『まんがタイムジャンボ』2012年6月号、昨日の続きです。
『中2限定!?ガールズトーク』は、前回のゆず留年の危機、ヒカル転任の可能性を受けて、ハルカが張り切ってる。図書室で大量に本を借りて、ゆずに詰め込みしはじめるんですね。ヒカルが転任するとなると、自分も転校しないといけなくなるんじゃないか。転任回避のためには、ゆずの成績あげればいいんじゃないか。ゆず、ことりのふたりと離れたくないばかりに必死になって、余裕もなくしてしまってるんですね。そんなハルカに語りかけることり、そしてハルカの気持ちを知って母優花と話をするゆず。この離れた場所での話がリンクする。ひとりで頑張るんじゃなくて、皆で一緒にできることを探そうと、抱えている重荷を受け入れてくれるという、その展開はすごく沁みました。手をさしのべてくれる、その表現がすごくよかったです。
『先生だって嘘をつく。』、こちらは不機嫌なメリーですよ。大神くんに対して腹をたてているらしい。その理由は、あんまりに大神くんが手を出してくれないから。って、それで一週間かあ。厳しいお仕置きだなあ。もっとちゃんと話し合おうぜ、とか思ってしまう自分は、きっとこうして怒られる側の人間なんだと思います。しかし、この状況から、以前の夢と魔法の王国での出来事、あれを繋げてきて、小春のいう大神先生の秘密。それで気がつくメリー。そこからの対話、そしてラスト、大変よかったですよ。しかし、大神先生、ずいぶん極端でいらっしゃるのね! デコにチュー、それだけでよかったんじゃん! なあ! それくらい最初からしとこうよ!
『ラン様の放課後遊戯』、ぐんぐん面白くなってきてますよ。有太がバナナを届けにきた、そう思ったら、りらだった。有太、ケガで早退。なのにラン様にバナナ届けないとだなんていうもんだから、りらが代理としてきたのですね。それでりらとランの対話ですよ。有太のこと好きだろうといわれて、幼なじみと強調する。んもー、素直になったらよろしいのに。それからの、私に興味あるの云々、りらを翻弄するかのような展開、そしてりらの見るところ、ランも有太のこと好きなんじゃないか? 実際のところ、りらは有太のこと好きだろう、けどラン様はわからない、そんな風に思うんですが、でも大事には思ってるよね。ということで左手の奇跡。ツンデレなんていうキャラ類型がありますが、これはちょっとずつ性質を違えた、その手のふたりのお話ですね。いや、ラン様はクーデレとかいうやつか? いずれにせよ、いい感じでありますよ。
『2倍まもります!』、チャレンジ!新人道場掲載作です。父が仕事で海外に出張。ひとり暮らしすることになった息子公平のために、双子の美少女ボディーガードがつくことになった、っていうんですね。ちょっと無表情の真守左佐、そして明るい右。基本のパターンを踏襲してる、そんな感じなんですが、評を見ると、やっぱり設定に無理があるのか。もう自分は、ああ、そういう前提でいくんだな、くらいに受け取るようになってしまってて、ええ、タイプの違う美少女ふたりと同居する、そんなシチュエーションに持ち込むもろもろ、わりと無理矢理でもよくなってるみたいです。ふたりの娘のうち、出番、見せ場が多かったのは左佐なんですが、実際この子は魅力的だと思います。安堵して微笑む。しっかりものと自称するのに、セーターやらスカートやら裏返し。なんかこういうの好きなんですが、これもやっぱりある種の型なんだろうなあ。自分はそういう型で楽しむ読み手になってるんだろうなあ。評を見て、そんなこと思わされましたよ。
- 『まんがタイムジャンボ』第18巻第6号(2012年6月号)
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