2010年2月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2010年3月号

『まんがタイムきらら』2010年3月号、発売です。出荷量が調整されたのでしょうかね。以前、アニメ『けいおん!』が放送されていた頃なんかは、これでもかと供給されていた雑誌がね、今月は4冊。まあ、それだけあれば充分ですけど、けれどこれはさすがに落ち着いてきたっていうことなんでしょうか。まあ、単純にその店からの返品が多かったせいで、調整が入っただけかも知れませんけどね。さて表紙にはアニメ第2期のあおりが踊って、そしてイラストはテレビから乗り出してくる五人であります。にぎやかな感じがいいなって思える表紙であります。

さて、その『けいおん!』本編はといいますと、扉にはっと目を引く美女ですよ。律さんが誰? とかいってますが、まあこれはどう見てもさわ子先生の若いころ。いや、今も若いですけど。ともかく今回はさわ子先生回でありました。ジャージ、ぼさぼさ、どてら、眼鏡、私を狙い撃つ魂胆か!? しかし、いつもは皆を振り回している先生が、今回に限ってはまったくもって逆の立場に置かれて、そのおびえている様など、非常にキュートでした。それはそうと、冒頭のAznyanカプチーノ見て、思い出したものがあります。これ。

世の中には、本当にすごい人がいるものです。こんなの出てきたら、絶対飲めません。もったいなくて。

『うちのざしきわらしが』、第2回。てんで役に立たない座敷童。けど、うちにいるだけで幸運が! とか、家の繁栄が! といった間接的効用ではなくて、具体的に小銭を降らせるという直接的効用がすごい。座敷童としてのレベルがあがったら、小銭がお札になったりするんでしょうか。どっから調達してるんだろう、とかいったら無粋ですけど、だらしなく無力で怠惰な座敷童。でも、なんかちょっと憎めないかもというキャラクターがいい感じです。あの、あかんたれなところがいいみたいです。

『うさかめコンボ!』、娘太丸の新連載。『こどもすまいる!』は保育園が舞台だったけれど、今度は高校生徒会です。ヒロイン、因幡うさぎ。推薦で生徒会長になりました。生徒会長がなにをするものかさえ知らないままに壇上に上がった彼女が、ちゃんとした生徒会長になるまでの物語! ではなさそうですね。見た目に凛々しい副会長、桐生亀子との仲良し生徒会生活っていうのが第一印象。どうなるかは、この先を見てこそでありましょう。

『ハウリング!』、ゲストです。最初は、5分前は人間だった? とか思ったのだけど、素直に放送部ものであります。絵がちょっと残念。けど、絵なんてものは、毎月描いてるうちになんとかなるんだから、あんまり気にしません。ちょっとごちゃごちゃした感じが強いけれど、賑やかあるいは押しの強いキャラクターなんかは結構悪くないなって思って、それからあの早口言葉の練習とかね、いえてないいえてない、っていうようなの。意外とこういう単純なのに弱いのです。発展するなら、その伸びる様を見たい。頑張って!

PONG PONG PONG!』がすごいことになってる。解決したと思ってたんだけど、そうじゃなかったんだ。というか、なおさら酷くなってるし。問題のお嬢さん、江上さん。見た目には超絶キュート。祐太果報者じゃん! とか口ではいうけれど、現実にこういうお嬢さんに付け狙われたら、いや違った、思いを寄せられたら、それはそれで困るよな。いや、ほんと、冗談抜きで困ります。しかし、これまで一番の困りものだった高坂先輩がかすむくらいのインパクト。目付きが悪いのなんのというネタも、あそこまで悪く描かれちゃったら、認めざるを得ない。しかしいよいよすごいことになってきたな、って感じなんですけれど、祐太の仕合せをではなく、部の繁栄、自分の利益を考えてしまう真由が素敵です。こういう割り切った娘さん、大好きです。

『ちぇみコン!』、ゲストです。これもまた生徒会もの。姉、マッドなサイエンティスト風、この人が会長であります。そして、弟としゃべらない女の子が生徒会のメンバー。ギミックが過剰なくらいに乗せられた、そんな漫画であるので、好き嫌いはあるかも知れません。弟大好きな姉というのは、わりと苦手な構図なので、どうかなと思ったけれど、あのしゃべらない人、溝呂木さん、シャイ沢とか呼ばれてますが、この人の印象が姉弟ものとしての色をちょっと薄めてるようで、だから結構いけそうです。あの、猫のリアクションとかがよかったです。

メロ3』、メイドさん移籍。この人、中野さんとおっしゃったのか。スズメのちょっと浮世離れしたところ、それゆえにすれ違ってしまった気持ち、みたいなのが、ほどよく私の心に訴えていい感じ。いやね、だって、私もここ数年そんな状況でありまして、必要とされている、役に立てているという実感のないというのは、なかなかに心を弱らせてくれます。

それはそうと、ジャージ中野さん、とても魅力的。どこの若奥様かと思いました。でもって、栄さん、定着するのかな。

My Private D☆V、未影であります。いや、しかし、これ、危険。めちゃくちゃ危険。でも、実際好きだとおっしゃるだけあって、魅力的な絵であります。それ以上によいのが、コメント。あのノリノリの文章。そうか、そうなのか、と納得させられる、そんな力にあふれかえっています。

  • 『まんがタイムきらら』第8巻第3号(2010年3月号)

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