2013年5月3日金曜日

『まんがタウン』2013年6月号

『まんがタウン』2013年6月号、発売されています。ゴールデンウィーク、毎月の発売日に休みがかかって、ばたばたと前倒しになった結果、なんと2日に出たんですね。表紙はアクション仮面の人形を持った『新クレヨンしんちゃん』しんのすけ、そして『鎌倉ものがたり』、新連載『彩陽女子校食物調理科』と『サイボーグ×花ちゃん』の告知カットもございます。

『彩陽女子校食物調理科』、新連載です。食物調理科、略して食科。先輩たちの進路を見れば、見事に皆夢を叶えている? 立派な調理師となり、三つ星やらパリやらと、なかなかに絢爛です。しかし今年の一年生、三菱いろは、この子はなかなか前途多難の模様で、料理がうまいわけではない、さらにいえば学科もできない。友人たちからも心配されている次第です。料理を焦がしてしまう、炭にしてしまう、そんな子。揚げ物の温度と聞かれて五千度と答える。そんな子。友達は、お好み焼き屋の娘八千穂、小料理屋の娘那由多、そしてなにかと面倒見のいい百合菜。この子らの、調理師目指して腕を磨く、そんな学校生活。とりあえず、いろはは期待できなさそうかなあ。ともあれ、頑張っていただきたい、そう思います。

『ぼくの奥さん』、おお、しっかり展開していきますね。14年前のキャロ失踪にあたり、ステファノのことを疑いながらも、証拠がないため、今まで苦渋の日々を耐えてきた。そんな夫妻が真実に一歩近付いたことで、悪魔的な顔になりながら、次の手を考えるというんですね。城にいれない、キャロリーヌをひとりにしない。尻尾を出すのを待つというんですが、それと同時に、奴の次男坊とキャロとの縁談を円満に断わるための一案、キャロとルイの結婚を進めるというんですね。ああ、ルイ、気に入られてますよね。ご両親に、そしてキャロからも。ルイがですね、キャロとの結婚を快諾するんですけど、その時に思い浮かべたこと、それが素敵だった。キャロ、彼女のことを思い、彼女となら — 、そう思ったんですね。ええ、きっとキャロにとってもよい結婚となることでしょう。そして兄からの贈り物。ああ、ピストル。これ、今後のキーアイテムになりそうだなあ。ルイの活躍、あるのかな? いや、あるのだろうなあ。ほんと、このトラブルを乗り越える、その道のりがどうなるか、楽しみでありますよ。

『大正乙女カルテ』、今回は洋装で喫茶店にいくというのですが、ほう、この仕立ては路乃の仕事ですか。レトロモダンといってもよいものなんでしょうか。路乃、かのとともにとても可愛らしい。当世風のお嬢さんであります。しかし、喫茶店にいくだけでも大変。実際、女性がこうして喫茶店にいったりすること、これだけのことで、はすっぱだなんだといわれたりしたとかいいますよね。しかし、路乃のいちいちの驚き、感激、面白かったです。洋服に戸惑い、喫茶店の様子に感心し、慣れない洋菓子に慌てる。シベリアですか。和洋折衷、まさしく洋食文化とともにできたお菓子といった風情がありますよね。進歩的な女性に対する無理解あれば、それを積極的に評価しようという人もあり。そうした時代のなかにあって、前に進もうとする彼女らの姿、それはいきいきとしてよいものだって思わされる。というか、はつらつとして可愛いですよ。ええ、今回、コミカルだったことも含め、大変に面白かったです。

『きぐるめくるみ!』、くるみを狙ってるお面の女の子、ももちゃん。彼女がくるみに執着する理由が語られて、うわあ、くるみに依存してるのか! なにもできないくるみであって欲しい。いつでも、なんでも、自分を頼ってくる、そんなくるみでいて欲しい。だから、彼女の自立の道を阻み、着ぐるみ同好会もツブしてやると穏やかでありません。反面、着ぐるみ同好会は二宮亨、柏木楓ふたりを加えて、なるほどいい感じに動いていってるじゃありませんか。まずはなにをするか。くるみの父の案、和菓子屋で売り子、くじびきもやろう、それを即採用して、とにかく実績を作っていこう。楓の決断と判断、あれはすっきりさっぱりきびきびして、実にいいですね。先生を引き込む文句なんかも完璧で、さてここにももちゃんが妨害を企てる。どう対応していくのか。きっと悪い風にはならないだろう、くるみにとっても、ももにとっても。そうした展開を期待したいところですよ。

『サイボーグ×花ちゃん』、ゲストです。ひと月前に事故で亡くなった幼なじみ、桃乃花。彼女はサイボーグになって帰ってきた、というんですね。祖父が科学者ということで、まあ、とりあえずサイボーグになった。まだ機械の体に慣れず、いろいろ失敗してる花。そんな彼女の面倒を見たり、ふりまわされたり? 赤井鉱石、なんのかんのいって花のことが好きだったりするのでしょうか。幼なじみが死亡、えらい重い設定だけど、とりあえず暗さ、しんきくささは皆無。むしろ明るく快活、コメディとして楽しむのがよさそうな雰囲気です。花にしても、ドリル装備や他にも不思議機能満載、自分でも把握できてないそうした機能仕組みに花自身ふりまわされて、けど時には役にたったりもする? どちらかといえば自滅型。けど、鉱石がちゃんと側にいてくれるっていうんですね。そうしたラブコメ? ほのぼの系微恋愛ものであります。

  • 『まんがタウン』第14巻第6号(2013年6月号)

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