2011年6月29日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年8月号、昨日の続きです。

inote! — アイノテ!』、最終回でした。って、ああショック。結構好きだったんですよね。だから当然単行本も買うわけで、そうしたら京都大原三千院が舞台のモデルとあって、おお、そうなのか、いろいろ調べて、この漫画持って三千院にいくのも面白いなあと思っていた。だからこそこれは残念で、いや、ほんと、『inote!』好きだった、ここにはっきりといっておこうと思います。そして最終回。帰ってきた母に、アメリカにいこうといわれる。ななせ姉ちゃんもその気になって、でも、これからの展開が意外で、ああ、私もちえ同様に騙されていたのか。あの夜景。京都ですね。京都市内たって都会というにはちょっと規模が小さすぎる、そんな街なんですけど、お母さんのかつて抱いていた都会への憧れ、そしてちえの田舎への愛着、違っているのは面白く、けど今はお母さんも田舎のよさを思ってる。いい会話だったなって思ったのですね。大山鳴動して鼠一匹、そういった感じもある今回。けど、わいわいぎゃあぎゃあとにぎやかに騒がしく、けどあとにはいつも見知った友達、家族との語らいあって、このただ今あること、それが好きという感覚。それはすごく魅力だと思うのですよ。

『もこもこBOX』、扉のカッチがすごくいい。美少女なんだけど、本編四コマではこんな感じにかっちり美しく描かれること少なくて、けどたまにこうして頭身高めに描かれると、ああ、もう素晴しいですね。いや、おそろしいほどの美少女です。で、本編はシェプ先生の遅刻。けど、生徒たちは慣れっこなのか、各自ちゃんと行動するっていうのがいいですよね。それでシェプ先生、二度寝するんだ。ある種の達観を感じさせます。そして動物たちの世話。ああ、これはいいわ。鳥に懐かれるラビ。カッチも好かれてるんだけど、あのしっかりやれっていわれちゃうのね、それで慌てて掃除したり、ついには怒ったり。いや、ほんと、こういうのが好き。そしてキューちゃん池に落下。なるほど、前回のエピソードですよね。で、突然出てくる有名なネッシーのイメージ。あれは笑った。で、そして最後のコーラがオシャレになるっていうのを8コマ使って描く、ほんと見事でした。なんでもないことばかりなんだけど、ほんと、すごくよかったです。

『Felice』は玲亜の学校の文化祭に皆でいくというエピソード。着ぐるみに喜ぶ凜はいいなあ。あみぐるみにえらく反応するとかね、こういう気持ちがシンプルにストレートにあらわれるところ、すごくいいんですね。そして玲亜のクラス。友人にそそのかされて、うっふー…とか、慣れないことしてるとこ見られて、えらい恥じてしまって。ほんと、玲亜をかこむ友人たち、いいキャラクター。その関係もいいですよね。でも、灯里はそんな様子に嫉妬するのか。難しい娘です。そしてあみぐるみ。不器用な凜、あまりうまくできなかったけれど、それを交換しようという灯里、いらんこというけど、いい友達だなって思います。で、最後のページの友達と一緒の玲亜、対してクラスでやること、正直よくわかってないというふたり、なんという対照でしょう。いやほんと、なんかわびしくて、けどそれもまたよいふたりです。

ねこのひたいであそぶ』は冬の日。ああ、いいなあ、暑くなくて! 最初は苗と美紀ふたりのところに、綾音が合流。この寒さをしのごうという美紀の発案、そいつにやられて、ゼエゼエいってる苗に綾音がいい感じで、特に綾音。目がぐるぐる。その後、缶蹴りになだれこむんですけど、綾音の戦略。そして、ここで合流した羊子の戦略。それぞれ違って面白い。羊子、策士だなあ。この遊びの風景。もともとは暖をとるためだったけれど、それぞれ皆が知恵を出して楽しむ、またその途上で違うものに興味を持つ。そうした様子が本当にいいのですよ。楽しむ、そうしたことが本当によく描かれている。とてもよく伝わってくる。もうほんと、たまらないです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第8号(2011年8月号)

引用

  • 門瀬粗「Felice」,『まんがタイムきららキャラット』第7巻第8号(2011年8月号),184頁。

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