2008年12月28日日曜日

CASIO EXILIM Hi-ZOOM EX-V8

 YouTubeにて公開する動画を撮影するために買った、CASIOのEXILIM Hi-ZOOM EX-V8。けれど、これは動画も撮れるとはいうものの、あくまでもデジタルカメラであります。コンパクトカメラながらも、38mmから266mmまでの高倍率ズームレンズを搭載した充実ぶり。最近はやりの、顔認識も手ぶれ補正ももちろん装備しています。けど、私はメインのカメラとしてGR DIGITALを使っていて、はや二年ですかね、けれど未だに不満というほどの不満のないという充実したカメラであります。だから、EX-V8の出番は、こと写真を撮るということに関してはないのではないかと思われたのです。しかし、GR DIGITALにはないズームを必要とすることがあるだろう、そう思ってきた。そして、その機会が先日おとずれたのでした。

その機会とは、友人の演奏会でありました。撮影しておくれと頼まれて、それでGR DIGITALとEX-V8を持って出たのであります。リハーサルや会場風景など、近接して撮れる場合はGR DIGITALを使い、客席から舞台を狙うなど、近くにまで寄れない場合はEX-V8を使う。ええ、これが一番いい使い分けでありましょう。実際、この使い分けは理にかなっていた、撮り終えた今、本当にそのように思います。

カメラとしてのEX-V8、それほどしっかりと使い込んでみたわけではない、本当に簡単なインプレッションではありますが、まあわるくはないなというのが正直な感想です。完全カメラまかせで撮ることも可能なら、絞り優先、シャッター速度優先を選ぶことも可能で、特にシャッター速度優先は、今回のような舞台撮影、光量の不足する現場においては、役立ってくれました。1/30秒であるとかそのへんで固定しておいて、後はカメラまかせで撮ります。その際には、露出アンダーですよと警告が出るんですが、かまわず撮れば確かにアンダーであるんだけど、被写体ぶれも抑えられているし、それにまったく写っていないような、そんなこともないしで、なかなかに悪くなかったのではないかと、そんな風に思っています。

ただ困ったのは、レリーズのタイムラグです。カタログスペックでは約0.008秒とあるのだけど、思ったよりも遅れるという感触で、今だ! と思ってレリーズするも、写っているのは一瞬遅れた場面ということが多くて、具体的にいうと、演奏者がおじぎをする、その直前を撮ろうと思ってレリーズしたのに、写っているのは頭を下げたところという悲しさ。けれどこれは自分の腕が悪いのかも知れませんね。今だ! と思って、シャッターボタンに掛かる指が押し込まれるまでに遅れが出てしまっているのかも。何度かあったおじぎ、ちょっとずつタイミングをずらしながら撮影してみて、満足できるのははたして一枚あったかどうか。ともあれ、このへんの事情は、低廉なデジカメならどれもがかかえている問題であろうと思います。

私はマニュアルを読まず、持ってもいかず、だからカメラの操作時に表示されるヒント、それだけで撮影に臨んだのですが、って、これ今から考えるとえらい無茶だと思うのですが、でもそれでも問題なく各種機能を使える、非常に使いやすいカメラであったと思います。シャッター速度優先での使い方も、ちょこっと触れば合点がいく、そうした感じで使える、ユーザーにとっての便利のいいカメラ、というのが百枚程度撮ってみての感想です。

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