『まんがタイムきららMAX』2011年8月号、発売されました。表紙は『ホイップノート』、パジャマパーティーですね。お菓子食べながらカードゲームに興じるるいせ、レコ、知花であります。リラックスしきってるるいせ、ちょっと意識してる知花、そしてちょっと緊張が見えるレコ? ちょっとずつの表情の違い面白くて、またその気持ちの違いが可愛さの違いを後押ししてますよね。すごく魅力的な表紙だと思います。
『きんいろモザイク』、きっちり制服着た陽子のなんとキュートなことか。あのリボンとボレロ、その組み合わせが可愛いんだろうなあ。けど、リボンしてない綾も可愛い。ということは、いつもとちょっと違う、それがまた違う可愛さを演出してるわけか。しかし、この制服の話で気付いたのですが、制服をちゃんと着てるのってしのだけなのか。アリスと綾はカーディガン、陽子はリボンなしベストだけ、そしてカレンはパーカー。本当に自由な校風ですね。さて、今回ちょこっと野球の話が出てきて、おや、イギリスで野球? そう思ったら、カレンはお父さんが日本人なのでした。アリスなぞはそもそも野球をよく知らないんだろうなあ。と思ったら綾もそうなのか。しかしね、あの打てて喜ぶアリスとギャラリーに気をつかう陽子、こういうのが面白いんですよね。ちょっとしたところに細やかに表れる気持ち、それがすごくくすぐるんですね。
『LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』、これよいなあ。タータンで走る。タータンってなに? っていう椿に、いろいろ嘘を教える安食先輩が素敵です。そして当日、お父さんがついてきちゃって、椿、ちょっと困っちゃってるのか。その表情が伝えるもの、いいわあ。よっぽど恥ずかしいんだな。というわけで、軽くアップしてからLSD。2時間走るっていうの聞いて愕然としてる父。これはいいよ。実際、普段からトレーニングしてる人間としてない人間、その差は半端でない隔りだっていいますよね。椿も最初はついていけてなかった。若い椿でそれなら、下り坂のお父さんはなおさら駄目だろうなあ。しかし本当にちゃんと部活してる、走ることを楽しんでる。この感覚がよいですよ。すごくいい。ちょっと走りたくなりますよね。
『√中学生』、西洋と日本の文化ギャップネタ強めですね。ネタは、それを積極的に膨らませて、キャラクターにからめていくというよりも、キャラクターでもってネタをからめとって落とす、そんな感じです。そして、ヒロイン、月・モニカトニア・セルトニアス、この人のバックグラウンド。だんだんに明らかになってきて、これ、今後大きくとりあげられるのかな。キャラクターが思い切った動きかたしてくれるといいな。そんな風に思って読んでます。
『こけももユーフォリア』、ゲストです。ちょっと独特の絵柄。で、話もちょっと独特。なんというのだろう。ヒロインでいいのか? ええと、名前がわからない、髪をうしろにまとめてる女の子、この人のすること、異様に衝動的で、私にはちょっとついていきづらい。なにを、なにを考えてるの!? そんなところがあって、けどこういうのの方が、あとあとよくなりそうな風にも思うんですよね。理解予想の範疇に留まるものを、理解予想の幅一杯まで、あるいは越えるにいたるまで広げることを考えると、最初から越えちゃってるものを、理解の範疇に納めるべく擦り合わせていくことはまだ少しはたやすそうに思います。だから、今はなんじゃこれわけわかんねえよ、だとしても、この先については期待しちゃっていいのかな、なんて思うのですね。
『ふわふわ科学』、いい感じに科学ですよ。今回は地球の自転あつかって、ペットボトルとロウソクで無重量を見てみるなど、なるほど、炎のかたちが丸くなるの、こうやったら見られるとか知らなかった。今度試してみたい、と思ったけど、火を使う実験は危険そうだからやめとこう。今回は炎の実験、そしてフーコーの振り子など、実験いろいろしてみせて、そしてロケットをより低緯度で打ち上げる理由なんかも説明されていて、これ重さが変わるってのもあるのか。私の理解では、自転速度、赤道にいたっては時速1700km、こいつを利用してロケットの速度を稼ぎたいから、というものだったのですが、重さもあるのかも知れませんね。しかし、ミソラの体重を軽く見せられますね!
という発言、これはいい。ちゃんと、質量は変わらないってことを理解していることがわかります。
この漫画、うまく育って、膨らんで、人気出てほしいな。本当にそう思います。
- 『まんがタイムきららMAX』第8巻第8号(2011年8月号)
引用
- 田仲康二「ふわふわ科学」,『まんがタイムきららMAX』第8巻第8号(2011年8月号),93頁。
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