2011年8月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2011年10月号

『まんがタイムきららMAX』2011年10月号、昨日の続きです。

ラッキーストライク!』は、扉にタキ部長。ああ、この人かっこいいなあ、単純にそう感じた最初の印象が、最後には違ったものに変わる。ええ、今回はいろいろ思わせるものがあったのでした。いえね、最初はリリスの無茶な要求や、先代王子のことなど、ほほえましく読んでいたのですよ。なるほど、かっこいい女の子が好きなのね。今でもタキ部長のこと好きなのね? などなど、楽しく眺めていたのですよ。そうしたら、ああ、そうなのか、そういうことなのか。タキ部長にさしていた影、その経緯が語られて、より派手な、観客受けする投法を身につけようとして、故障しちゃったのか。肩を前後させて投げるアメリカンスタイル。なるほど、扉の部長は、もしかしたらありえた部長の姿だったのか。このスタイルを身につけて、活躍していたはずの部長だったのか。切なくなってしまったのですね。

けど、これで部長の教え方。基礎を重点的に厳しく教える、その意図もわかったように思ったのですね。それは、当然基礎が大切、うまくなるにはまずは基礎、そうしたこともあるのでしょうけど、故障しないプレイスタイル、長くプレイできるスタイル、それを身につけさせようとしてたのかも知れませんね。きれいな無理のないフォーム。そのための準備に時間をかけさせた。それは、無理をしてしまった自分自身、その経験からのものだったのかも。そう思うと、レン、リンならずとも泣けてくるなあ。ほんと、ちょっと悲しく、けれどその気持ちの受け継がれようという回。大変よかったです。

『Free!』、新連載です。学園もの。特にこれというテーマ、部活動とかね、そういうのはないようですが、女の子4人のちょっとどたばたっぽい? そんな学校生活。トモエ、アトリ、ミサキ、キスカ。このうち誰かが優等生、かと思えば、別にそういうわけではないのか! 劣等生でもないけど、なんだかいろいろにぎやかな女の子たち。あのね、電子辞書かと思ったらゲーム機だった、っていうの、いいですよね。他にも卓球でばたばた、そして猫。元気のいい漫画であると思います。

『ふわふわ科学』は音と光の速度にはじまり、なるほど天文か! 天文、いいよね。というか、浴衣回だよ。みんな、浴衣で可愛いよ。でも一番可愛かったのは、太陽に2800年かけて歩いていくミソラ、あれだったと思います。しかし、今回は光の速さから光年、距離や大きさの話に移って、いや、まさに天文学的というやつだと思います。近くて4年とか、天の川渡るのに15年とか、天の川銀河の直径10万光年とか、隣の銀河230万光年とか、ほんと、人の身で実感するにはあまりに大きすぎる話。宇宙とは、かくも壮大なスケールであるのだなと思わされます。

『R18!』は新作会議。っていうんですが、これ会議室じゃないな。いつも同様、ファミレスだったか喫茶店だかでやってるのか。でかい声で、エロゲーについて語る、というか激論だな。迷惑だよなあ。いつ見てもわくわくさせられます。今回のテーマはネトラレですね。いやあ、これ、はじめて聞いた時は、こんなのあるんだ! って驚いたものでしたが、いえね、それがジャンルになってることに驚いた。ともあれ、里佳子のヒロインに肩入れしてる発言の数々、主人公中心の世界とか、めんどくさいとか、下手すればストーカーとか、いやな純愛だとか、いやけどこの意見、辛辣というよりストレート、こういうの大好きですよ。ほんと、いい子だと思います。

  • 『まんがタイムきららMAX』第8巻第10号(2011年10月号)

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