『まんがタイムジャンボ』2011年9月号、昨日の続きです。
『やさぐれ刑事純情系』、ゲストです。新人刑事雁葉琉花。新しく配属された部署にて、憧れの刑事菅野冴子に出会う。外面のいい女、菅野冴子。職場においてはだらだらと、しかし現場では敏腕、すばらしい活躍を見せる。最初の1回目、今回は、こうした人たちの紹介ないしは状況説明的な要素もあり、なのでぐいぐい押してくるといった感じは弱かったのですが、でもこれ前提ができたら、もっとぐっと面白くなるんじゃないかな。終盤における菅野冴子の勢い見るほどに、そんな期待のできる漫画でした。
『はなな大増刷』は、郁子ちゃん、単行本作業中。って、単行本ってこんなに大変なのか。先生まで死にそうになっている。でもすごく楽しそうにしてる先生、その笑顔、なんて素敵なんだろう。ほんと、魅力的です。そして花菜もお手伝い。原稿にミスがないかチェックするんだけど、おお、すごく有能。しかし、こうして皆で集まって、単行本のために力を出しあう、その手伝えることを喜んでいる。素敵だな、そう思える話でありました。大変でも、つらくとも、一生懸命作業することに楽しみや憧れを見出せる、それはとても素敵なことだと思ったのです。
『天文むすめ』は学校で肝試し。しかしエネルギー問題とな。エントロピーとか、どこかで見たつぶらな目とか、でもレティちゃんの方法はあんまり阿漕ではないのですね。しかし、肝試しの幽霊おばけのいいながら、それらを想像力の傾向の問題として考える。その視点は科学的というか合理的というか、で、うしだのダブルエビ天丼だの、実に楽しい落ち。あれをエビ天と思う、その発想が素敵でした。そして、織姫、みごとにすばるのこと大好きだな。どんどん好きの気持ち、対し方のバリエーションが広がっていく。素敵、というか、あのもんもんとしている様子、あれがよかったです。そして、本当の幽霊で大落ち。このあたりは様式美。しかし面白かった。あの深夜アニメ見たがってるあの人、あれもよかったなあ。
『ちっこいんちょ』、豊田アキヒロの新作です。ゲストですね。生物部の実験で小さくなってしまったクラス委員長、藤枝木葉がヒロイン。真面目、前向き、あんまりメルヘンっぽくはならない。豊田アキヒロらしい味のある、ちょっと可愛くて、ちょっとシュール、そんなところ、大変よいです。この人の漫画、結構好きなので、これが連載になったら嬉しいなと思います。
- 『まんがタイムジャンボ』第17巻第9号(2011年9月号)
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