2011年8月27日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年10月号

『まんがタイムオリジナル』2011年10月号、発売されました。表紙のテーマは、読書の秋ですね。山下ナースを筆頭に『ラディカル・ホスピタル』の面々は書店員になっていて、山下さんの白いブラウスに緑のエプロン。可愛いなあ、素敵だなあ。そうそう、手にしている本が9月7日発売のまんがタイムコミックスというのは気のきいた遊びだと思います。そして、『トリセツのカテキョ』井原先輩は本を口元に、『らいか・デイズ』らいかは正座して、『そこぬけRPG』カナさんはお風呂で読書。みなそれぞれの読書の秋です。

『おかん』、いい感じですね。ズボラなおかんに振り回されるサツキ。大変だなあ、そう思わないではおられんわけですが、じゃあそのおかんとはどんな人だろう。それが語られる回だったと思うんですね。豪快な人。町の人気者? 大らかというより横着、そんな感じにも思える人だけど、仕事を得ること、またてきぱき働くことに関しては有能。なるほど、父不在の家庭で子供ふたり育ててるのは伊達じゃないんだなって思わせてくれますよ。しかし、明るく楽しい母。ちょっと困った人でもあるけれど、娘から見てちゃんと評価せざるを得ないところもちゃんとある。そのギャップ、悪くないなって思ったんですね。

『トツファミ!』、ゲストです。母ひとり娘ふたりの3人家庭に新しい父がやってきた。娘ちなつは、この彼のこと、ちょっと気にいってないみたい。お母さん34歳、お父さん田中リュージは26歳。まあ、ありですよね。でも娘は心を許さず、まあ、あの出会いはまずかったですわな。リュージに対し手厳しいのは娘もそうだけど母の評価も決して甘くなくて、じゃあその母と娘に差があるとすれば、愛があるかどうかなのだろうな。母もシビアだけど、愛ゆえか許してる、大目に見てる。娘にはそれがない。けど、だんだん軟化していくのかな。その気持ちの変化していく様、それは楽しそう、面白そうです。

『先生のたまご』、おお、扉のたまこ先生、可愛いな。といったわけで、秋の読書月間。短かいお話を読んで感想文を書きましょう。というのだけど、400字にまとめるのは意外に難しくないか? とはいえ、思ったこと、感想を短かく的確に、しかも制限時間内に書くというのは、彼らくらいの年代では大切な訓練だろうな、なんて思ったのでした。しかし、そうした学習効果うんぬんよりも、人それぞれの本との対し方。あの、ふむふむガタガタとか、面白い。というか、あれ、スカートでやっちゃ危険じゃないか? この漫画でのメインは先生なんだろうけど、生徒にも個性的、面白いのが揃っていて、クラスの様子など、とてもよい。先生、生徒それぞれにまた違った味があるのですね。

『だぶるる!!』、ゲストです。姉、瑠璃子。妹るみが高校に入学。同じ学校に通えるというので、ものすごく嬉しそう。制服にほおずりしたりして、とか、変態的だな。いえね、実はここで私、なんか勘違いしてまして、姉がですよ復学した、とかだと思ってたんですね。ほら、病気とか体弱いとかで学校通えてなくて、ようやくまた通えるようになった。で、妹と同じクラス。2回ダブってるからタイトルが『だぶるる!!』。全然違いました。いや、でも最後の話を見るまで気付かなかったんですよ。思い込みっておそろしいですね。瑠璃子、るみのうちは洋食のお店。娘たち、店の手伝いもするのだけど、瑠璃子の鈍感さ、これは見事です。携帯のアドレス、ゴミとして処理する。教える電話番号は店の。メールが届いたと思ったら宣伝。この3連発は面白かった。そして妹、るみも姉のこと嫌いじゃない、一緒に学校に通えることを楽しみに思ってる。そうした気持ちの描かれて、これ、よかったと思います。しかし、姉ちゃん、すごいハイテンションですね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第10号(2011年10月号)

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