2013年5月8日水曜日

『まんがタイム』2013年6月号

『まんがタイム』2013年6月号、昨日の続きです。

『ノコひけ!工業娘。』、面白いですよ。隅の効果っていうのがあるんですね。で、いつも隅っこにいるI科男子ふたり。追い立てられてるとか、ほんとI科男子、面白いです。左回りの法則、これは聞いたことがあります。ほう、お化け屋敷は逆にするんだ。なるほどなあ、確かに意識してみると、左回りに歩くと店舗をぐるりとまわれるようになってますね。すごいな。いろいろ考えられてるんですね。工業生の目とか、こういうのが面白いです。チコのポケコン検定も、調べたら本当にあるんですね。知りませんでした。面白そう。工業高校ならではのネタがあり、工業がらみの、コーキングのバックアップ材のたとえとかですね、そういうのあり、そして普通の学校ものっぽいのもあり、このバリエーション、幅があっていいなって思うのですよ。コーキング材といえば、扉の絵、あれも面白いですよね。コーキングの充填器具、へー、コーキングガンっていうんだ、それ見てこういう発想した人は多いと思います。というか、私がそう。ほんと、いい味わいのある漫画。最後までしっかり面白かったです。

『鉄仮面のイブキさん』、こちらも面白い。鏡を見ながら笑顔の練習かと思ったら、困った顔だったという。それほどに見分けがつかないのか。困った表情は喜多くんが得意。だから参考にして真似てみたっていうのに、さっぱりっていうの、いやあの表情素敵。ほんと、伊吹さん、素晴しい。困った表情つくりたいというのは、いつも大丈夫そうに見えるから助けてもらえない、損をしているからっていうんですね。いや、可愛い人だと思います。それで打開策が汗のサイン。紙で汗のマークを作って、顔に貼る。頬に貼れば困ってる風に、目の下に貼ると泣き顔に、さらにはよだれ、鼻水とかなり有能なツール。と思いきや、先生には通じないのね。まあ、通じないよね。伊吹さんと喜多くんのやりとり、それがおかしくて忘れがちだけど、ちゃんと常識の基盤が存在している。だからこそ、ふたりのやりとりはおかしみを増すのでしょうね。そして最後の伊吹さん。なるほど。これはよかった。ばっちり伝えてきましたね。

『通りぬけできます。』、気にいってます。アパートがぼろくて、壁が抜けてしまった。おかげで両隣と繋がって、それじゃ困るからとイオリの部屋の前に本棚置いて遮蔽した。そしたら、木造、向こう隣のスミカとは楽しくやっちゃってるっていうの。なにそれ、えこひいき!? そうした冒頭の流れ、面白かった。しかしスミカのぬいぐるみ、いいなあ。これ、売れるよ、絶対。アノマロカリスとかフラットウッズ・モンスターとか、あと、バクテリオファージもあるのん? バクテリオファージぬいぐるみ、あったら欲しいなあ。絶対売れると思う。さて、目隠しのなんのといわれるまで、自分が見られることに気付いてなかったイオリ、大物ですね。漫画を与えられておとなしくなる。スミカ、いまいち思ってることがわからない。でも、パンツを見たいわけじゃない、それはしっかりわかりました。あのパンダぬいぐるみがすっとんでいったラストコマ。いきおいもあって、いい感じ、悪くないですよ。

巻末に第7回新人4コマまんが大賞から、まんがタイム賞、奨励賞の4作が紹介されています。おっと、これが最後の4コマまんが大賞になるのか。植田まさし賞は該当なしとのことですが、まんがタイム賞に輝いた『パパと遊ぼう!』、絵がこなれていない、そんなきらいはありますが、いやいや、確かに面白い。また選評も的確だなあ、そう思わされて、いやほんと、奨励賞3作も含め、きっちりしっかり読んでみたい。そう思わされます。今後、ゲスト掲載されたりもするのかなあ。だったらいいなあ。楽しみですよ。

  • 『まんがタイム』第33巻第6号(2013年6月号)

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