2010年2月2日火曜日

『まんがホーム』2010年3月号

『まんがホーム』2010年3月号、本日発売です。表紙は巫女やら応援団やら、そしてテスト前の追い込み? 受験シーズンだからなんでしょうね。スパルタ、応援、神頼み。受験の圧力下においては、受かるためならなんだってっ、という気になるのでしょう。その気持ちを応援しようかというような表紙であります。ああ、学生以外の人にも配慮されていて、受験、就活、婚活、みーんなまとめて必勝祈願なのだそうです。って、私、なにひとつ関係してないね……。

恋愛ラボ』、リコの嘘がばれて、師匠でもなんでもなくなった彼女の新ポジションがいい感じに対等で面白いです。これまではマキやエノの妄想につっこみを入れる、そんな立場であったのに、これからはしっかり逆襲を受けるというのですね。ポワと出るリコの妄想。はたしてそれがどんななのかはわからないけれど、逆襲されてうろたえる様が実にキュート。そして、幼少のマキがかわいいよ……。いや、しかし、最後の待ち合わせ、みな可愛いなあ。彼女は期待どおりだったけど……。次回は街に出てデートの予行練習? 期待しないではおられません。

『紫乃先生美録』。これまで、自宅でのお姉さんが素朴で可愛くてよいといっていたけれど、いや、弟がいい。姉にこき使われる弟。文句いいながらも、きっとおねーたんのこと大好きなんだね! でも、実際、こういう女性に幻想持っていない、さらには自然に手助けできる、そんなところは好感度高いでしょう。いや、でも、実際、こいつはドキドキの展開です。

『三日月の蜜』、前回の驚きのラストを受けて、そしてデートへ。もやもやとして、そのもやもやを口に出して、その気持ちを受ける側にもちょっと引っかかるものがあってという微妙な距離感。距離を縮めようとする、そんな動きを見せながらも、決して親密、密接というわけでもない、ちょっとよそよそしくもある関係が面白いです。思惑と素直な気持ちがいりまじってる。ちょっとしたきっかけで内向きになる。そんなヒロインに、この擬似的恋愛はどんな結論を与えるのか、それが楽しみです。

『おしのびっつ!』、妹と、妹大好き兄貴の対決構図が確定的になって、とても面白いです。余裕しゃくしゃくの兄だけど、相手にされないとこたえる。この弱味はよい。そして今回は父上も少し登場して、この人は普通のサラリーマン? 母方が忍者の家系? なんだかいろいろ謎ですが、このあたりも後々語られそうですね。

『東京!』、ヒロイン三人中心で話が進んでいきます。八王子、武蔵、国分寺の三人。ムサコが風邪をひいて、いつもとちょっと調子が違う。隔離されるたまこ。寂しかったり弱気になったり、そういう様子、嫌いじゃないです。

天子様が来る!』、とび出す絵本のインパクトはすごいです。シンプルでわかりやすく、しかし意外性にあふれてる。この人らしい味わい、すごくいいです。というワケで天子様。あの眼鏡のお嬢さんを紹介してください。

『こむぎみっくす』、節分の話。可愛い娘、怖いママ。いや、娘には優しいんです。そして、この娘もまたこのお母さんの子なのだということがわかるエピソードがあって、全体にお父さん受難といえる、そんな漫画です。なんですが、それで特に酷いとも思わないのは、なんのかんのいっても家族仲がいいと感じられるからなんでしょうね。ちょっと弱いお父さん、けど妻も娘も愛しているという、そんな感じがするのですね。だから、これでいい。女性が強いという状況で安定する。ええ、その安定が心地良いのです。

『じゃじゃプリ!』、ゲストです。ほへと丸新作なんですが、導入、すごくうまい。絵、これまでの雰囲気も残しつつ、すごく可愛く、魅力的に仕上がってる。新境地といっていいものでしょうか。けど、女性が強いという点においてはこれまでと同様で、しかしそうであってこそ安定して心地良いというのは、常に世の真理でありましょう。しかし、ヒロインふみか。ちんまりとして見た目可愛く、しかし横暴? 粗暴? 暴君的ヒロイン。そして、亮くん。背の高い、ちょっといい男。けど、完全に飼い馴らされているっていうね。このふたりの関係は、ちょっといい。なんだか憧れてしまいますが、後頭部は人の急所です。きわどいつっこみ、私だったらきっと昏倒ですね。

『3×ROOM』、終わり? この漫画、決して悪い感じではなかったと思うのですが、第1話にてほのめかされた不穏な雰囲気。あれが犯罪的というかなんというか、そんな裏があるんじゃないかと思わせるものだから、女性三人の生活描かれていても、素直に楽しめなかったです。惜しいなと思います。もともと私は、集英社のレディーズコミック『You』なんかを購読したりする嗜好があるから、こういう漫画も嫌いじゃないんです。だからこそ、描こうと思っていたことが描けなかったのだとしたら、残念だなって。そんな風に思うんですね。特にあのほのめかし、あれがどういう風に決着するのか、それは知りたかったです。知った上で評価したかった、という気持ちなのですね。

『おきらくママ』。スキーにいく話なんですが、二階堂さんの旦那。8割増しだなんていってるけど、自分の妻見て、おおー好み♥とかいっちゃうの。なんだ、この、のろけやがって、そんな気分ですよ。しかし、二階堂さんの奥さんは可愛いと思います。まさしく、おおー好み♥であります。

  • 『まんがホーム』第24巻第3号(2010年3月号)

引用

  • 新田朋子「おきらくママ」,『まんがホーム』第24巻第3号(2010年3月号),169頁。

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