2012年5月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2012年7月号

『まんがタイムきららフォワード』2012年7月号、昨日の続きです。

『ハナヤマタ』は、2話掲載で、豪勢ですね。前々からの懸念だったたみお姉ちゃんの葛藤と、その解消が描かれて、そしてよさこい部成立に至ります。ようやく始動、待ちに待ったといいますか、この確実に進んでいっているという感覚はやっぱりわくわくさせられます。部員はハナ、なる、たみに加え、人数合わせのヤヤ。顧問はサリー。よさこいのあるお祭りに皆で見物にいくっていうのですが、開始時間までのできごと。たみとヤヤ、ハナとなる、それぞれの会話に感じられる彼女らの気持ち。ああ、ひとりでいるよりみんなと、一緒にあって、そして楽しみを分かち合いたい、そうした気持ちがなるにもたみにもあって、それはおそらくは共有されていくことになるのだろうなあ。よさこいは次回、ええ、とても楽しみです。

『meth・e・meth』は、秋葉原ですよ。この世界では、秋葉原が誓文人形、すなわちゴーレムのメッカとなっているらしい。多くの情報、多くのパーツが手に入る。ここに柚木がきた理由は、一度命を失う原因となった不明の誓文、その情報を求めてというのですが、バイト中の先輩に案内されてミノスクロワなる専門店に移動。そこで知る宣誓術の歴史、そして不明の誓文のこと。しかし、ここがまさに敵のテリトリーだったというのですね。消息を消す柚木とフラジャイロ。次々と動きがあって、ほんと、見せられます。先を知りたいという気持ちをあおりますね。

少女素数』は、あんずさんのダンスからスタートです。この子も、いよいよ自分のしたいこと、自分の将来というものを考えて、なにをすればいいのか、あるいはなにをしようという段階でしょうか、模索しながらでも、動き出してるんですね。ダンススクールで体験レッスンを受けてみた。決して安くないレッスン料に驚きながらも、思うところあるみたいです。対して、すみれの側でおこっていたこと。車にはねられた犬、大型犬。骨折した前肢、ぱっクンと応急処置をして、そして動物病院へ。そこで獣医から聞かされる治療費の問題。すみれはわかっていて、およそ30万円、それを払うという。たいした覚悟。追い詰められるように、自分がやらないと、そう思い込んで背負ってしまったのか、それとも — 。違うんでしょうね。ここで治療をするということは、自分がこの犬の責任、その一端を負うことになる、そのことをしっかり理解しているのでしょう。責任の自覚とそれを放棄したりしないという決意、それが彼女のあの行動の根底にあったのでしょうね。すみれの覚悟は、彼女の獣医になりたいという気持ちが支えたんだろうなあ。ところで、最後、早とちりしたあんずが自宅に駆け込んで、これ、次回、ちょっとでも言及されそうですよね。シリアスの後だから余計そう思うのかも知れないけど、楽しみですよ。

『ハッピーフラスコ』、ゲストで四コマです。バイオ系研究所にて働く女性たち。主人公は新入社員の高清水さゆり、この人でいいのかな? おっちょこちょい、そんな印象のある彼女。まだ仕事に慣れてない、だから失敗ばかりかと思ったら、いや、そんなことないのか。ちゃんと指示された実験、手順どおりに実施して結果を報告する、うん、ちゃんとしてるんですね。いい感じです。先輩は、合理的なのかローコストなのか、ちょっとよくわからない伊南村さん、優秀な人だそうで、ちょっと無表情? 大変好みです。親切で面倒見がいいかわりに、いろいろ問題がある、性的な方面でゆかりを狙ってるお姉さん、南郷さんとか、いやほんといいですよ。女顔の常識人、花泉さんとか、眼鏡でドジっこ年齢不詳の部長。キャラクターみな個性的で、そのやりとりもろもろ、大変面白かったです。人物紹介しながら、最後に乳酸菌の確認、あれが集大成といいましょうか、うまいこと今回のエピソードをまとめていました。ほんと、この漫画、よくできてて面白い。連載にこぎつけて欲しい、そう思います。

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