2011年6月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2011年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2011年8月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』、ユー子とるんちゃんですね。梅雨の風景でしょうか。突然の雨? 降られて濡れてしまったるんちゃんをユー子が傘の下に誘った、そんな風景みたいです。しかし、なにかふたりとも不思議と大人びて見えて、とりわけユー子さん、いいお姉さんだなあと思う、そんな表情なのですね。

で、今回も付録がついていまして、それは眼鏡ふきなんですが、いやしかし、なんで眼鏡ふき? 実用品なのは悪くなさそうだけど、皆が皆、眼鏡かけてるわけじゃないしなあ。なんて思ってたら、わお、眼鏡ふきのイラストが眼鏡ときたか! とまあ、これはなかなかよいものではないかな? いや、まあ、私はこれを実用に供することはないでしょうから、実質イラストですよね、イラストです。

Aチャンネル』は前回に引き続き、上級生組が出会ったころの話。前回は受験、今回は入学からの数日といったところですね。ナギがメイン、彼女から見た状況が描かれている、そんな風なのですが、冒頭にて明かされる彼女の靴下の出どころ。おおう、これは驚きました。まさか、こんなだったとは。しかし、このまだ相手のことを知らない時期の話、結構酷い判定くだしたりしてるのね、なかなかにシビアで辛辣で、そしてユー子の笑顔に陥落する眼鏡ふたり&その他。面白い。この新鮮さ。魅力をいや増していますよね。ナギのつっこみに関する感想、トオルに対する誤解などもいやほんと、これはすごく面白かった。過去を振り返りつつも、はじまっていく、そんな瑞々しさに溢れた回でありました。

『セカイ魔王』は、なんだかいよいよ物悲しくなってきた、そんな状況がナイスですよ。魔物が共食いすることでレベルアップするとわかった。それは遅々としたものだけれど、勇者のレベルアップはそれにさえ追い付かないときて……。で、前の魔王の頃の生き残りもあらわれて、わりとまともそうなのがいるかと思えば、なんともいえないのもいるようで、そうか、基本的にヘンタイなのか……。ほんと、これはいかに新魔王に気苦労を負わせようか、そうした漫画になってきてますね。いや、ほんと、それで面白いのだから、ほんと魔王様、わびしいです。

『ひなりな』、ゲストです。新入生白河陽菜は、いとこの白河梨菜のことが大好きで、新入生代表の挨拶で、手を出すなと釘をさす、そんな始末。かくして、陽菜は梨菜のまわりにいる人間に嫉妬したり敵視したり、具体的にはすみれに対してなんですけど、ほんと、常軌を逸した好き具合。そんな陽菜にも友達といえそうな人ができそうなんですけど、陽菜本人は梨菜だけが重要で、けれど梨菜はそんな陽菜のことおかまいなしで、普通に皆に平等にふるまって。こうした過剰な気持ちを受け入れつつも、決して受け付けてるわけじゃないといったすれ違い。ここに重点がきそうな感じです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第8号(2011年8月号)

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