『まんがタイムきららMAX』2011年10月号、発売されました。表紙は『ホイップノート』、皆で料理を作っている、そんなシーン、もう盛り付けも終わって配膳といったところですね。さくらさんは一番奥でボウルに盛られたサラダ持っていて、そしてレコちゃん、オムライスを運んでる。るいせがケチャップかけてるんですが、手元見てないから大変なことになりつつある、そんな情景。けどるいせの笑顔、ぱっと輝くようで魅力的ですよね。どうでもいいことですけど、いつもノースリーブなレコちゃんにドキドキしてます。いや、本編も最高でしたよ。
どうでもいいことついでに書いちゃいますが、『きらら』系列誌といえば奇跡的とも思えるネタかぶり、でありますが、いやもう、今号も驚きのネタかぶり。いや、ほんと、まいりました。いえね、初期の『きらら』にもネタかぶりはあったんです。けどそれは、春になったら桜の下には死体がネタといったような、かなり定番、ベタなもので、かぶるのもわかる、そんなネタだったんですね。ただ、かぶる数が問題で、いつつもむっつもかぶって、ちょっと待って欲しい、これってなんかの選手権? 私が買ったのって『まんがタイムきらら桜の樹の下には屍体がアンソロジー』だったっけ? みたいに思うほど。けど、そんな状況もそう長くは続きませんで、定番ネタなら、いかに期待をはずすか、そういったフェイズが訪れ、そして今や定番こそはあっても、基本多様にネタを展開してみせますよ、といった具合に変化してきてるのですね。
なのにかぶるというのだから驚くんです。
夏でもないのにスイカがかぶる。納豆プリンセスがかぶる。そして女体クリーム盛りがかぶる。いや、もう、すごいよね。こんな、年に1度あるかないか、というか、年に1度もないよね? そんなネタが見事にバッティングする。これはもう不思議ななにかの働きかけがあるに違いない。そんな気にもなろうものですよ。
一応、誕生日問題みたいな可能性も考えてみたんだけど、誕生日ならおよそ365種類に落ち着くけれど、漫画のネタは特に制約もうけられてないだろうしなあ……。その頃はやってたなにか、というわけでもなくかぶる。それはもうミラクルななにかなのだと思います。
必死なレコちゃんが可愛い……。
『きんいろモザイク』。オフィーリア! オフィーリアじゃないか! 今回は皆で山に登る、っていうんですが、しのがえらい格好してるよ、おい。白ずきんちゃんかあ。可愛いんだけど、とりあえずアリスしか誉めてないのがいいよな。それにしても釣竿の似合わないこと! というか、まさかこれがラストのあれを用意するものとは思いもしませんでした。オフィーリア後の忍。あの、服の汚れてしまったことを嘆いてる涙目しのぶが可愛くてしかたありません。今回、せっかくの新キャラ登場回だったというのに(カレンパパ)、しのぶにまるごともっていかれた感がありますよ。
『ぴょんと檻の家』、ゲストです。きれいな絵、いい雰囲気がありますね。山奥にある植物園、大きな温室に暮らしているというぴょん。うさぎを自称してる、ちょっと謎のありそうな子供。ぴょん自身はここで暮らしてるわけじゃないようで、一緒にいた春日亀という青年、この人が温室に住んでいる? ぴょんはお母さんがでかけてる間、春日亀にあずかってもらってるだけ? それとも、やっぱりなにかあるのかな? 時間のゆったり流れるような、そんな雰囲気のある漫画。ほのぼのと思いきや、ちょっとセンチメンタル、メランコリー? 不思議な味、なにか心ひかれる漫画です。
『落下流水』、クレーンゲームの話題です。いや、これ、店側が設定できるのって、アームの強さだけじゃないんだ! 確率台とかあるんですね。それってつまり、一定の確率でアームがしっかり掴む。その時以外は取れない、っていうことなんですか。確率台に実力台。はー、知らないこといっぱいだ。しかし、こういう取れそうで取れない。けどもうちょっとしたら取れそうな気がする。そのバランスの絶妙さが、ああした取れるまでつぎ込んでしまう、そんな気持ちに火をつけるのかも知れませんね。うん、私はこういうのやめとこう。実は取れるまで納得しない性格なんだ。いや、ツケはさすがにないけれど……。しかし今回、丁寧に積み上げてきたツケにいたるまでの展開、それらをすべて最後の一本、「モンスターアダルトチルドレン」が持っていってますね。あのインパクトはなかなか。見て笑わないというのはちょっと難しい、そんな鮮かさでした。
『お願い神サマ!』は、ふたりで別荘に。しかし、付き人古谷さん、心得てらっしゃる方だな。あの背中を押したのも、演出の数々、なにもかも、全部お嬢様のためなのか。ほんと、使用人の鑑だと思います。しかし今回はすごいですね。のっけからの密着具合。ああ、これはTMでしょう。そして別荘でのふたりの妄想、あくまでTMシチュの柚梨子さんと、多分本人的にはすごく怖い怪談妄想してる実優。もう、考えてるところ全然違って、いやもう面白い。っていうか、実優の妄想が可愛すぎてたまらん。あんなお化けなら会ってみたい! そしてメーター表示、あれは面白いわ。いえね、このシーンは、自分も怖いのに、怖がる柚梨子さんを守るんだ、その一心で気持ちしっかり保つ実優のいじらしさよ! そんな感動のシーンに他ならない(ほんとに?)というのに、あのメーターがあるために、ああもう、面白くてしかたないよ。ほんと、このふたり仲がいい。そして、ラスト。ああ、古谷さん、心得てらっしゃる。しかしまだまだ初日。それでこれほどに盛り上がるのなら、この先いったいどうなるか。一層のTMシチュが期待されますね。
- 『まんがタイムきららMAX』第8巻第10号(2011年10月号)
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