ラノベを読むのは久しぶり。そもそも、最後に読んだラノベってなんだったんだろう。『閉鎖都市巴里』だったんじゃないかなあ。なので、それこそ10年くらい、この手の読み物から遠ざかっていたのですが、どうやらまたも戻ってきた模様です。『ロウきゅーぶ!』。アニメになって、ただいま絶賛放送中。放送前にはきっと見ないと思っていたのに、見た目こそ甘々だけど実はなかなか真面目なスポーツものと聞き、見ることにして、確かに続けて見てみれば、これは面白い。味付けに小学生の美少女のと、目をひく、気をひく要素を配置しているけど、バスケを真面目に頑張りたい、そんな人たちの物語なんだな。そう思ってたら、原作はもっといいという声あり。そうかあ、原作読んでみるかなあ、と思ったのです。
とりあえず、様子を見たいと思ったので、1巻だけ買うつもりが、もしすらすら読めてしまったらどうしよう。思い直して、2巻まで購入。CMの冒頭に出てくる、頭でボールをうけてるメイドまほまほって、裏表紙のイラストだったんだ。これ、可愛いなあ。なんて思ってたら、本文見て驚いた。活字小さいなあ! しかも字数多く、センテンス長く、すらすらびゅんびゅん読むなんて無理だ! 文章は、少々冗長に感じるところもあるけれど、はしばしに気の利いた表現、ネタ、配置されていて、悪くない感じ。文章量多めでもテンポはいいから、読みやすいことは間違いない。ばっちり、エンターテイメント小説として立ってるなあ、そう思わされたのでした。
とまあいろいろ書いてるけど、すらすらびゅんびゅん読めない、しっかりちゃんと読んじゃってるので、まだ冒頭部を抜けていなかったりします。進度でいえば、昴がミホ姉から女子バスケ部の指導をお願いされるところ、ええ、本当に冒頭です。けど、この時点で、アニメを見ていた時、ずっと疑問だったことが氷解しているんですね。昴のバスケに対する態度ですよ。とある問題が原因で、一年間の休部が決まったバスケ部。で、これはいいんですが、なんで問題を起こした本人でもない昴が、あんなにバスケに後ろ向きになってるんだろう。ずっと疑問でした。傷つきやすいのん、すばるん? みたいに思っていて、けど原作読んだら、ちゃんとその理由が書かれてた。それも、すごく納得させられる、そんな昴の内心の説明があったのですね。
アニメはキャラクターの動き、絵で見せる。主に女の子たちにフォーカスが当てられて、彼女らの可愛さ押し出しつつ、昴との人間関係が描かれる。対して原作では、昴の視点で状況が描写されて、ともない彼の内面が掘り下げられる。メディアの特性により、描写される部分、フォーカスされる場所が違ってくる、そんな感じ。それぞれに見どころあるけれど、今は小説に期待したいところ。実際、これ、話動き出したら、ぐっと面白くなりそうと、そんな予感がしているのであります。
あ、そうそう。アニメでは永塚紗季が好きなんですが、原作だと誰になるだろう。このへんもちょっと楽しみであります。
- 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2009年。
- 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第2巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2009年。
- 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第3巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2009年。
- 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第4巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2010年。
- 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第5巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2010年。
- 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第6巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2010年。
- 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第7巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2011年。
- 蒼山サグ『ロウきゅーぶ!』第8巻 てぃんくるイラスト (電撃文庫) 東京:アスキーメディアワークス,2011年。
- 以下続刊
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