2011年8月23日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年10月号

『まんがタイムスペシャル』2011年10月号、昨日の続きです。

放課後のピアニスト』は、コンクールのその後ですね。友達に祝ってもらってる。ケーキ、よっぽどおいしいんだろうな。それが表情から伺える。というわけで、今回は弦が切れる話。いや、私は切ったことないんですけど、なんかものすごいらしいですね。聞いた話によれば、車がうちにぶつかったと思って確認に出たら、当然なんともなくって、練習に戻ると鳴らない鍵盤が……。しかし今回はちょっとファンタジー? 弦の寿命を知らせるピアノの妖精? 詳しくはわからない。けれど、これがピアノであったら、鳴らなくなるその最後によい演奏をしてもらえて、嬉しかったのだろうな。そう思わせる話でした。

『今日から文豪!』、ゲストです。小説家としてのデビューを迎えて豹変した板橋さん。これまで真面目を装ってただけで、本当ははじけたくてしかたなかったんだな。あるいは、よほど小説家としての自分、そいつに憧れていたか。いや、ほんと、かっこだけ大小説家。けど、かたちから入るというよりも、嬉しくて舞い上がっちゃって、調子にのっちゃってる、そんな感じですよね。奇行が目立つ。けれど、なにかうわついてて、いや、ほんと、重みというものがまるでない。面白かったです。最後の落ちはあってもなかってもよかったかも。とにかく本編が楽しかったです。

『踊る!アントワネットさま』、美しい漫画だなあ。マリー・アントワネットに呼び出されたマリー・ボヌール。いやしかし、エレガントなマリー・アントワネット。対し素朴なお嬢さん。この対比、ものすごいって思うんですけど、エレガントな美しさに可愛さ添えられたアントワネットに、素朴ながらも明るさ爽やかさ感じさせるお嬢さんマリー、どっちも魅力的で、ほんと、素敵な漫画です。アントワネットとマリー、きっと友達になれるだろう。それまでの様子、なってからの様子、それはどんなにか微笑ましく素敵なのだろう、楽しみでならないです。

少女カフェ』は、ふたり、葉月さんのおうちにお泊まりですよ。予定してのものじゃなかったけど、たまたま葉月さんの都合がよかった。というか、部屋の都合ですね。葉月さんは、見た目にも素敵な女性だけど、こういうちょっと駄目なところ、それも魅力で、しかも取り繕わない、そうした気さくさがさらに素敵さ増さしめていると思います。さて、葉月さん宅での夜。思い出ばなしなんかもあったのか。一郎お父さんだけでは満たされないなにかを得ることができたのか。みおとつくし、ふたりは特段寂しそうな素振り見せたりしないけれど、たまにはこうした交流、あるとよいなって思った。支えあってるなあ、そう思ったのでした。

『ドギマギ!』、ゲストです。新人4コマまんが大賞出身作家。ということは新人さんなのでしょうけど、悪くないですよ。喫茶店にてバイトしているお嬢さん、空野鈴音が主人公。人見知りで緊張しいで、失敗ばっかりだけど、だんだんに成長していってますよー。そんな話。この子、実際可愛い。がんばってるってよくわかる。喫茶店の店長も、友人咲ちゃん。ふたりもよい人そうで、この雰囲気、悪くないって思ったんですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第10号(2011年10月号)

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