今年の4月からはじめた、ペン習字。習っているのは、筆記具メーカーのPILOTが実施しているペン習字通信講座であります。毎月、決められた添削の課題を習い、そして級位認定課題に取り組むというシステムで、私は未だ初級に留まり、楷書に四苦八苦しております。しかし、この字というものは難しい。私はペン習字を始めるまでも、何年か毛筆を習っていましたが、なにぶん子供時分からの悪筆が身に付いておりますから、なかなか上達しないのですね。それこそ、自分の悪い癖を洗い、その上によい字をのせていくというような、二度手間しながらの手習いです。しかし遅々とした歩みであっても、多少はよくなってきているのかな。私は自分の字を上手と思ったことはないので、よくわからないのですけれど、字を習っていない人からすると、充分に上手だ、そういわれることが増えてきたように思います。
さて、PILOTのペン習字通信講座に入会すると、わかくさ通信という機関誌が送られてきます。これは毎月の級位認定課題や級位認定を伝えるだけでなく、届いた課題の添削や優秀作品の紹介、字を書く際に注意すべきポイントが示されるなど、結構充実した内容を持っています。そして、その優秀作品に私の書いたのが選ばれて、わあ驚いた。そんなことあっていいのん? というか、自分の字って無闇にでかいな……。他の人の字よりも一回りくらい大きいぞ。なんか恥ずかしいなあ。
私はあの課題を書く際に、興の字がロボットの顔っぽいなあ、もう少し具体的にいうと、トランスフォーマーの部隊マークぽいな(ほら、サイバトロンとかデストロンとかのです)って思いながら書いていたため、必要以上にごつく、かど張った字になってしまっていて、こういうところも恥ずかしいなと思うわけです。けれど、字にせよなににせよ、うまくなってから人に見せよう、そんなことを思っているうちは、上達しない、そのように思っています。とにかくやる、きっと思った以上にできてなくて、恥ずかしさも後悔も眠れないほど、だろうと思うのですが、そのハードルを越える、越えようと思う気持ちが上達を下支えするものだと思うのですね。だから私は、恥ずかしいなあって思いながらも、だったら次こそはもう少しましな字が書けるようにって思って練習することにします。
私の今年度の目標は、5級以上です。PILOTの講座における目安では、10から6級までが初級、5から1級までが中級であるのですが、すなわち今年度できっちり初級を終え、来年度は中級で習うぞ、っていっているわけです。だから今年度はきっちり基礎を習います。でも、来年度に入っても、やっぱり基礎をやるんだろうなって思います。
ああ、なんでボーテックスを紹介しているのか書いてなかった。私のペン習字に使っているのが、PILOTのボーテックスなんです。以前、内野成広氏による調製品を買った後、茶軸の太字とオレンジ軸の細字を買っています。前者には、エルバンのティーブラウンを、後者にはPILOTのブルーブラックを入れています。リーズナブルで高品質、本当にいいペンだと思いますよ。
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