『まんがタイムオリジナル』2011年8月号、先日の続きです。
『恋は地獄車』。冒頭から千歳がやたらめったら可愛いなあ。恋する乙女であるのですが、なんせ経験が乏しいものだから、あの姉に相談する。しかし、この姉、ひどいよな、来歴が。若いころから、どんだけ不憫なだろう。今つきあってる男はヒモで、どうしようもない男だけど、まだ殴ったりしそうにないだけましなんかもなあ。そんな風に思える不憫さです。しかし、これだけ男運に恵まれない姉にして、妹の恋心が理解できない。実際、後藤さん、どこがいいのかとかわからんものなあ。警戒心にしてもさ、過剰すぎる、どんだけ用心深いんだ、といった、そうした様子はナイスですけど、こういうのを見て、知って、それでも消えない千歳の恋心もすごいですよね。そして、もっとすごい高橋くん。後藤さんに真っ向対決して、これはなにか面白いことになってきた、そういわざるをえない展開です。いや、ほんと、高橋くん、いいわあ。
『お茶の間クエスト』は時事をとりいれて、けどゲームはやめない。いや、ほんと、これでいいんだと思うんだよ。無理しない範囲で、できる分を節約すればいい。そして明らかになる遊の所有ゲーム機。これはすごい、で、ちょっと羨ましい。全機種振り返りとか、マニアの楽しみでありますね。そして、いぶきとの勝負。これもゲーム機が次々変わっていってて、もうふたりともどんだけゲーム好きなのか。この完全にゲームで身を持ち崩すタイプのふたり。それがもう見ていてたまりません。
『社長サマは無計画』、終わってしまいましたね。最後は真琴ちゃんの就職について。成田がどうしても引き止めたい。そういった感じびしばしで、いやもう好きなんだろうなあ。社員全員で話して、経費削減して人件費捻出して、それでしっかり働く真琴の姿。実にいいなって思います。そして真琴も成田のことまんざらでもないのかな? 結局この顛末は、社長の趣味を満足させるものだったように感じますけど、みなが仲良く、しっかり働けてる、なんてところは理想の職場かも。そんな風に思えるんですね。
『深読みコミュ』は、SNSのコミュニティのエピソードを紹介する、といった体裁で、考えすぎて失敗する人たちを描いているんですね。地味な絵柄です。ちょっと無理矢理っぽいネタもあるけれど、考えすぎてどうやら誤ってしまったらしいバーテンとか、裏目に出るわんことか、そういうのは、なんだか気持ちがわかるようで面白い。で、SNSのコミュニティという設定は最後に回収されて、なるほど、考えすぎて黙り込んじゃうのか。ちょっと懐かしい、そんな印象もある漫画。最近の読者にうけるかどうかはわからないけど、こういうテイストもあって欲しいな。そう思います。
- 『まんがタイムオリジナル』第30巻第8号(2011年8月号)
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