そう思っていたら、なるほど、そうでもなかったのか。王子はソラニに手出しをさせず、赤衣は失敗しない料理、カレーを選択して、そして勝利の鍵は量。ついに狼人が勝てたというんですが、ああ、王子との勝負、勝てて気がすんだ、これでもう起きるっていうんですね。夜森に暮らす住人たち。いわば現実から逃げてきた人たちだけど、そんな中から最初に現実に戻ろうと決めたのが狼人だったというんですね。そりゃあ、こういう展開もいつかあるだろう、それは最初から思ってたわけだけれど、このタイミングで帰っていく人が出るとは思わなかった。ああ、これはひとつの転機なんですね。なにか動きがありそうです。

城下町のダンデライオン』は光のエピソード。なんとかして支持を集めたい、そんな光が選んだ方法というのが、アイドルデビューだっていうんですね。アイドルになる、人気が出る、国王選挙でも有利になる。というんですが、小学生だと保護者同伴しないといけない。ああなるほど、ここで自分を成長させるのか! そう思ったら、違いました。普通にサバを読むんですね。中学生のふりをして受ける。遥を協力者にして、それでいける、と思ったらいかなかった。身分証、そりゃいりますわなあ。あ、やっぱりちょっと成長させてるんですね。遥と同じくらいの背丈になってる。あと眼鏡可愛い。王族でありながら、どこかで見たことがある、そう思わせながら、王族と気付かれないのは、この成長のためなんですね。しかし、あのスカウト、もしかして詐欺? ということは事件!? とか思ったら、おや、ちゃんとしたとこなんだ。しかし、光の身分がばれてからが面白かった。ああ、やたらフレンドリーで気さくな王家だから、そんなに国民と距離がなかったりするのかな。そう思ってたら、おおう、土下座だ。しかし、王様はほんと普通のパパにしか見えない。これ、今後、光の熱いアイドル活動が描かれたりするんでしょうかね。

幸腹グラフィティ』、新制服だー。学食を利用する、その稽古とかしてるっていうんですね。おままごととか思われてしまってますけど。学食は一般的には高校からですか。確かに、学食とか、ちょっとなんか高校生になった、みたいな気分にさせてくれますよね。そりゃきりんも嬉しいわけです。そして学食。椎名だけじゃなくユキ先生も誘って、4人で学食。意外と乗り気な椎名が可愛い。それで、食事の風景、四者四様の食べっぷり、先生が感動してるのが面白いです。今後は4人で食事ですね。ただ食べるだけではすまないでしょう。どんな食のドラマがくりひろげられるのか。その展開の幅も広がるだろう、楽しみなのであります。

『寄り道ファミリ』は、史夏の家族以外にも関係が広がっていっていますね。書店で彩音を見掛けた史夏。あ、お父さんだ、そう思って声をかけたら、後ろ姿が似てるだけのまったく違う人だった! お父さん呼ばわりされて困惑する女子高生。いや、そりゃそうだよ。どこがどうしたらお父さんになるんだ。あの慌てっぷりが面白かったです。南条さん。これがきっかけになって、史夏と知り合いになる。家族ごっこをやってることに興味を持たれて、一緒にお茶して、それでお父さんがお父さんに決まった過程とか語られて — 。いつものメンバー、家族以外の誰かとごっこの家族について話したことで、今の史夏の家族、それが史夏たちにとってどういう存在であるのかが、あらためて浮かび上がってきたように感じました。しかし扉絵のお父さんとさな子、あれはいいなあ。家族であると同時に友達なんですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第7号(2013年7月号)

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